Panasonic GX7 MarkII インタビュー【Part 1】 » デジタルカメラ、交換レンズの通販・買取ならマップカメラ。新品から中古まで、様々なカメラ関連商品の販売・下取見積をご提供しております。 
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    『LUMIX GX7 MarkII』が発売される事を聞いて、コンパクトで本格派なミラーレス機の復活に期待する気持ちと共に、「なぜまたGX7? GX8が後継機ではないのか?」 と疑問を持たれた方も多かったのではないでしょうか。パナソニックのラインナップの中でGX7 MarkIIとGX8はどのような関係なのか、また、GX7 MarkIIは先代からどのように進化を遂げたのか。気になる疑問から、新機能の質問までマップカメラが話題の新機種『LUMIX GX7 MarkII』の秘密に迫ります。






    少し時間を遡りまして、2015年の8月にGX8が発売されています。GH4に続いて4K動画の搭載に加えて4Kフォト機能の拡充、カメラとしてはだいぶ大柄になったもののカメラとしての性能の大幅な向上を実現しました。当時は製品名からGX8もGX7の後継モデルとして我々も捉えておりましたが、今回の新たにGX7の正当な後継機としてGX7 MarkIIが発表されてきました。相対的に今ではGX8は上位モデルというようなポジションにシフトしたように見えますが、GX8・GX7 MarkIIと異なるモデルへ派生した理由を伺いたいと思います。

    PanasonicのLUMIXミラーレス一眼の中でも“ストリートフォト一眼”とカテゴリ分けされているこのGX8・GX7 MarkIIの棲み分けを教えていただいてもよろしいでしょうか。



    約3年前に発売されたGX7は幅広い写真愛好家の方に大きな支持を得たモデルでした。その中で、もっと本格的な写真撮影を楽しみたいという声に応えて商品化したのがGX8となります。GX8はGX7に比べてセンサーも一新し、ファインダーや防塵防滴仕様など性能・機能も全てワンランク上のもの目指しました。これは作品撮りをされるようなハイアマチュアに向けてメイン機にして頂きたいという思いで開発された為です。


    一方でGX7というのは高性能・高機能というのをコンパクトでフラットなボディに凝縮したカメラという位置づけです。その小型軽量を活かして軽快に撮影するというスタイルを“GX7のDNA”として引き継ぎ、新たに製品化したのが『GX7 MarkII』ということになります。メインターゲットとしては一眼レフをメインで使われている写真愛好家の方達のサブ機として開発されているのですが、メイン機材と比べても遜色なく満足していただけるように機能面の向上を図りました。まずこの小さなボディ中に手ブレ補正機能を付けようということで『Dual.I.S.』を新たに開発し、そしてシャッターユニットも小型で静音性に優れたものを新たに開発し搭載しています。


    おっしゃる通り、いうなればGX7を元に2つ派生したモデルが存在すると言えばいいでしょうか。機能・性能面を向上してより撮影を楽しんで頂くのがGX8、デザインや撮影スタイルを重視したのが今回の『GX7 MarkII』となります。



    お話頂いた中でGX8は写真愛好家、いわゆるハイアマチュア層のユーザー様に向けてメイン機になるように開発された機種だということですが、実際の反応はいかがでしたか?



    GX8はGX7で足りなかった機能や性能面での要望を受けて正当に進化をしていますので、そこは愛好家の方達に大変支持頂いております。ですのでGX8はユーザー層をよりハイエンドの方々へ大きく広げてくれた機種と言っていいと思います。

    しかし一方で今までGX7を使用されていた全ての方が納得しているかというと、必ずしもそうではない所もありました。それは価格面でも高価になったこともありますし、気軽にスナップなどで使われていた方からは違う方向性のカメラになってしまったという声も頂いております。



    GX8について多くの方が気にされている点に大きくなってしまったボディサイズがあると思うのですが、これは高性能な大型レンズの登場に合わせてボディやグリップも大型化して欲しいという要望があったのであろうと考えていました。その点はどうだったのでしょう?



    そうですね、そういった声も反映されています。そして既存のレンズに合わせてというのもありますが、GX8の開発段階で『LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.』が発売される予定もありましたから、それに見合うセンサーとホールド性に優れたボディを作ろうというのがありました。



    しかし実際GX8を出してみたら一部の方には「大きい」という意見を言われてしまったと。お店含め。(笑)




    そうですね。(苦笑)




    なるほど、ちょっとかわいそうな話ですね。しかしGX8のような上位機種があるとパナソニックのカメラ群にも厚みが出たと言いますか、ステップアップする時の目標ができましたよね。今回の『GX7 MarkII』にしてもハイエンドクラスに新たな選択肢ができたと思いますし。カメラシステムが非常に充実してきたと感じています。


    話を『GX7 MarkII』へ戻させてもらいますが、先代のGX7では初めてチルト式の電子ビューファインダーを搭載し、ボディ内手振れ補正の採用も相まってマウントアダプターでオールドレンズを使う際にも当時としては魅力的なカメラだったと記憶しています。その後もGX8で採用していたチルト式のファインダーをあえて固定式に変更した理由を教えて頂いてもよろしいでしょうか?



    えぇ、まず『GX7 MarkII』を開発する上での絶対条件はコンパクトなサイズ感をそのままにすることと、よりスタイリングを洗練させることにありました。今までのようにファインダーをチルト式にすると背面への出っ張りがどうしても大きくなってしまうんですね。ですので『GX7 MarkII』は固定式にしてスタイリング重視でいこうということになったんです。その代わりチルト式の背面液晶はそのまま引き継ぎつつもよりフラットな形状になる様に進化をさせました。








    『GX7 MarkII』の特徴として手ブレ補正機能の『Dual I.S.』が進化したと伺ってますが、ユーザーの方にわかりやすく従来の『Dual I.S.』との違いを教えて頂けますか?また、今までは動画撮影時に『Dual I.S.』は使用できなかったと思うのですが、それができるようになった理由なども教えて頂きたいです。



    『Dual I.S.』はGX8から搭載していた機能でして、ボディ側とレンズ側の手ブレ補正を両方動かして補正するというものです。今まで動画撮影時に機能しなかった原因としては使用してきたB.I.S.(ボディ内手ブレ補正)が対応できなかった事にありました。今回の『GX7 MarkII』ではそのB.I.S.が動画撮影時でも対応できる事を念頭に入れて、機構そのものを新たに開発しています。動画撮影時の技術的な問題として熱処理と音の問題、あとは応答性があるのですが、その3点をクリアさせつつ精度もしっかりと出るように作りました。

    とはいえレンズ側とボディ側のそれぞれの手ブレ補正を同時に動かすわけですから、非常に高度な制御アルゴリズムが求められます。そのために『GX7 MarkII』は工場で一台一台B.I.S.をチェックして調整・最適化させて出荷するように精度にはこだわっています。



    手ブレ補正に関してはカメラのボディ内補正だけのメーカー、レンズ補正だけのメーカーと分かれると思うのですが、両方をともに採用することは技術的に非常に難しくてどのメーカーも実現できなかったのだと思います。実は『Dual I.S.』ってものすごい技術ですよね?



    そうですね、まず『Dual I.S.』はレンズの焦点距離とシャッタースピードとブレの大きさを測ってO.I.S.(レンズ内手ブレ補正)を動かすか、B.I.S.(ボディ内手ブレ補正)を動かすかの判断をするのですが、まずはO.I.S.を動かして、それでも補正が必要ならB.I.S.を動かす事をしています。カタログ上だとCIPA規格の「補正◯段分」という表現になってしまうので『GX7 MarkII』の手ブレ補正効果は4段分という書き方になってしまうのですが、実は段数に表せないところ(ブレ)まで補正をしていまして、実際の撮影シーンではその他の補正機構に比べて格段にブレを抑える効果があると実証されています。



    なるほど。レンズ内手振れ補正のメリットとしてファインダー、液晶モニターを覗いた際のブレが補正されることで、フレーミングの安定が挙げられます。ボディ内手振れ補正はあらゆるレンズ、あまりレンズ側で手振れ補正が採用されていない広角系レンズでも補正が得られるところが魅力ですよね。

    『Dual I.S.』の技術について不勉強だったのですが、まずレンズ側の補正を行ってフレーミングを安定しつつ、さらにそこへボディ側の補正を行ってレンズ側で補正しきれないブレを抑えているという事だったんですね。まさに良いとこ取りの機能ですね。ちなみにこの時のボディ側手振れ補正というのは常時効いているものなんですか?それともシャッター切るタイミングで補正が効くようになっているのでしょうか?



    それは動画撮影時と静止画撮影時で違いまして、動画ではレンズ・ボディともに常時補正が効いています。静止画撮影時ではレンズ側の手振れ補正をしつつシャッターを切るタイミングでボディ側の手振れ補正が効く様になっています。



    では撮影中の手振れ補正の効き方は、体感的にはレンズ内手ブレ補正と似たようになるんですね。



    はい。さらに『Dual I.S.』が他のカメラと違うのは「最大5軸5段分の補正効果」とかよく書いてあるじゃないですか、その”最大”っていうのは結構使う焦点距離がピンポイントに決まっていたりするんですよね。その点『Dual I.S.』は効果のある焦点距離が広角から望遠まで幅広いので、実際に試して頂いてその優れた補正効果を体感して頂きたいですね。








    今回新開発された最高1/4000秒のメカニカルシャッターについてですが、まずスペックだけで言ってしまえば上を見ると1/8000秒というシャッターもありますし、何十万回まで大丈夫といった耐久性に優れたシャッターも他社から出ていると思います。この新たに開発されたシャッターユニットの優位性と言いますか、売りは何になるのでしょうか?



    1/8000秒のシャッターはGX8へ搭載していますし、先代のGX7にも搭載されています。しかしそのフォーカルプレーンのシャッターですとモーターやチャージユニットが必要なので、どうしても大きくなってしまうんですね。しかも今回はB.I.S.も内蔵していますから、そのまま組み込むとどうしてもボディを大きくせざるをえない状況になります。ですので『GX7 MarkII』のシャッターは小型のものを開発する必要があったんです。

    そのためシャッターの機構を根本から見直してシャッター幕の制御を電磁式にし、モーターやチャージユニットを取り払えるようにしました。そしてもう一つはシャッターの衝撃によるブレを軽減する事も目的にあります。電磁式にする事で従来の1/10位に衝撃を抑える事ができますので滑らかで静かなシャッターを実現しています。



    実際にシャッターを切ってみると音と感触がとても良くなりましたよね。確かに1/8000秒のシャッターだと音が大きかったり、シャッターユニットが縦に大きくなってしまうというのを聞いたことがあります。そこは1/4000秒に抑えることで静音性と小型化というのが容易になるという事なんですね。



    そうです。1/8000秒のシャッターですと幕速を早くするためにモーターやチャージ機構を大きくする必要がある為、小型化には現時点で難しいという判断になりました。




    確かに1/8000秒はメカニカルシャッターとしては高性能ですが、それが正解という事は決してないわけで、例えばライカM8は1/8000秒のシャッターで登場したにもかかわらず、「音が大きい・シャッターを切った時のショックが大きい」というユーザーの意見からM8.2以降では静音性とシャッターの衝撃が少ない1/4000秒の物に変更したという経緯があります。


    やはりストリートスナップでの目的を考えると静音性の方が利点が大きいのかもしれませんね。シャッタースピードの最高速の低下は、大口径レンズで晴天屋外を撮影するときに絞りを開けづらいなどといった悩みを伴いますが、電子シャッターを使えば1/16000秒まで切れますから必要に応じて使い分けが可能ですね。









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