使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
OLYMPUSOM-D E-M1 Mark III
各メーカーから渾身の新機種が発表・登場している2020年。業界の主流となったミラーレスカメラを最初に作り出した、あのメーカーからも大きなサプライズがありました。今回のKasyapaでは、2月28日に発売する待望の新機種『OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III』をご紹介いたします。
多くのユーザーが絶賛する『OM-D E-M1 Mark II』の登場から、約3年2ヶ月の歳月を経てモデルチェンジした本機は、今までOM-Dシリーズで培ってきた技術の集大成と言える機種です。まずは『OM-D E-M1 X』で到達した最大7.5段分の手ぶれ補正機構を本機にも搭載し、ボディ単体でも7段分の補正量を実現。その効き具合はシャッタースピード4秒まで手持ち撮影が可能と言われています。
その進化を確かめるべく、新機能ライブNDを使用し、スローシャッターの露出でカメラを構えたのですが、ファインダーを覗いている段階から強烈に手ぶれ補正が撮影をアシストしてくれているのが体感できます。そして2秒間、息を止めながらシャッターを切った写真が最初の1枚。歩く人々の像は流れながらも、背景がピタリと止まっているのがお分りいただけるかと思います。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
気持ちのいい晴天のマリーナを空を意識して撮影したカット。印象的な青色を再現する“オリンパスブルー”もしっかりと本機に継承されています。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro
M.ZUIKOの中でも銘玉として知られる『M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro』を使用してマクロ撮影した一枚。採用されているセンサーは『OM-D E-M1 Mark II』と同型と言えど、その解像力は十二分です。花びらの粒状感までくっきりと捉えてくれました。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
『OM-D E-M1 Mark III』の特徴として新たに“瞳AF”が機能に加わりました。他メーカーを含め、“瞳AF”を搭載した機種は数多くありますが、その中でも本機の“瞳AF”は非常に完成度の高い仕上がりです。まず驚くのが、瞳を逃さない追従性。もともと動体に対して強いAFを持っている機種ではありますが、一度瞳を捉えるとフレームのギリギリまで追うだけでなく、被写体の動きに即座に対応してくれるレスポンスの良さです。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
他メーカーの“瞳AF”と比べても、体感的にはトップクラスの実力を持っていると感じました。コンパクトなシステムと、圧倒的に手ぶれに強い『OM-D E-M1 Mark III』は、これからのポートレート撮影で確かな存在感を示す事でしょう。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
今は斜光によって被写体の影がくっきりと浮かび上がる季節です。このようなシーンでは高解像力でしっかりと被写体を納めたいもの。そこでオススメなのが、『OM-D E-M1 X』で好評を得て、本機にも搭載された“手持ちハイレゾショット”です。一度シャッターボタンを押すと16回の連続撮影を行い、そこから得られた3億2000万の画素情報を使って約5000万画素の高解像写真を生成する独自技術。動く被写体には使用できませんが、三脚を使わずに気軽に高画質を得ることが可能です。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
最後はライトの軌跡が美しい夜のスナップです。通常このような写真は三脚必須のはずですが、手持ちで気軽に撮影できてしまう『OM-D E-M1 Mark III』に、改めて凄みを感じました。今まで撮れなかった写真が、思いのままに撮れてしまう。写真を趣味にしている者にとって、これほど素晴らしい事はないかもしれません。
3代目にして、完成形。
プロフェッショナルモデル『OM-D E-M1 X』譲りのAFシステムや、手持ちハイレゾショット、ライブNDといった撮影機能を防塵・防滴・耐低温構造の小型軽量ボディに搭載した『OM-D E-M1 Mark III』。新たに高性能な“瞳AF”を搭載したことにより、防塵・防滴に優れたフィールドカメラというカテゴリーから、より多くのユーザーに支持されるカメラへ進化したと感じました。高次元でバランスのとれた基本性能と高画質、タフでコンパクトなボディに、小型軽量なレンズラインアップ。誰しもが憧れる理想の形が『OM-D E-M1 Mark III』にはあります。E-M1シリーズの完成形とも言える素晴らしい一台です。
Photo by MAP CAMERA Staff