Panasonicから待望のマクロレンズが登場しました。今回のKasyapaは『Panasonic LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.』をご紹介します。
本レンズの画角は35mm判換算で約60mmとなる標準域のマクロレンズ。近接撮影はもちろんですが、普段常用で使用するにも大変使いやすい画角と言えるでしょう。180gの軽量レンズながら撮影倍率は35判換算でなんと2倍、通常のマクロレンズよりクローズアップした撮影が可能です。 果たしてその描写力はいかがなものか、早速試写へ出かけてみました。
まずはグイッと近づいてマクロ撮影性能を見てみましょう。透明感のある花びらと艶やかな水滴。フォーカス部は顕微鏡のように花びらの細部まで写し出します。 最短撮影距離は撮像面から10.5cmという短さ。寄りすぎてうっかり被写体にレンズが当たりそうになります。
続いては絞り込んでの無限遠撮影。遠くて肉眼でも分からないくらいの小さな木の葉までしっかりと写し出しています。逆光性能も優秀と言って良いでしょう。
今度はハイキーで八重桜を撮影してみました。マクロレンズは面白いですね。同じレンズでも上記の重い写真とは違う、やわらかで優しい印象を受けます。
この写真、何を撮ったか分かるでしょうか?実はアイスコーヒーです。大きな水滴の間にある小さな粒まで写し出しているのには驚きました。普段目にする物も近づいて撮ると新たな発見があるかもしれません。
雨の中、御参りに来ていた若いカップル。『Panasonic LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.』は通常撮影でも立体感のある良い描写力です。マクロレンズはフォーカスが迷いやすいイメージがあったのですが、本レンズのAFは迷うこと無く高速でピントを合わせてくれました。標準域の単焦点レンズとしても高い実力を持った1本です。
最後にマクロらしい写真をもう一枚。水滴の中の描写をご覧下さい、花びら表面にある凹凸の写り込みまで描写しています。フォーカス部はシャープに解像し、ボケ味は滑らかに美しく表現されています。まるでそこに本物があるかのように花びらの持つエネルギーまでも捉えているようです。
『Panasonic LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.』はその大きさからは想像ができない高性能な実力を見せてくれました。ここまで寄れることは楽しい事ですね、撮る者の想像力を膨らませてくれます。使用したGM5との組み合わせは本当にコンパクトで、他のスタッフも「これは楽しい!欲しい!」と大変好評。本レンズを使用しながらマイクロフォーサーズ機ならではのコンパクトなシステムのメリットを大いに体感することができました。マクロレンズは他のレンズでは絶対に撮れない世界の写真が撮れるレンズです。この小さな『Panasonic LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.』をカバンに忍ばせておくだけで、あなたの写真表現が大きく変わるかもしれません。
Photo by MAP CAMERA Staff