マップカメラ店長がカメラについてアレコレ語る『極私的カメラうんちく』

2009年09月20日
液晶モニターであれ、紙であれ、写真は平面で鑑賞するものというのが当たり前の概念である。しかし、フジフイルムから発売されたFinePix REAL 3D W1は3D写真を手軽に撮影ができて、また3D写真の再生も背面液晶でその場で出来るなど、写真の概念さえ大きく書き換えられかねないインパクトを持っている。 FinePix REAL 3D W1が発表されたのは今年3月のPIE(フォトイメージングエキスポ)の会場である。フジフイルムのブース中央にモックアップと試作機が展示されていたのをご記憶の方も多いだろう。 言うまでも無くF...
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2009年08月20日
世に言うヒット商品とは沢山あるが、戦後のカメラ史を紐解いてみると、面白いことにおよそ10年に一度の割合で爆発的なヒット商品が生まれていることがわかる。 ■リコーフレックス III  発売年月:1950年9月  発売時定価:7,300円 二眼レフの定価が3万円前後だった時代に定価7,300円で発売され、爆発的ヒットとなる。カメラの生産台数といえば一機種で数千台が普通だった時代に、当時としては空前の月産1万台を達成した。この大量生産対応のために、ベルトコンベアー方式の生産ラインが導入される。この大...
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2009年05月20日
アートフィルターを内蔵したオリンパスE-620が人気だ。 アートフィルターの特殊効果は、言ってみればどれも画像処理ソフトがあれば加工が可能なものばかりだが、いかにデジタル画像が加工の汎用性が高いといっても、いざ撮影後の編集環境が万全なユーザーばかりではない。またそういった現状に加え、特殊効果を得ながらも純粋に撮影だけを楽しみたいというユーザーの思惑をうまく捉えたのがアートフィルターだといえる。 アートフィルターは、まさにデジタル世代のために生まれた発想であり、また機能であると...
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2009年04月20日
光学ファインダーが駆逐されている。 比較的最近まで、コンパクトデジタルカメラにはフィルムコンパクトカメラのような光学ファインダーが付いていたのを覚えておいでだろうか。往年のコンパクトデジタルカメラには、主に明るい日中の撮影時に液晶モニターが見えづらい場合のために、また長時間液晶モニターを見ながら撮影すると早く電源を消耗してしまうという理由から、現在と同様液晶モニターによるライブビュー撮影も可能な仕様だったにも関わらず、必ずといって良いほど光学ファインダーも付いていた。し...
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2009年03月20日
ズームレンズといえば現在の写真用レンズとして中核的な存在であり、ズームレンズが無ければ写真産業や写真文化はもはや全く成り立たないほどである。現在の交換レンズのラインナップは、特に使用頻度の高い焦点距離領域はズームレンズによって何重にもカバーされている。もちろん単焦点レンズでなければカバーできない領域はある程度残っているにせよ、それもほんの僅かである。また現在、高性能ズームレンズの描写性能は単焦点レンズに匹敵するものとなり、中には単焦点レンズの画質を上回るものさえあるという...
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2009年02月20日
スチルカメラ用の閃光装置は「フラッシュ」や「ストロボ」または「スピードライト」などと呼ばれる。日本語として通りが良いのは前者の二つのどちらかだが、スピードライトとはカメラをよく知らない人にとってはあまりピンと来ない言葉である。 現在意味するところの「フラッシュ」は、エレクトロニックフラッシュという単語が短縮した言葉だが、元々電気で発光するエレクトロニックフラッシュの登場以前には、フラッシュといえば「フラッシュバルブ」を意味する時代があった。フラッシュバルブとは日本語では...
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2009年01月20日
デジタルカメラが手軽に使えるようになった理由は様々な改良の結果には違いないが、今にして思えばメモリーカードの交換が自由に出来るようになったことが、大きなターニングポイントだったように思える。 現在は当たり前のようにデジタルカメラに使用しているメモリーカードだが、PCの周辺機器のように扱われていた頃の黎明期のデジタルカメラは、メモリーカードではなくカメラに内蔵したメモリに画像データを蓄えるしくみだった。そして内蔵された数MBのメモリがいっぱいになったら、撮影を続けるためにはカ...
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2008年12月25日
マイクロフォーサーズという規格が話題を呼んでいる。 フォーサーズの拡張規格というと難しく聞こえるが、フォーサーズと全く同じ撮像素子を使用しながら、ミラーを省略することによってフランジバックの長さをおよそ半分に出来るアドバンテージを活かし、フォーサーズ規格よりもカメラボディの大幅な小型化が実現できる規格のことである。また交換レンズもフランジバックが短くなり、さらにマウント径を6mm縮小した効果により大幅な小型軽量化を実現できる。 マイクロフォーサーズ規格で初の製品となったPa...
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2008年11月20日
画面の縦横比率にはそれぞれ一長一短があり、これが最良と呼べるものが無い。また人の好みも様々でスクエアサイズが好きなフォトグラファーもいれば、横長あるいは縦長の構図を好むフォトグラファーもいる。そのためこれまで沢山の縦横比率のカメラが発売されてきた一方で、一台のカメラで複数の縦横比率の撮影が出来る仕組みが常に試行錯誤されてきた。最新型のコンパクトカメラPanasonic LUMIX DMC-LX3に搭載されているマルチアスペクト機能は、一回のレリーズで、16:9、3:2、4:3の3種類のアスペクト比(横縦比率...
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2008年10月20日
一眼レフの交換レンズで、最も画角の広いレンズはフィッシュアイ(魚眼)レンズである。 そのためフィッシュアイレンズは広角レンズの先頭に分類されることが多いが、本来広角レンズとフィッシュアイレンズには決定的な違いがある。広角レンズは文字通り画角が広いレンズを指すが、画面の周辺に至るまで画像の歪み(ディストーション)を徹底的に除去している。一方フィッシュアイレンズは逆に画面周辺のディストーションを大量に残すことで画角を稼いでいる。言ってみれば正確な描写のためにディストーションを取り...
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2008年09月19日
「スーパー夜景モードで夜景がさらに明るくキレイ」「ブレに強い」「微発光モードで室内が自然に」「日付が入る」「水に強い」。とあるカメラ店の店頭で見かけたこれらのうたい文句は、カメラにつけられていたものではない。全ていわゆる「レンズ付きフィルム」に付いていたうたい文句である。 レンズ付きフィルムは当初「使い捨てカメラ」とも呼ばれたが、あくまでレンズが付いたフィルムを販売しているというメーカーの強い主張と、カメラ部分のリサイクルを前提とした販売であったことから、「レンズ付きフ...
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2008年08月20日
オリンピックとカメラには密接な関連がある。 オリンピックといえば世界最大のスポーツイベントであり、その記録や報道を目的として使用される映像機材は数も種類も世界最大級である。オリンピック会場には最新かつ最も信頼性の高い機材が厳選され集結し、またそれらの機材を扱う人々もまた選ばれた人間であり、彼らにとってのオリンピック取材は、それ自体が一つの到達点と呼べるほどのステータスである。 いわば報道関係者なら誰もが色めき立つオリンピックイヤーには、報道需要を見込んだカメラや交換レン...
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2008年07月20日
被写界深度(ひしゃかいしんど)という言葉をご存知だろうか。 理想的な性能を持ったレンズで「点」を撮影すると、その映像は撮像素子やフィルム上に再び「点」となって結像するはずである。これがピントの合った理想的な状態である。しかし、このときもし撮影した点のすぐ手前やすぐ後ろにまた「点」があるとき、これらも撮影条件によっては「実用上」ピントが合っていると判断できる場合がある。この事は言い換えると理論上には一平面上に集まるはずのピントの合った部分が、「実用上」は被写体上においてある...
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2008年06月20日
露出計はシャッター速度や絞りを決定するための重要な「事前情報」を撮影者に与えてくれる重要なツールである。特にフィルムカメラはその事前情報無しには写真を撮ることが出来ない。その意味でカメラの永い歴史の中で「露出計の内蔵」は必然だったといえる。 最初にあった露出計はもちろん単体露出計である。今でこそ「カメラ内蔵ではない」という意味で「単体」と付けるが、露出計がカメラに内蔵される以前は当然「単体」が当たり前だった。 単体露出計には現在でも無電源で作動するものと、電源を必要とす...
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2008年05月20日
光学ガラスの表面はどんなに磨き上げられていても4%程度の反射率を持っている。そのため写真レンズなどの光学製品には、反射防止のためのコーティング技術が導入されていることはよく知られている。 僅か4%の反射率といっても、単レンズは表と裏にそれぞれ2面の反射面を持つため、たった4枚の単レンズを組み合わせただけで8つの反射面が出来てしまう。そしてそれぞれの反射面で4%の透過光を失ったとすると、4枚構成のレンズでは28%程度が反射によって失われてしまうことになる。またそれぞれの表面で反射した...
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 今回のレンズ写真を見て、まあでかいフィルムもあったもんだ、と思われる方はま...
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