『SIGMA Contemporary 24mm F3.5 DG DN E-Mount』はフルサイズミラーレス一眼カメラと抜群の相性を誇る広角レンズです。軽量・コンパクトで思うままに寄れる当レンズは機動力があり、その高い描写力と相まって常用レンズとして最適です。マウントのラインナップはEマウントとLマウント。Lマウントでの写真は既にKasyapaに掲載しましたので、今回はEマウント撮影分をご紹介します。
約10cmまで寄れるということでさっそく接近戦です。緻密で可愛い苺のキャンディを窓辺でふんわりと撮影。キャンディの細かな絵柄も美しいボケも、狙い通りに撮ることができました。見た目にも賑やかなこのキャンディのお味は、贅沢いちご、木いちご、いちごみるく、熟成いちご、いちごティーと絵柄ごとに異なり、いずれも美味しかったです。
その苺のキャンディを職人さんが作っている様子を見学させてもらいました。手元をステージさながらライトで照らしていたので、キャンディは光り輝き、白い手袋をした職人さんの手さばきは演出された舞台を見ているかのよう。
こちらは飾られていたベティちゃんの飴。直径5~6cmと大きめサイズでその上この表情ですから、店内で存在感を放っていました。
蓋が閉じられたストリートピアノがポツンとありました。ピアノといえば鍵盤を撮りたくなるものですが、鍵穴もチャームポイントだと気づきました。鍵穴というのはどこか謎めいた存在です。また傷がありつつもピカピカに反射する黒い板には周囲のカラフルな灯りが映り込み、ファンタジックな雰囲気になりました。
蔦に覆われたレストランの窓。庇は破れ、このレストランが長きに渡りここに根を張っていることが伺えます。銅製の鍋類が下がっているのも素敵です。
商店街のアーケードを見上げ骨組みを撮影。レンズの性能が出やすいシチュエーションですが、見えたままに写すことができました。
日が暮れて寒くなってきました。乾燥した草の向こうに船が停泊しています。ぽつぽつと明かりが点き、美しい玉ボケになりました。
陽が完全に落ちて肉眼ではかなり暗かった中、赤レンガ倉庫を撮りました。この角度からだとまるで芝生に建っているように見え、定番の建物もいつもとは違う表情を感じられます。
毛糸の編み物を使ったアート作品が飾られていました。レンズの解像感が素晴らしく、繊維一本一本のカールまで確認することができます。
接近戦にも強い高品質常用広角
使っていて心地の良いレンズでした。フルサイズ用の軽量コンパクトなレンズは増えてきましたが、『SIGMA Contemporary 24mm F3.5 DG DN E-Mount』はレスポンスや最短撮影距離など思い通りに扱える性能が備わっており、ストレスなく撮影に集中することができました。何より見たままに撮れる描写性能、そして美しいボケ味が気に入りました。
また特筆すべきはマグネット式のフロントキャップ『LCF55-01M』の使いやすさ。通常のキャップと比べサッと外すことができ、かといって勝手に取れてしまうこともなく、ちょうどいい塩梅で撮影の機会を増やしてくれました。機動性に優れるこのレンズにピッタリな組み合わせなので、是非とも組み合わせて使っていただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff