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393:『木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4』

2016年12月09日

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

富岡光学製『TOMINON 55mm F1.2』を完全再現させたレンズ『木下光学研究所 KISTAR 55mm F1.2』のフォトプレビューが昨年の9月に掲載されたことが記憶に新しいですが、今回のKasyapaでは同じく木下光学研究所から発売される2本目のレンズ『KISTAR 35mm F1.4』をご紹介いたします。

⇒『木下光学研究所 KISTAR 55mm F1.2』フォトプレビューはこちら

『KISTAR 55mm F1.2』はフルサイズキヤノンEFマウントボディと組み合わせるとミラーが干渉するため使用できないとされていましたが、『KISTAR 35mm F1.4』はなんとフルサイズキヤノンEFマウントボディにも取り付け可能になりました!これはキヤノンユーザーには嬉しいお知らせですね。

ということで、今回はフルサイズセンサーの『Canon EOS 5D Mark IV』、フルサイズミラーレス機の『SONY α7R』、APS-Cセンサーの『SONY α6300』の3台体制で撮影に臨みたいと思います。

まずご紹介するのは『Canon EOS 5D Mark IV』で撮影をした写真から。 プリズムをライトに照らしているカット。キラキラと光が反射する様子がとても綺麗だったので、思わず写真を撮りました。ふわりと収差が残るノスタルジックな開放描写は『KISTAR 55mm F1.2』の特性とよく似ているように感じます。

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:200使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

開放での柔らかな描写はモノクロームとの相性もとてもいいです。35mmと言えど被写界深度は浅いのでプリズムファインダーでのピント合わせは少々慣れが必要かもしれません。これもKISTARのコンセプトである「レンズのクセを使いこなす」という事になるのかもしれませんね、難しいからこその面白さと奥深さを感じます。

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:200使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

最新の高屈折率ガラスと非球面レンズを採用していることもあり、全体のコントラストは高め。しかし開放で見せる輪郭の滲みはオールドレンズを思わせるような写り味です。

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:200使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

季節も秋から冬へと移り変わり、枯れて朽ちていく蓮の葉。このカットでは池の映りこみにピントを合わせて撮影しました。F2.8に絞ると途端にシャープな写りに変わるのも本レンズの面白い所です。

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/25秒 / ISO:50使用機材:SONY α7R + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

続いてはボディを『SONY α7R』へ変えてでの撮影です。色とりどりに輝くイルミネーションを丸ボケを意識してわざとピントを外し撮影しました。マニュアルレンズならではの遊び方ができるのも楽しいですね。

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100使用機材:SONY α7R + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

いかに美しい滲みとシャープな描写のバランスをとるか。『KISTAR 35mm F1.4』を持つと、より光を意識して写真を撮るようになる気がします。

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100使用機材:SONY α7R + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

開放で見せる周辺減光も本レンズの味と言っていいでしょう。自然と目線が中央に寄せられることで、青い空に高くそびえ立つスカイツリーをより際立たせてくれています。現代の最新レンズは良くも悪くも開放から写りすぎると感じることがあり、絞りの変化をあまり感じないレンズもあります。その点から言うと『KISTAR 35mm F1.4』は個性が際立っているレンズと言っていいかもしれません。このレンズだからこそ撮れる写真があるはずです。

Canon EOS 5D Mark IV + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/キヤノンEFボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100使用機材:SONY α7R + RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100使用機材:SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

さて、ここからは『SONY α6300』にカメラを変えて撮影をしていきます。

α6300はAPS-Cセンサーなので、35mm判換算で約52mmという焦点距離になります。そのため、フルサイズセンサーを搭載している『Canon EOS 5D Mark IV』で撮影した時よりも更にボケが強調された写りとなりました。

被写界深度が浅くなった分ピントを合わせるのにより神経を使うようにはなりますが、α6300のピント拡大機能のおかげで煩わしさを感じることはありませんでした。

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F8 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100使用機材:SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

先ほどとは打って変わってF8で撮影。開放の際のふわっとした写りとは裏腹に、ビルの窓越しに見える細かいブラインドのディティールまで余すことなくシャープに写しだしてくれています。

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F2 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100使用機材:SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

ハロウィンが終わると街はたちまちクリスマス一色に。新宿の街は既にクリスマスツリーであふれていました。本レンズは明るいレンズなので、夜のイルミネーション撮影でも大いに活躍してくれることでしょう。

イルミネーションの時期はもうすぐそこ。色とりどりの光に彩られた街並みを写しだす瞬間は、何度味わってもたまらないものがあります。

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100使用機材:SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

途中、休憩で入ったカフェでの1枚。うしろの玉ボケが美しいですね。明るいレンズのおかげで、カフェの店内でも感度をあげることなく撮影することが出来ました。

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100使用機材:SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

まるで虹がかかったかのようなゴーストとフレア。普段は煩わしく感じるゴーストとフレアも、こんなに綺麗に出てくれるのならむしろ大歓迎です!

最新設計のレンズではこういったゴーストやフレアを出さないことに力を注いでいるメーカーがほとんどですが、オールドレンズのように癖のある写りも味があって良いものです。他の人とは一味違った写真を撮りたい、そんな方におすすめなのではないでしょうか。

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

SONY α6300 + KIPON マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用 + 木下光学研究所 KISTAR 35mm F1.4

最新の高屈折率ガラスと非球面レンズを採用することで小型化を実現した本レンズは、小型・軽量なα6300とのボディバランスも良好。ヤシカコンタックスレンズをオマージュしたクラシカルな見た目も相まって、とても高級感があります。

ピントリングもほどよいトルク感で操作しやすく、ぜひ一度手に取ってお試しいただきたい一本です。

Photo by MAP CAMERA Staff

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