色々なカメラメーカーから”ハイエンドコンパクト”デジカメが発売されていますが、パナソニックからも”ポケットサイズ・ハイエンドコンパクト”『LUMIX DMC-LF1』が発売されました!
パナソニックの先のハイエンドコンパクトには、昨年発売した『LUMIX DMC-LX7』があります。LX7はコンパクトデジカメでありながらF1.4の超大口径ズームレンズ搭載で、外観は小さめのミラーレス機といった印象でした。一方でLF1は、ワイシャツのポケットに入ってしまうほどの小型サイズで、外観だけで言えば、スリムに特化したタイプのコンデジ。グリップ、ホットシューを省いたシンプルでスタイリッシュなデザインです。ここに35mm換算で28-200mm相当のライカレンズが収まっているのですから驚きです。
この小さなデジカメの持つ”ハイエンド”たる描写力をわくわくしながら試し撮りに行ってまいりました!
日が落ち始めてきた頃から撮影を始めました。逆光での撮影でもコンデジとは思えない豊かな階調で、被写体を見た目どおりに残しています。LEICA DC VARIO-SUMMICRONレンズの描写力、そして1/1.7型 12.1M 高感度MOSセンサー、新開発ヴィーナスエンジン、これらの相乗効果をこの小さなボディで実現するのですから驚きです。
夕日や暗所での撮影でもまったく手ブレせず決まるので、おのずと撮影もさくさく進みます。 ボディの大きさからは予想外なほど高いズーム倍率で、遠くのものもグイグイ引き寄せて大きく写せました!望遠撮影でも優れた手ブレ補正機能がサポートしてくれます。
夏の強い太陽光の下での撮影では、背面液晶は見ずらいものです。 そんな時に頼りになるのがビューファインダーですが、『LUMIX DMC-LF1』ではこの小さなボディに屋外撮影に欠かせない電子ビューファインダーが搭載されているのですから、本当に驚きです!もちろんボディに比例してファインダーも小さいのですが、視度補正も忘れずに付いているあたりに、パナソニックの細やかな配慮を感じます。覗き込めば露出補正やホワイトバランスなどの数値もはっきり読めて、申し分ない働き!また、ファインダーを覗きながらの撮影設定は、ボディ前面にあるコントロールリングで容易に行えます。
このコントロールリングはズーム、ISO感度、絞り、シャッタースピードなど、調節したいものをカスタマイズでき、回したときの感触もスムーズで心地良いです。
パノラマモードで撮影してみました。自分の左端から右端までの風景が一直線にきれいにつながります。パノラマ撮影にクリエイティブコントロールを重ねて楽しむことも出来ます。ライカレンズでこうした遊び写真が撮れる贅沢も、『LUMIX DMC-LF1』ならではの”ハイエンド”らしさのひとつではないでしょうか。
そして今回の海上での撮影では、おまかせAi撮影モードの「i手持ち夜景」の優れた認識力、描写力にひたすら感動と感謝を覚えました。 小型の船上の、手ブレというよりも船ゆれに悩む、と言った自身の力ではどうにも抗えない状況でも撮影が面白いほどスムーズに行えました。
おまかせAi撮影モードは、例えば旅先で見知らぬ人に撮影をお願いする時にもあると便利です。カメラ熟練者の方にも是非このモードの存在を忘れずに、活用して頂ければと思います。
EVFの次に、その存在に斬新さを覚えたのが「Wi-Fi」機能専用のボタンです。 スマホへの送信やSNSアップロードもダイレクトに出来るので、『LUMIX DMC-LF1』の高画質を多くの方と簡単にシェアできます。LF1のようにWi-Fi専用ボタンを設けるコンパクトデジカメが今後増えてゆくのではないでしょうか。
“ハイエンド”と聞くとカメラ熟練者向けといった印象がありますが、サイズ感、ボタン配置、操作性に関しても、コンパクトデジカメしか使って来なかったユーザーにとっても親しみ易い作りとなっています。また、LUMIXシリーズならではの「おまかせAi」も搭載されているので、詳しい撮影設定が苦手な方の頼もしい見方にもなってくれます。 もちろん、これから高品位の機材での作品作りをこれから始めたいという方にも、このLF1は使い始めた時から煩わしさなく十二分に楽しめると思います。
今はまさにコンパクトデジタルカメラの激戦時代。そんな中でこの『LUMIX DMC-LF1』は、ライカレンズ、EVF、Wi-Fiという強みで、これからも長く愛されるカメラになるのではないでしょうか!
Photo by MAP CAMERA Staff