オリンパスから、また魅力的なズームレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』がリリースされました。
プロカメラマンからハイアマチュアまで、メーカー問わず多くの愛用者がいるF2.8ズームレンズ。本レンズの登場で、マイクロフォーサーズシステムにも広角・標準・望遠の開放F値2.8ズームが揃うことになります。
まさに待望の1本となった『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』、早速その描写をご覧頂きましょう。
オリンパスのカメラといえば、青空を綺麗に写す「オリンパスブルー」が有名。35mm換算で14mmから28mmをカバーする超広角ズームは、そんな青空を効果的に撮り込む事ができます。
梅雨の合間、まさに青空を撮ってくれと言わんばかりの好天でのファーストカットは、視界と共に心も開放的にさせる清々しい画となりました。
初夏の強い日差しは広角レンズにとっては厳ししいシチュエーションですが、最新の「ZEROコーティング」が、ゴースト・フレアをしっかり低減してくれます。
大口径とは言えコンパクトにまとまったレンズはフレアもコンパクト。日差しの暖かさを演出するちょうど良いアクセントなりました。
スッと伸びる花菖蒲からは広角レンズ特有の歪みも感じられず、とても気持ちの良い描写です。
周辺までシャープに切り撮るクリアーな描写は、広大な景色を撮るのに最適です。
「PRO」と名のつくレンズは、厳しい環境下にも耐える防塵・防滴性能を有しているので、同じ耐環境性能のボディとの組み合わせならシーンを選ばず、さまざまな撮影に挑戦することができます。
干潮時に水位が下がったのを見計らって、沖の方まで歩いてみました。
フリーアングルルのモニターを駆使して、水面ギリギリまで寄っても問題なし。予想外の波に臆せず撮影が楽しめます。
レンズ先端から約7.5cmの接写撮影も可能でマクロレンズの様な使い方も可能。程よいボケ味がメインの被写体を引き立ててくれます。
青空がとても気持ち良く写ります。
クリアーな描写と広角レンズ特有のパース感もあってとても開放的な画になりました。風景撮影には欠かせない1本です。
打って変わって、こちらは梅雨の日らしい天候下で撮影したもの。
撮影機材の他にも雨具の携帯が必要なこの時期に、軽量なマイクロフォーサーズのシステムは大きな魅力です。
小さな機材でもしっとりとした空気感を捉える高い解像力に、性能の高さを感じます。
広角レンズのデフォルメを狙って馬の顔に寄って撮影したものの、少し鼻の部分が強調されただけの自然な描写。
歪みが徹底的に除去された高い光学性能である事が分かります。
ビルの外壁から透けて見える照明の輪郭もしっかり確認できました。
プロフェッショナルシリーズの名に恥じない高性能は、さすが大三元レンズと言わざるをえません。
そして驚くのはそのコンパクトにまとまったサイズ感です。他社の小三元システムよりもコンパクトにまとまったシステムなら、画質を優先するか携帯性を優先するかで、頭を悩ますことも無くなるでしょう。
歪みなく隅々まで鮮明に捉えるフラットな画質は細部を拡大しても違和感無く、トリミング次第では焦点距離以上の活用幅がありそうです。
Photo by MAP CAMERA Staff