自らも写真愛好家である開発者たちの理想と情熱が、かつてないレンズを生み出しました。それが、GR LENS 28mm/F1.9です。画質優先なら、より低ISO感度に。シャッターチャンス優先なら、より高速シャッタースピードに。F1.9が、表現の自由と撮れる世界を拡大します。
大口径化に伴い増大する各種収差を、どう克服するか。新GR LENSは、薄型収納に適した従来の基本構成を継承しつつ、後群に1群2枚のレンズを加えてコマ収差を低減。さらに、3枚の特殊低分散レンズを用いて色収差を抑え、高い解像力とコントラストを獲得しました。2枚の高精度非球面レンズの採用により、歪曲収差もほとんど目立ちません。この高性能レンズを実現するため、高精度製造プロセスと専用調整システムまでも新開発。熱意と執念が生む“銘玉”です。
画質を低下させる原因のひとつ、ゴースト。その解消をめざし、GR LENSを構成するすべてのレンズに、それぞれ最適化したマルチコーティングを施しています。さらに、独自のシミュレーションを繰り返し、わずかに残る反射光ができる限りCCDに入射しないよう、レンズの曲率をはじめとする最適条件を見きわめました。これにより、特に画面外の光源(太陽など)に起因するゴーストの発生を抑え込むことに成功しています。
新開発の画像処理エンジン、GR ENGINE III。CCDからの出力状態に近い信号を処理することで、きめ細やかなノイズ低減処理が可能になりました。解像度・彩度を維持しながら、各種ノイズを効果的に低減します。さらに、色再現性、階調性も大幅に向上しています。
画素数の増加は敢えて選ばず、従来と比べて約2倍(GRDIGITAL II比)の高感度を誇る、新CCDを採用。ISO 200時でも、従来のISO100以上の画質性能を実現。高ISO感度になるほど、画質が違います。
白とびを抑える、独自の画像処理技術、画素出力補間アルゴリズムを採用。各画素の出力を比較し、白とび部分の画像情報を予測・補間。最大で+1EV相当までダイナミックレンジを拡大します。この豊富な情報からJPEGを生成するため、同じ8bit(256階調)の画像でも、従来と比べて白とびが少なく、よりリアリティの高い作品が得られます。
日向と日陰、フラッシュ光と定常光。このように複数の光源が混在するシーンでも、光源に応じて画面を領域分割し、それぞれに最適なホワイトバランスを適用。被写体と背景、どちらも撮影時の印象に近い色合いで、バランスよく表現できます。
3.0型のゆとりある大きさとVGAの高解像度により、液晶パネルの表現力が向上しました。色再現範囲はsRGB比100%。これにより、フレーミング時の画像のリアリティ、画像の検索や撮影情報の確認、機能設定のしやすさが大幅に高まっています。
風景や夜景の撮影では、水平出しの手がかりとなる基準線がなかったり、見えにくかったりして、カメラの傾きに気づきにくいものです。このようなとき、電子水準器が効果を発揮。すばやく正確な水平出しで、緊張感のある作品を得ることができます。また、外部ファインダー接眼時でも、カメラの傾きを音で把握することが可能です。
モードダイヤルを回すだけで、数々の撮影機能を瞬時に設定・切り替えられる[マイセッティング]。その登録可能セット数を3セットに拡充しました。より幅広い撮影テーマや表現意図に対応が可能です。
あらかじめ[マイセッティング]を6種類まで[マイセッティングBOX]に保存可能。必要なセットを選び、すばやくモードダイヤル[MY1]~[MY3]に割りつけられます。各セットに任意の名称をつけられるので、選択は容易かつ確実です。
ワンプッシュで必要な機能にアクセスできるFn(ファンクション)ボタンを2つに拡充。それぞれによく使う機能を設定でき、ダイレクトな操作性が高まります。
写真家にとって最も自然な操作感が得られるよう、アップダウンダイヤルおよびADJ.レバーの機能を設定できます。より指の移動を抑えた直感的な操作が可能となり、撮影・再生の機動性が高まります。
再生モードでADJ.レバーをワンプッシュするだけで、あらかじめ設定した拡大率で拡大表示が可能です。これにより、1段ずつ拡大率を変える煩わしさが解消。記録サイズやプリントサイズを考慮した適切な拡大率を設定しておけば、画像チェックをよりスピーディに済ませられます。
縦横3分割のグリッドに加え、対角線の入った4分割グリッド、中心視野を確保した2分割グリッドも新たに用意しました。建築物や商品の撮影には画面センターが明確な対角線入りグリッド、動く被写体は被写体を捉えやすい2分割グリッドというように、被写体に応じて使い分けが可能です。
一般的に低速でフォーカス駆動し、コントラストを検出しなければならない暗いシーンでも、スムーズで俊敏なAFを実現。レスポンスよく合焦し、快適な撮影が可能です。
フルプレススナップはシャッターボタンを半押しするとAFが動作し、シャッターボタンを一気に押し込むと設定した距離(1m/2.5m/5m/∞)で撮影する速写機能です。設定距離は簡単な操作で変更することが可能。一気押しの場合はAF動作を行わないため、撮りたい"今"を逃しません。
またプレAFは、シャッターボタンを半押ししなくても、被写体の動きに応じてフォーカス駆動を行います。AFの予備動作を行なうことで、合焦時間を高速化します。
バッファメモリーの拡張により、RAWでも最大約5枚の連続撮影を実現。動きの速い被写体に対応できるほか、ブラケット撮影も可能としました。さらに、RAWのカード書き込み速度も高速化(3秒以下/1枚)。ストレスなく次の撮影ができる仕様です。
画面の任意の一点を指定し、露出決定とピント合わせが行えます。AEとAFのターゲットを同時、または一方を選んで移動でき、スポットAEやスポットAFが可能です。カメラを振ってAEロックやAFロックができない三脚使用時。被写界深度の浅い開放で、シビアにピントを合わせたいマクロ撮影時。光の表現と構図の自由度が高まります。
従来のプログラムシフトモード、絞り優先モードなどに加え、シャッタースピード優先モードを新たに搭載。被写体の動きをとめたいときや、流し撮りで躍動感を表現したいときなど、動感のコントロールを重視した撮影スタイルに対応します。
最短撮影距離は約1cm。通常のフォーカシング時は移動しないレンズ群の一部を近接撮影専用位置に切り替える方式を新たに採用。レトロフォーカスタイプの広角レンズで問題となりがちな近接撮影時の像面湾曲を補正し、画面全体で高い描写力を発揮します。
明暗差の大きいシーンで、白とびや黒つぶれを防ぐ機能です。高輝度側、低輝度側それぞれの再現性を考慮し、露出のちがう2枚の画像を連続撮影。それぞれの適正露出部分を自動的に合成します。これにより、ダイナミックレンジが最大12EV相当まで拡大。撮影時に見た印象と近い描写が得られます。
アスペクト比を1:1に設定可能。正方形フォーマットならではの構図の新鮮感、視野を制限することで際立つ被写体の存在感が、表現の楽しみを広げます。また、ブログの掲載にも好適です。
画像設定に「個別色設定」を追加。「オレンジ」「グリーン」「スカイブルー」「レッド」「マゼンタ」のそれぞれの色に対して色相と彩度を5段階で設定可能。自分好みの色調に変更することが可能です。また「ビビッド」を選択すれば、彩度が高く硬質な画像が簡単に撮影できます。
フラッシュの発光タイミングで、写真表現は大きく変わります。ポートレートなど、一瞬の表情を確実に捉えたいときは[先幕]に。一方、暗いシーンで、光の軌跡を自然に表現したいときは[後幕]が有効です。また、明るいシーンでも、動く被写体をナチュラルな動感で記録することができます。
フラッシュの発光量を12段階(FULL~1/64)で設定できます。被写体と背景の明るさを、どちらもバランスよく表現する。背景を暗く引き締め、被写体の表情や存在感を際立たせる。その場の光の条件と表現意図に、きめ細かく対応することが可能です。
撮影した画像の明るさとコントラストを、カメラ単体で補正できます。[AUTO]なら、微妙な補正もカメラまかせ。さらに[MANUAL]では、ヒストグラムを操作して直観的かつ自由な明度・コントラスト調整が可能です。補正した画像は新規ファイルとして保存。オリジナルの画像が残せるので安心です。また、ひとつの画面で補正前後の2画像を比較できます。
オートブラケット機能は3種類を用意。オートブラケットは露出のずらし量を0.3EVと0.5EVから選択できます。また、ホワイトバランスブラケットは、デリケートな色彩にこだわる場合や特殊な光源下での撮影に便利です。さらに、カラーブラケットも搭載。ひとつのシーンを白黒とカラー、印象の異なる仕上げで手にすることができます。いずれも一度の撮影で複数の画像を生成するため、シャッターチャンスを逃さず、かつ表現意図にマッチした画像が的確に得られます。
「常にシャッターチャンスに備え、確実に記録する」というカメラの本質から生まれた、伝統のデザインを継承。ポケッタブルなフォルムと手に吸いつくようなGRグリップはそのまま、入念な作り込みによって品位と操作性を向上させました。
軽量かつ高剛性なマグネシウム合金を外装に採用。衝撃に強く、耐久性に優れたボディを実現しています。また、デジタルカメラにとって重要な放熱性、電磁シールド性もハイレベル。写真家の酷使に耐え、高い動作精度と安定性を発揮します