撮影に出かける際に、どんなレンズを持っていくかは悩むもの。特に撮影する被写体が決まっていない旅行などでは、どのレンズにしようか選ぶのも難しいものです。そんな時に重宝するのが高倍率のズームレンズ、広角から望遠まで1本でまかなえるレンズは持っていると様々なシチュエーションで力を発揮してくれます。
Eマウントの純正レンズでは最大の11倍ズームレンズ、『SONY E 18-200mm F3.5-6.3 OSS』は少々大柄ながら35mm判換算で27~300mm相当の画角をカバーするとても使い勝手のよいレンズです。以前NEX-5で試用した事がありましたが、今回はNEX-7の2430万画素の高解像力。どんな描写を見せてくれるか楽しみです!
鮮やかでSONYらしいヌケの驚くほど良いすっきりとした描写です。生き生きとした花の瑞々しさまで感じられる質感描写と、葉脈の1本1本までしっかり捉える解像感。NEX-7の高画素とあいまって破綻のない美しい描写です。
換算300mmともなると、かなり遠方の被写体もグッと引き寄せて撮る事が出来ます。ズームリングも程よく固い仕上がりで、しっかりとした作りを実感できます。
焦点距離のバリエーションも多いので、意図するアングル、画角をスッと得られるのも高倍率ズームの便利な点。これだけのズーム域を持っているんですから、積極的にどんどん使ってみたいところです!思いもしなかった意外なアングルが見つかるかもしれません。
また、逆光にもかなり強く、コントラストの低下をみじんも感じさせないのはさすがと言える描写力でしょう。
ごくわずかにフレアーが。初夏の強い日差しも、これなら気にせず撮影できそうです。
近接領域も、これだけ写れば文句なし!花の立体感もしっかり出ており、後ろボケも素直な方でしょう。若干大柄な本レンズですが、その描写力はその大きさに見合うものではないでしょうか。鏡筒の作りもしっかりとしており、金属外装はしっかり高級感のある仕上がりです。NEX、決めのズームレンズにこの1本、いかがでしょうか。
Photo by MAP CAMERA Staff