絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/125秒 / ISO：3200 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
α7の発売や続々と発表される魅力的な新製品群に沸くSONYだが、今回レポートした『E PZ 18-105mm F4 G OSS』もNEX Eマウントで初となるGレンズとして登場した期待の１本。レンズ構成も贅沢に、ED（特殊低分散）ガラス2枚と非球面レンズ3枚を採用し、全域にわたって高い描写性能を追求したレンズだ。また、動画撮影に最適な静粛な電動ズーム機構も搭載し、その高倍率とF値の明るさもあいまって非常に完成度の高いレンズになっている様だ。まずはその描写をご覧頂きたい。
望遠域での接写での１枚。高感度に強いNEXシリーズであれば、全域F4通しのこのズームレンズの活躍の場はとても広い。夜間の撮影でも手持ちでどんどん撮影していけるのは心強いものだ。OSSの効き良く、取り回しは良好だ。ボケ味もスムーズで、素直なのには好感が持てる。
絞り：F5.6 / シャッタースピード：1/200秒 / ISO：400 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
35mm判換算で27-157.5mm相当の本レンズ、使い勝手の良い焦点域をしっかりとカバーするのがお分かり頂けるだろう。160mm近い望遠端での撮影でも、コントラストや発色も良好。無理の無い高画質を実現している。
絞り：F4.0 / シャッタースピード：1/200秒 / ISO：125 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/200秒 / ISO：640 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
F4という明るさ故、被写体を浮かび上がらせる様な描写も期待出来る。白く反射の強い被写体でも、その質感描写は良好だ。
絞り：F4.0 / シャッタースピード：1/100秒 / ISO：1000 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/40秒 / ISO：3200 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
ギラリとした照り返しや、艶やかなビルの壁面、それぞれの質感を見事に描き分ける。
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/200秒 / ISO：400 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
絞り：F4.0 / シャッタースピード：1/50秒 / ISO：100 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
F4と言うと少々暗く感じるかもしれないが、全域でF4となると話は違う。広角域ではしっかりとシャッタースピードが稼げ、望遠域ではボケも大きい。ズームの焦点距離次第で異なった表情、使い勝手を見いだせるレンズである。
絞り：F4.0 / シャッタースピード：1/200秒 / ISO：1000 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
逆光にも強いレンズだ。屋外の日光でも、こうしたフロントライトの強い光源でも、ゴースト等はほぼ見いだせなかった。
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/400秒 / ISO：100 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
質感描写がしっかりしていると、光の加減次第で被写体が雄弁に語りだす。こうした雰囲気を持った描写も魅力的だ。
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/125秒 / ISO：3200 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/60秒 / ISO：3200 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
絞り：F4.5 / シャッタースピード：1/200秒 / ISO：160 / 使用機材：SONY NEX6 + E PZ 18-105mm F4 G OSS
しかしSONYレンズの全般に見られるヌケの良さと瑞々しい質感描写は特筆ものだ。葉の照り返しも生命力にあふれ、とても美しい。
スペックだけで見ると大柄に思うかもしれないが、スマートでシンプルな外観と軽量さはこのレンズの隠れた魅力だ。使ってみるとズームもグイグイ使え、近接も出来る。電動ズームもスムーズで、気持ちのよい撮影が愉しめた。その完成度はさすが満を持したGレンズの登場と言った印象で、NEXシリーズを使っている方には決め手となる万能ズームではないだろうか。ぜひその完成度を体感して頂きたい。
Photo by MAP CAMERA Staff
