K-7は撮像素子にさらに進化した新開発CMOSセンサーを採用。微細プロセスによる高S/N比の実現、薄型化による受光効率の向上に加え、新たに各種ノイズの大幅な低減などを行い、撮像素子としてのパフォーマンスをいっそう高めました。
また、一つひとつの画素から同時に電荷を読み出せるCMOSセンサーの特質を活かし、4チャンネル読み出しを採用。有効約1460万画素でありながら、最高約5.2コマ/秒という連続撮影速度を実現。
画像処理エンジンは新開発のPRIME(プライム)II。これとDDR2メモリーを2チャンネルで結ぶことにより、データアクセス速度も高速化。処理速度の大幅な向上を背景に、すぐれたレスポンスといっそうインテリジェントな画像処理、さらには豊富な新機能の搭載も可能に。
撮像素子が出力したアナログ信号をデジタル信号に変化するプロセスに、14bit処理を採用。理論上、一般的な12bit処理(4096階調)の最大4倍(16384階調)の情報量を、画像処理エンジンに送ることができ、より豊かな階調表現とデリケートな画像処理、自由度の高い画像調整を実現。
また、ハイライト補正とシャドー補正を、ひとつの画面でスムーズに設定可能。ハイライト補正の効果は、露出に換算して約1段分。白とびの抑制や反射率の高いマテリアルの質感を表現したいときに有効。シャドー補正の効果は「弱/中/強」から選択可能。逆光や日陰の中の被写体を明るく持ち上げたいときはもちろん、黒つぶれを防ぎたいときにも効果を発揮します。どちらの機能もトーンカーブの制御によって補正を行うため、露出補正と異なり、画像全体の明るさに大きな影響が出るのを防ぎ、背景と被写体をバランスよく描写できるのがメリットです。もちろん、両補正は併用が可能。
各種ノイズの発生を抑えた新CMOSセンサーとノイズ処理能力を大きく向上させたPRIME IIにより、K-7はさらなる低ノイズを実現。従来以上に高画質なため、積極的に高感度側を活用するなど、感度設定の自由度が高まります。また、明るいシーンを低感度で撮影するときも、シャープネスがノイズを目立たせる心配を軽減。安心してファインシャープネスを強めに設定し、鮮鋭度の高い画像を得ることができます。
プリセットホワイトバランスは8種類(オート/太陽光/日陰/曇天/蛍光灯/白熱灯/ストロボ/CTE ※蛍光灯は電球色を追加)。さらに、画像から白くしたいポイントを選んで適切なホワイトバランスを得るマニュアルホワイトバランスのほか、色温度を直接入力・最大3つまで登録することも可能。
一般にAWB(オートホワイトバランス)は、色再現の安定性を高める目的から、色温度の違いが色に与える影響を打ち消す方向に機能します。たとえば色温度が高ければ低く見えるよう、またMが強ければG側に寄せるよう、補正する仕組みです。そのため、表現したい夕焼けの赤や風景の緑などが、色あせて再現されることがありました。新モード「CTE」は、AWBとは逆に色を強調する方向にホワイトバランスを調整する、新しい発想のモードです。朝焼けや夕焼け、曇天の雪景色などが、より印象的な色で再現できます。また、鮮やかな緑や桜の淡いピンクなどの色抜けを防ぎ、より鮮明に描き出したいときにも有効です。
ファインダー視野率は100%に迫るほど、厳しい組み立て精度と品質検査、高コストが要求される、贅沢な仕様でした。PENTAXは、撮像素子を柔軟かつ精密に制御する独自機構を応用することで、ファインダー視野と実際に記録される画像を高精度に合致させる、新しい手法を開発。
ペンタブリズム部を大型化することなく、ボディの小型化と視野率約100%の両立に成功しています。
K-7は有効約1460万画素。フォトコンテストや個展などでよく使われる四つ切、六つ切に余裕で対応。
また、PENTAX独自のファインシャープネスを設定すれば、さらにディテールの鮮鋭度が増し、トリミングの寛容度も向上します。
手ぶれ補正機構SR(シェイクリダクション)をボディに内蔵。装着できるすべてのレンズで効果を発揮できる、合理的な仕様。その手ぶれ補正効果は、シャッター速度換算で最大約4段分。暗いシーンでもその場の光源を活かした自然な描写、手持ちでの軽快な撮影が可能。また、画像を拡大しないとわかりにくいわずかな手ぶれも補正し、写真の解像感を高めます。
K-7は77カ所におよぶ防塵・防滴処置で、異物をシャットアウト。さらに、専用バッテリーグリップD-BG4も同様の構造とすることで、雨滴や砂ぼこりに強い高気密ボディを実現。
マグネシウム合金は、実用金属の中で最も軽く、かつ比強度(強度/比重)も高い金属。これを外装に採用することにより、K-7はすぐれた耐衝撃性を確保、軽量化も達成。
PENTAXの耐環境性への配慮は、キットレンズにもおよびます。本体やDAスターレンズで培ったシーリング技術をマウントおよび可動部に展開。キットレンズでは異例ともいえる簡易防滴構造を実現。少量の水滴であれば、拭き取るだけで撮影を続けることができます。さらに望遠ズームも同時開発。キットレンズとの組み合わせに最適。
厳冬の雪原、氷雪の世界も、K-7開発の前提としたフィールドです。-10℃を超える環境試験を行い、すべての電子デバイスとメカニカル機構の動作安定性、およびバッテリーの電圧変動を入念にチェック。デジタル一眼レフカメラは寒冷地に弱いという一般常識をくつがえす、揺るぎない信頼性をめざしました。
構図の縦横情報、被写体までの距離情報、撮影倍率情報などを考慮する、インテリジェントなAEシステム。さらに、従来よりも画面を細かく分割、測光する77分割測光センサーを新たに開発。適切な露出を判断することが可能。
77分割測光は逆光の太陽をはじめとする高輝度な点光源、白い服といった被写体の反射率の影響をミニマムに抑え、露出安定性を高めます。合焦位置から被写体を識別したうえ、被写体の明るさを重視しつつ背景とのバランスをとるAEアルゴリズムです。
ライブビュー機能の使いやすさが大幅に進化。本体背面のLV(ライブビュー)ボタンをワンプッシュするだけで、ファインダー撮影からライブビュー撮影に切り替え、即座に撮影スタンバイに入れます。この状態で露出やホワイトバランスなどの設定、AFボタンでピントを合わせが可能。さらに高速連続撮影もできるなど、ファインダー撮影と同様に快適かつ自由な撮影が楽しめます。
K-7は液晶モニターの表示品質も追求。3.0型の大型、約92.1万ドットの高精細デバイスを搭載しました。ライブビュー表示はもちろん、再生画像や操作画面の見やすさ・美しさも大幅に向上。環境に応じて明るさを調整できるほか、色調整も可能な独自の仕様により、厳密な画像チェックが可能です。反射防止のためのARコートを採用。視野角は、ロー/ハイアングルでも見やすいよう、上下左右約170度を確保しています。
液晶モニターを見るだけで、各種の撮影設定状態が確認できるステータススクリーンを採用。さらにワンプッシュでコントロールパネルに切り替え、撮影機能の設定を直接変更することも可能。機能ごとに専用ボタンやメニュー機能を操作する必要がなくなり、統一されたユーザーインターフェースでスムーズかつ直感的な設定を実現。3.0型の見やすい液晶モニターと相まって、操作は快適です。
K-7は、30fpsの動画撮影機能を搭載。業務用ビデオカメラをしのぐ大型撮像素子、高性能な画像処理エンジン、豊富なsmc PENTAXレンズ群により、多彩で斬新な映像表現を可能にします。
PRIME IIの高速処理能力により、有効約1460万画素でありながら約5.2コマ/秒の連続撮影を実現(Hi)。大容量バッファの搭載により、連続撮影可能コマ数も約40コマを確保しています。さらに、連続撮影速度は、約3.3コマ/秒に切り替えることも可能(Lo)。このとき、SDメモリーカードの容量いっぱいまで連続撮影を続けられます。
AFアルゴリズムの改良により、合焦速度が大幅に向上。測距センサーには、光源の種類も識別できるSAFOX VIII+を採用。水銀灯など特殊な光源下での合焦制度を高めました。AF測距点は11点(9点はクロスセンサー)。さらにAF補助光も本体側に搭載するなど、システムの熟成を図っています。