小型軽量ながら、ZUIKOレンズの美しい描写と堅牢さで圧倒的な支持を得た名機、OLYMPUS OMシリーズ。その名を継ぐ新シリーズがOLYMPUSより発表されました。フィルム一眼レフを思い起こさせる外観ながら、シャープに面取りされた金属質なボディデザインは質感の良い、持っているだけでも嬉しくなる仕上がりです!また驚くほど小さいながら防塵・防滴。強力な5軸対応手ぶれ補正や高精彩EVFの搭載など、新生OMの名に恥じない高スペックとなっています。 それでは、使った上での完成度はどれ程のものなのか。実際に使用してみました!
まず感じるのが全ての動作の速いレスポンス!オートフォーカスの素早さをはじめ、シャッターフィーリングや各種操作に対するレスポンスが本当に良いカメラです。もたつきを感じさせないその反応の良さは、撮影していて助かるもの。撮りたい!と思った気持ちにパッとしっかりついてきてくれるのには頼もしさすら感じます。
特に強い逆光時などはEVFのありがたみが感じられます。その外観ゆえか、EVF覗いての撮影では本当に小型の一眼レフを使っている感覚に。手ぶれ補正もかなり強力に働き、ファインダー内でも被写体が止まったような像が見られます。今回の試写でも特に意識せず撮影し、手ぶれのカットはほぼ無しという結果に。意識させないハイスペック、素晴らしいです。
Penシリーズにも搭載のアートフィルター、もちろんE-M5にも搭載です。様々なエフェクトが楽しめるこの機能。こちらは『ジェントルセピア』ですがトーン表現も美しく、撮影していて楽しいのでついついノーマルで撮る事を忘れてしまいます。見慣れた街の景色も、物語の1シーンを探すように撮影していけるのは楽しいものです!
そして、E-M5の実力を見るこの1枚。生地の繊維の一本一本、金糸の細やかな光、組紐の立体感ある折込など、柔らかなトーンの中に全てがしっかりと表現されています。『フォーサーズ規格は映像素子が小さいから』なんて、決していえないこの描写力。全体にしっかりとトーンを残し、神経質さをはたとも感じさせないこの描写が、E-M5のベースにある大きな魅力です。
こちらはアートフィルター『ドラマチックトーン』。何気なく置いてあった被写体も、ご覧の様に劇的な表現に!陰影を強調し、撮影者も驚くような思いもかけない表現が可能です。
シルバーのレンズと合わせたこの外観…やはり、かなりカッコいいカメラですね。角型のフードなどを合わせてもパリッとシャープなデザインで、撮影していても楽しいのは間違いありません。 また、ボディ上部に配された2ダイヤルによる操作系は使いやすいもの。絞りや露出補正をスムーズに変更でき、小さいボディながらも使用感は上々!EVFファインダーを覗きながらでも十二分に使える快適なものでした。
コンパクトなボディに様々な機能を搭載していますが、それで操作が難しくなっていないのはとても好印象です。見えない部分で、実はしっかり撮影を支えてくれるこのカメラ。まずはそのデザインから手に入れても、決して期待を裏切らない頼れる仕上りとなっています!
Photo by MAP CAMERA Staff