519:『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』
2019年03月27日
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
陽だまりに春の温かさを感じる今日このごろ、散歩も兼ねて桜を撮りに行く方も多いのではないでしょうか。そんな楽しい季節に迷うのが機材選び。歩くから機材を軽くしたい、でも広角も望遠も使って色々な被写体を撮りたい。そうなると必然と2本のレンズを持っていく事になると思うのですが、撮影中のレンズ交換が億劫になってしまい結局望遠ズームはバッグのオモリになってしまう。こんな経験をされた方も多いと思います。そこでお勧めしたいのが今回のKasyapaでご紹介する高倍率ズーム『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』です。
町や公園を歩き、ふと心に止まった景色をパシャリ。花や緑も増え、カメラを持って歩くには良い季節です。撮影日はソメイヨシノの開花前、ちょうど河津桜が満開の時期でした。この時は別の目的地へ向かっている途中だったのですが、通り道の神社に咲いていた満開の桜に自然と吸い寄せられて撮影した一枚です。
“こう撮りたい”を叶えてくれる
ミラーレス一眼用レンズで16.6倍ズームを実現した『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』。35mm換算すると24-400mmという焦点域をカバーしながら大きさと重さは500mlのペットボトルより小さくて軽いのが特徴です。本レンズを使用して感じたのは“イメージを全て写真にすることができる気持ち良さ”。普段私は気に入っている35mmか50mmの単焦点レンズしか持ち歩かないのですが、「ここ28mm」「これ撮るなら300mmかなぁ」など画が見えているのに撮影できないフラストレーションを感じることがあります。それがちょっとした出来事だったら良いのですが、例えば偶然が生み出した奇跡的な瞬間とか、その時にしか撮れない美しい景色だった場合の残念っぷりといったらありません。しかし『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』ならその全てを叶えてくれると言っても過言ではないでしょう。どんなに素晴らしい写真も、撮れないと何も始まらないのですから。
マイクロフォーサーズレンズの高倍率ズームと聞くとボケ味は期待できないとお思いの方もいるかと思いますが、撮り方次第で滑らかなボケ味も見せられます。この河川敷に転がっていたボールは広角端を開放で、先に載せた菜の花は望遠端の開放で撮影しました。写真を見ただけでは高倍率ズームで撮影したと思えない写りです。
太陽が雲に隠れてシルエットが綺麗に見えた瞬間をスナップ。雰囲気のある写真が撮れました。広角も望遠も変幻自在な『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』は、その瞬間瞬間に即対応してくれます。
作品は撮れないと生まれない。
いつでも好きなように、思い通りの写真が撮れる。『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』はそう思えるレンズでした。高倍率ズームは便利が故に画質が劣るイメージを持たれている方もいるかと思いますが、どんなに優れた性能のレンズでも写真が撮れなければ意味がありません。フルサイズ一眼レフに400mmの超望遠は素晴らしい写りをしますが、持ち出すには相当の気合と撮影に対する気持ちが求められます。その点、小型軽量なマイクロフォーサーズシステムを生かした『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』は普段使いに、またはこれからの旅行にぴったりのレンズだと言えます。私の場合なら『M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO』をメインにし、ポケットに本レンズを持って行って旅に出たいなと想像してしまいました。これからの旅行シーズンを前にぜひお勧めしたい一本です。
Photo by MAP CAMERA Staff