Canon RF35mm F1.8 マクロ IS STM
記念すべき500回目となる今回のKasyapaでは、キヤノンのフルサイズミラーレス『EOS R』に装着できる単焦点レンズ『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』をご紹介いたします。
EOS Rと時を同じくして発売されたRF50mm F1.2L USM、RF24-105mm F4L IS USMと比べてコンパクトなこちらのレンズ。リーズナブルながらも最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影も出来るとのことで、とても使い勝手の良いレンズとなっています。
早いもので、街はクリスマスムード一色。冒頭の写真はツリーのオーナメントを捉えた1枚ですが、オーナメントに施されているラメやスパンコールが美しい玉ボケとなり画面を彩ってくれました。
やはり明るいレンズは撮影の幅がぐっと広がります。
明るいだけでなくマクロ機能も付いているため、RF24-105mm F4L IS USMと合わせて手に入れてもしっかりと使い分けられますし、RF50mm F1.2L USMは欲しいけど少し値段と重さが気になる…という方にも響く本レンズ。発売前から注目されていましたが、今後もどんどん人気が出てくるのだろうなと感じます。
開放からしっかりと解像してくれますが、少し絞ることでさらにそのシャープさが際立ちます。
植え込みにぐっと寄って撮影をした1枚。スッと溶けるような美しい前ボケに感動してしまいました。
絞り開放とはいえ、少し離れた場所から撮ったためパンフォーカス気味の画になってしまうかと思いきや、想像以上に背景をぼかしてメインの花壇の花を強調してくれました。周辺の光量落ちが多少見られますが、気になるほどではありません。
ガラス越しとは思えないほどの精細な写り。35mmは遠景も近景も得意とする万能な焦点距離です。
本レンズには『EW-52』というレンズフードがありますが、今回のKasyapaではすべてレンズフード無しで撮影した写真を掲載しています。フードが無くてもフレアやゴーストが気になるようなことはなく、快適に撮影を楽しむことが出来ました。
ただ、小さくて軽いレンズなので保護という意味でフードの装着はおすすめします。
最短である17cm付近でのピント合わせはなかなかシビアですが、角度ブレとシフトブレを補正するハイブリッドISが搭載されているため、風に揺れる葉っぱも手持ち撮影で捉えることが出来ました。
バランスの取れた万能レンズ
どうですか、このEOS Rとのマッチ感。まさにスナップ撮影にもってこいのベストバランスです。シンプルかつスタイリッシュな外観は、撮影者の所有欲をも満たしてくれる逸品であると言っても過言ではないでしょう。良い意味で、このレンズが6万円台だとはとても思えません。(※2018年11月20日現在のマップカメラの価格です)
美しいボケ味もさることながら、AFの速度・精度も抜群。EOS Rをお持ちの方、そして購入を検討されている方にはぜひ一度お試しいただきたいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff