手持ちのスマートフォンが25-250mm相当の光学10倍ズームのデジカメに変身!先に紹介した高品質モデルの「QX100」に対して、今回撮影した「QX10」はコンパクトなボディに数多くの機能を搭載した便利なアイテムです。
QX10に搭載された撮影モードは”プレミアムおまかせオート””おまかせオート””プログラムオート””動画撮影”の4種類で、プログラムオート時の露出補正とホワイトバランス選択以外はすべてカメラ任せになります。
いろんな光が反射し合う難しい被写体にカメラがどんな反応をするのか半信半疑でしたが、スマホの画面にタッチした箇所にスムーズにピントが合焦し、補正無しで見た目に近い露出に合わせてくれます。
人気の「DSC-WX200」譲りの豊富な撮影パターンシーン機能が、見事に継承されていました。
撮影に出かけた日は生憎の空模様。新宿のランドマークも霧に霞んでいます。
そんなウエットな空気感や色づき始めた木々が水を含んで重くなっている感じなど、その情景をしっかり描写しています。
薄型非球面レンズを採用したGレンズだけあってコンパクトながら高画質です。
スマホを装着するといささか持ちにくい形状で、薄暗い暗い場所では手ぶれが心配でしたが「DSC-WX200」譲りのノイズを抑えた高感度機能と強力手ぶれ補正がしっかりカバーしてくれました。
信頼のオート機能で、カメラ任せに気軽にシャッターが切れます。
カメラ側にメモリーを装着していなくても自動でリサイズしてスマホに転送されるので、クラウドサービス等と併用すれば撮影枚数を心配する必要がありません。
またメール添付やSNSへのアップロードもカンタン!スマホのカメラと同じ感覚で、より応用の利いた撮影が可能になりました。
ズームを広角端にシフトすれば約5cmの接写撮影も可能です。手元の物を気軽に撮影する際はスマホの方が便利と思いきや、近接から遠景まで幅広く活躍してくれることでしょう。
今回はiPhoneに接続して撮影しました。ワンタッチ認証のNFC機能を持たないiPhoneではWi-Fi機能を使って接続します。電源投入の度に接続設定しなおす煩わしさはありますが、電波の届く範囲であれば10m以上離れた場所でもカメラを遠隔操作することができるので、スマホで画像を確認しながらフリーアングルの撮影はもちろん、集合写真の撮影などに便利です。
数枚カメラとスマホを離して撮影すると水平がとりづらいなどの難点もありましたが、幸い底面には三脚取り付けネジが切ってあるので、卓上用のミニ三脚等があればさらに便利に撮影ができることでしょう。
工夫次第でいろんな撮影が楽しめる面白い製品です。
カメラ任せでほとんどの事ができてしまう便利な「QX-10」と、より高画質で撮影のカスタマイズも楽しめる「QX-100」。
同じ様なスタイルでも立ち位置がはっきり分かれたカメラは、撮影スタイルに合わせて使い分けたい製品です。
同時発売の姉妹機、『DSC-QX100』のレポートはこちら!>>
Photo by MAP CAMERA Staff