豊富なバリエーションを持つシグマレンズはマクロレンズも充実しています。今回はその中でも望遠効果の高い「APO MACRO 150mmF2.8EX DG OS HSM」を試してみました。
ちょうど桜の季節、背の高い枝でも150mmならグッと手元まで寄せることができます。マクロの美しいボケ味に大口径F2.8の開放撮影を掛け合わせれば、背景に溶け込むような柔らかなボケを楽しむことができました。また周辺まで自然に溶け込んでいったボケから、このレンズの周辺光量の豊富さがよく伝わってきます。さらにコントラストが高めの描写は露出補正をプラスに振っても、花びらの色や輪郭をハッキリと残しており、暖かな日差しの空気感もしっかり描写しています。
際立たせたいところは開放でもシャープな描写です。水の質感を損なうことなく、その一瞬を切りとってくれます。
薄暗い場所での撮影でも4段分の補正効果を持つ手ブレ補正機能のおかげで、安心して使用できます。
さらに手頃な大きさで三脚座の取り外しも簡単なこのレンズは、フットワークの良く利用することができます。
動く被写体へのピントの追随もよく、望遠レンズとしての使い勝手の良さに驚きました。
マクロレンズと聞くと使用範囲が限られてしまうイメージがありますが、高性能なこのレンズはいろんなシチュエーションで活躍してくれます。万能望遠レンズとして幅広く使って もらいたいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff
使用機材:Nikon D700 +SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM