今回はマイクロフォーサーズ用標準レンズ『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8』をご紹介いたします。標準レンズといえばガウスタイプのレンズ構成が一般的ですが、デジタル時代の新しいレンズ設計を採用。全長約42mm、137gの中に7群9枚(非球面レンズ2枚)を詰め込んだ標準レンズ。テーブルフォトから遠景撮影までオールマイティーにこなせる『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8』の写り、ぜひご覧ください。
1日の始まりをバタートーストとコーヒーで始められたらそれは最高のスタートです。このレンズの最大の特徴は標準域のレンズとしては驚異的に短い25cmという近接性能。テーブルフォトが楽々こなせてしまいます。トーストのサクッとした食感、とろけるバターのしっとりとした描写に背景にむかってスムーズにとけていくボケ味。これだけ寄って撮っても解像に破綻もありません。味も写りも素晴らしいの一言、ご馳走様でした。
こどもの日を迎える前のこと、沢山の鯉のぼりが商店街の空をカラフルに彩っていました。この鯉のぼりたち、後から気づいたのですが子供たちの手作りでしょうか。この色彩溢れる鯉のぼりを作った彼らがどう成長していくのか楽しみですね。
コーンの粒々や皮の質感描写が見事です。ふと視界にはいった被写体にズレが少ないのが標準域レンズの良いところ。普段なら見逃してしまうような身近な被写体の存在を再確認出来るので撮影が楽しくなります。標準で寄れる楽しさを改めて感じます。
この写真の主役はドライフラワーなのですが、その花が置かれた椅子の艶めかしい色合いもたまりません。深い色のトーンをしっかりと再現してくれました。
町を歩いているとあちらこちらに時代を感じる建造物が。現代ではあまり見ない電柱と通行人の構図が良かったためサッと一枚。タッチパネルの反応もオートフォーカスも高速で、1枚1枚のデータ量が軽いのも『OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III』のいいところ。気になった被写体があると気軽にシャッターを切ることが出来ます。
赤の発色が目を惹きます。硬めの物はしっかりと硬めに、自然物の柔らかさはそのままに。癖がなくスッキリとした描写をしてくれるレンズです。
明るいレンズなので室内での撮影でも大活躍。フルサイズに比べれば同じ焦点距離のレンズではボケ量が少ないマイクロフォーサーズですが接写性能を上手く使えば、こんな風にぼかすことも可能です。ボケ味もザワっとした感じがなく好感が持てます。
少し日が傾いてきた時間帯。室内に射し込む光とカーテンの柔らかい質感の素晴らしい表現力。しかし本当に開放絞りからよく写るレンズです、被写界深度を深くしたいという明確な目的がないかぎりは開放絞りで問題ないと言っていいでしょう。
窓ごしの光が床に反射しているのを綺麗だなと思っていたら人影が入ってきたので咄嗟にシャッターを切りました。自分の視点とそこまで差異のない画角だからこそ撮れた1枚です。
プレミアムスタンダード
帰ってからモニターで写真を確認しながら、この手ごろな価格でこの写りはもはやバーゲンプライスではないだろうかと一人でテンションが上がっていました。今までなら無意識に諦めてしまっていた被写体もテンポよく撮れてしまいます。マイクロフォーサーズの単焦点レンズをどれにするか悩んでいる方にはまずはこのレンズをおすすめしたいです。『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8』。プレミアムという名にふさわしい写りをぜひお楽しみください。
Photo by MAP CAMERA Staff