| 「硬派」などという言葉、聴かなくなって久しい。 では、皆「軟派」になったのだろうか?と、辺りを見回しても筋金入りの軟派もとんと見かけない。 |
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観光地などでの記念写真を撮影している本当の「プロフェッショナル」からの要望を受けて、ライカを巨大化したかのようなレンズ交換式中判レンジファインダー「フジカG690」が発売されたのは1968年のこと。直線を基調としたブラックボディに、65・100・180mmの交換レンズが用意されていた。 |
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絞り・シャッター速度は、レンズ先端の窓で一括して確認できる。双方の操作リングはやや幅が狭く半分がカバーに覆われているため、指掛りはお世辞にも良好とは言えない。 |
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ただ、観光地の記念写真などでスローから1/500までのシャッター操作を行き来することは皆無な訳で、それよりも不用意にリングが動いて設定が変わってしまうことを嫌ったのであろう。その幅の狭さを逆手にとって、ライトバリュー式のようにシャッター・絞りを連動させての変更も可能だ。 カメラ底部には10回のレリーズで1つ進むカウンターがあり、メンテナンスの指標とすることが出来る。前面シャッターボタンや、フイルムカウンター切り替えにもロックが付き誤動作を防止。外装がプラスチックになっても、レンズ保護を兼ねる引き出し式レンズフードは金属製だ。 |
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シャッターストロークもやや深いが、上部にレリーズのネジ穴があるのでアタッチメントを装着するなどして簡単に調整は可能だ。私も今回の撮影でアタッチメントを使用したが、未使用時との差は大きいので感触が気になるなら装着をお勧めする。 6×7フォーマットの一眼レフには、ペンタックス67やマミヤのRB・RZ兄弟といった定番中の定番があるが、レンジファインダーは80年代半ばにマキナ67が生産を中止し、フジもこの3型から6×8へ移行。その空席となった場所を、見事に埋めたのが95年発売の名機マミヤ7だ。 私事であるが20台半ばの頃、フィールド撮影を4×5一辺倒で行っていた時期があった。 |
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かつて自分が「選ばなかった」カメラと、10年の時を経ての撮影行。モニター上で見やすいサイズに落とした画像では、その実力は到底伝え切れるものではない。 必要なものだけがあり、必要なものだけしかない。自分が写真を撮るという行為に、いったい何が必要なのだろうか。 |
