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≪Nikon D500スタッフレビュー Part1 (特徴・機能振り返り編)≫


D500 AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G


ニコンからDXフォーマットの待望のフラッグシップモデルとして発売されたD500も、早いもので間もなく発売から1年が経過しようとしています。発売から3ヶ月ほど遅れて購入したスタッフによる、これまで撮影を行ってきた上でのレビューを掲載させて頂きます。

本編Part1ではまずカメラの特徴や機能についてを改めておさらいしてみます。


■カメラ単体で約10コマ/秒の高速連写
14ビットロスレス圧縮RAWでも200コマまで継続可能な高速連続撮影



D一桁機を除くニコンデジタル一眼レフカメラでは実は高速連写スピードは2009年発売のD300Sの7コマ/秒から更新されていませんでした。ゆえに過去にバッテリーグリップに対応電池を使用して8コマ/秒はD300、D300S、D700は当時は画期的であったと思います。

ミラーを駆動させる必要がある一眼レフカメラは、連写スピードを上げるほどに1コマあたりのAFの測距演算に掛けられる時間が削られます。理由としては一眼レフカメラのAF測距は一部の特別な機構のものを除き、マウントから見える大型のハーフミラーを透過した光がその裏にあるサブミラーで反射し、ミラーボックス下部にある位相差AFセンサーへ導かれるという仕組みです。

そのためAF測距を行えるタイミングというのはミラーが降りている状態に限られます。
つまりAF精度を維持しながら秒間の連写スピードを高めていくことは、技術的にもコスト的にもかなり難しいものと言えます。

さらに連続撮影については一つ前の世代のフラッグシップモデルのD4SですらXQDカード使用時に連続100コマでしたので、200コマの凄さが伺えます。10コマ/秒の連写スピードで連続200コマの高速連写ということは、20秒間被写体を撮り続けられるということになります。これは動体撮影をされる方にはとてもありがたい性能ではないでしょうか。

■高速連続撮影を支える次世代メモリーカード対応



その連続撮影を支えるのは、高速書き込みが可能な次世代規格のXQDメモリーカード。サブスロットもUHS-II規格のSDメモリーカードを採用しております。RAW+JPEGの分割記録をする際にはぜひともメインスロットをXQD(RAW記録)、サブスロットをUHS-II SD(JPEG記録)でご利用ください。最速クラスのメモリーカードを選択することで書き込み待ちを一切生じることなく連続撮影が可能です。


■史上最強の被写体捕捉力を発揮する広域・高密度の153点AFシステム
Nikon D500 ファインダーAFエリア

ファインダーの右から左まで測距点が敷き詰められており、今まででは不可能だった構図でもAF撮影が可能。被写体の追従範囲も大きく拡張されました。


■多点フォーカスポイントからの膨大な情報を高速演算し、AF追従性能を高めるAF専用エンジン
撮影領域を拡げる-4 EVまでの低輝度対応

Nikon D500 AF専用エンジン Nikon D500 AFモジュール

さらにD5と同じくAF専用のエンジンを備え、AF測距演算をより高速化。中央は-4EV、その他の測距点でも-3EVまでの暗所AFに対応。これまで使用してきたカメラも最高-2EVまでの対応だったので格段に進化しています。実際に夜間などAFが使い物にならなかった環境化でも、合焦してくれます。


■解像度と高感度画質のバランスに優れた新開発のローパスレス・DXフォーマット2088万画素CMOSセンサー
 驚異的な処理能力で高画質を実現する新画像処理エンジンEXPEED 5



フルサイズセンサー(FXフォーマット)モデルがかなり拡充されているご時世ですので、センサーサイズで劣るAPS-Cサイズは画像処理の妙で最終的な画質の印象が決まると考えます。その点では非常に凝縮感のある画質、かつ編集耐性に優れた素材であるといった印象を受けています。

ご参考までに、以下は砂塵の舞うドバイの上空から曇りの日に撮影した写真です。

〔RAW現像前〕

Nikon (ニコン) D500

絞り:F8/ シャッタースピード:1/500秒 / ISO:360/ 使用機材:Nikon D500 + AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm F4G IF-ED

コントラストも低く、印象的な写真とは言えません。

〔RAW現像後〕

Nikon (ニコン) D500
絞り:F8/ シャッタースピード:1/500秒 / ISO:360/ 使用機材:Nikon D500 + AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm F4G IF-ED


RAW現像で階調や色調を引き出すことで、メリハリのある写真に仕上げてみました。今のところD500専用とも言える2088万画素の新開発センサーは余裕のある情報を取り込んでいることが伺え、より大型センサーサイズのカメラのRAW画像を編集している時と同じようなストレッチ幅を感じます。


■撮影領域を大幅に拡げる常用感度ISO 100-51200、拡張Hi 5(ISO 1640000相当)対応


今までのAPS-Cカメラの概念を打ち破る、圧倒的な高感度仕様。画像処理のチューニングの寄与も大きいと思われますのでJEPG時の高感度画質の方が見栄えがする印象です。解像感を重視される方はノイズリダクションをデフォルトの標準よりも落としてもいいかもしれません。

〔ISO8000 / ノイズリダクションOFFの高感度写真〕

Nikon (ニコン) D500

絞り:F4/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:8000/ 使用機材:Nikon D500 + SIGMA Contemporary 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

こちらは陽が落ちてきた砂漠のキャンプにて撮影した写真です。前述のようにノイズリダクションはOFFにして解像感を重視する私ですが、鑑賞サイズでの色の抜けなさに感心しました。
もちろん元々の解像度は2088万画素であるためノイズの粒子は大きいですが、それは同等の画素数であるFXフォーマットモデルのD5などでも言えることで、APS-Cサイズ(DXフォーマット)のカメラとしては非常に優秀な性能です。


■ちらつく照明下でも撮影時の露出のばらつき等を抑えるフリッカー低減機能

ニコンで初めての採用となったフリッカー低減機能。(D5は2016年6月公開のファームウェア更新で対応しました)
常時ONにしてますが、効果は絶大で蛍光灯下でも色味がバラバラになりません。


■タッチパネル・チルト機構採用の3.2型約236万ドット高解像度画像モニター

Nikon D500 チルト液晶


D5もそうですが、まさかのこのクラスでのタッチパネル採用。便利になることは良いことで、ライブビュー時のタッチAF、タッチシャッターなどが性に合わない方はOFFにすればこれまで通り。ですが、再生時の“フレームアドバンスバー”によるページ送りやダブルクリックでのピンポイント拡大は非常に便利で、ぜひ試して頂きたいです。

※内緒でD500に買い換えた方はご家族の前ではタッチ操作はOFFにしましょう。撮影後の動作でバレますよ。

ハイエンド機での可動式の液晶採用については可動部のヒンジの耐久性次第だと感じていましたが、D500のチルト可動部はガッチリしたものです。一度触ってみてください、惚れ惚れする出来ばえですよ。


■対角視野角約30.8°の視野角も実現した、倍率約1.0倍、視野率約100%の光学ファインダー

D500 丸窓アイピース

端から端まで埋め尽くされたAF測距点だけでなくファインダー自体の出来も素晴らしいです。今まで物足りなく感じていたAPS-Cモデルの光学ファインダーでしたが、FXフォーマットのD810のファインダー倍率が0.7倍。D500のファインダー倍率1.0倍を35mm判に換算すると、1.0÷1.5=0.666666….倍となります。数値に直してみても納得のファインダー倍率ですね。

ただ一点泣き所がありまして、なぜかファインダーの視度調整の幅が-2~+1m-1しかないんですね。今までの丸窓ファインダーを搭載したFXフォーマット機は-3~+1m-1の調整幅を備えています。

私は目が悪い(遠視)のですがファインダーが覗き辛くなるから無理して裸眼で生活していました。そのためファインダーの視度調整はマイナス側に全振りが普通です。D500では-2までしか調整できないのでややボヤけてしまいます。

同じくファインダー像の視度調整でお悩みの方は視度補正レンズのDK-17C(-3)をお試しください。
(せっかくのフッ素コートアイピースDK-17Fが勿体ないのですが...)


■ボタンレイアウトの変更/D5との操作系統一

Nikon D500 ボタンレイアウト1 Nikon D500 ボタンレイアウト2

これは以前から個人的に切望しておりました、右手側にISO感度ボタンが移動しています。

絞り優先オートなどで撮る時は結構ISOオートにして気軽に撮ってることのほうが多いは多いんですが、マニュアル露出で撮る時ってISO感度も頻繁変えますよね?今までは三桁機では左肩に、一桁機では背面液晶下部にあり、カメラを構えた状態で即座に変更できずニコンの技術者の方は写真を撮らないんじゃないかと思っていたくらいです。もちろん最近の機種では動画RECボタンにISO感度変更を割り当てていましたが、ボタン位置の移動はどこかしらのタイミングで踏み切って頂きたかったところです。

代わりに露出モードボタンが左肩に移動してしまいましたが、こちらを今度は動画RECボタンに割り振ることで解消して使用しています。動画撮影モード時にはボタン操作を別途設定しておけるため、これで不便はないはずです。


D4以降採用されたサブセレクターを搭載し、フォーカスポイント選択に使用可能。さらに背面左側のボタンにはイルミネーションを採用。暗所でも設定がし易く配慮されております。


■スピードライトSB-5000を使用することで、電波制御ワイヤレスリモート発光に対応

D500 + SB-5000 無線ワイヤレス


ワイヤレスリモートコントローラーWR-R10WR用変換アダプターWR-A10をカメラに装着して送信機として使用する必要があります。

障害物などを気にせずに確実なワイヤレス通信が可能となり、さらに撮影の自由度が上がりました。

Nikon (ニコン) D500

絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100/ 使用機材:Nikon D500 + TAMRON SP 85mm F1.8 Di VC USD F016N + SB-5000(日中シンクロ)

日中であっても被写体と背景の露出差を埋めるために“日中シンクロ”という方法がありますが、ワイヤレス発光をさせることで陰影をコントロールでき、カメラに装着したレンズの画角に捉われず照射角を制御できます。


それでは特徴・機能のおさらいはここまでにし、次回はニコン純正・サードパーティレンズを織り交ぜた各種レンズでの作例を紹介します。










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