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499:『Nikon Z6』

2018年11月19日

Nikon Z6 焦点距離:70mm / 絞り:F5 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

Nikon Z6

Nikonから登場のフルサイズミラーレスカメラ『Z6』を紹介いたします。

今年8月に高画質モデルの「Z7」と一緒に発表されたZ6。2機種同時発表ということで、どちらを購入するかで悩まれた方も多いのではないでしょうか?

外観からはほぼ見分けのつかない兄弟機。まだ数回しか使えていない立場で両機の違いが分かるのか?その違いがどこにあるのか期待を胸に撮影に赴きました。

向かった先は箱根。紅葉シーズンということもあり、道中の交通機関は通勤ラッシュ並みの混雑。これまでの一眼レフにレンズ2本をリュックに背負ってというスタイルなら大顰蹙だったかもしれませんが、肩掛けの小さなバッグに収まるミラーレス機のおかげで周囲の迷惑にならない他、移動が苦になりません。

まずはススキの草原で有名な仙石原で、太陽光を入れ黄金色に輝く穂を狙います。Z7同様、光学ファインダーと遜色のない見やすい電子ビューファインダーは、逆光時の撮影に重宝します。目への負担がないのはもちろん、難しい露出合わせも一発で決まります。優れたAFは風に揺れる穂を素早く捉えてくれました。

Nikon Z6 焦点距離:45mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

山道は落ち葉の絨毯です。木陰の薄暗さをカバーするため、露出をプラスに補正しました。こんな時も電子ビューファインダーが重宝します。普段は帰宅後のRAW現像で対応する補正も、撮影時にスムーズな変更が可能なおかげで、現像自体も楽になりました。

常にRAW+JPEG (FINE)で撮影する筆者。Z7は64GBのメモリーカード1枚で487枚まで撮影できますが、画素数の抑えたZ6は887枚も撮影が可能です。日帰り撮影には十分な容量で、1枚でたくさんの撮影が楽しめるのも魅力です。

Nikon Z6 焦点距離:68mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

綺麗な菊の花が飾られていました。レンズキットの「Z 24-70mm F4 S」の近接限界まで寄っての撮影では、F4ズームとは思えない柔らかなボケを味わうことができました。 レンズの設計自由度が高まり、優れた描写性能のレンズが可能になったというZシリーズの凄さを実感です。

ピンポイントAFを使用すれば、より狭い範囲をターゲットにすることができます。AFポイントの多いZ7の方がよりフォーカスポイントが小さいため、より細かなポイントを狙うことができますが、Z6でも十分細部を狙うことができます。

Nikon Z6 焦点距離:70mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

多少雲があったものの、芦ノ湖畔からは富士山を望むことができました。透明感高い描写は神社の赤い鳥居も鮮やかに捉えてくれます。

Nikon Z6 焦点距離:230mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +AF-S 28-300mm F3.5-5.6G ED VR +マウントアダプターFTZ

旅の必需品とも言える高倍率ズーム「AF-S 28-300mm F3.5-5.6G ED VR」を「マウントアダプター FTZ」介して装着。富士山を目一杯に引き寄せてみました。上の写真とは違った迫力に望遠レンズの凄さを感じます。レンズのラインナップもまだまだこれからとなるZシリーズですが、登場するまではこちらの高倍率レンズもおすすめの1本です。

湖の奥の方に海賊船の姿を発見したので、これを画面左下に配置。撮像範囲の縦横90%をカバーするAF領域が、角の小さな被写体にまでしっかりピントを合わせてくれます。一眼レフのフィンダーでは難しかった四隅への追従もスムーズで、画面いっぱいに構図を考えることができます。

Nikon Z6 焦点距離:41mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/10秒 / ISO:125 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

Nikon Z6 焦点距離:24mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:1600 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

大涌谷の噴火口をロープウェイから撮影。ガラス越しの撮影でも四隅まで綺麗に捉えているのが分かります。AFポイントが画面全域をカバーするだけあって、レンズも周辺描写を追求した作りになっています。

Nikon Z6 焦点距離:45mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

同じくロープウェイから芦ノ湖を望みます。階調豊かなセンサーが夕日のグラデーションを綺麗に描いてくれました。

Nikon Z6 焦点距離:300mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:7200 / 使用機材: Nikon Z6 +AF-S 28-300mm F3.5-5.6G ED VR +マウントアダプターFTZ

山を下って小田原駅に着いた時はもう真っ暗です。十分な明るさが得られない中、思い切って入線する新幹線を狙ってみると、しっかり追従。想像以上のAF性能に驚きました。アダプターを介してFマウントレンズでの撮影ですが、カメラ側の性能の高さがうかがえます。

手前のフェンスにヘッドライトが反射することもありましたが、最高秒12コマの拡張連写モードはAEが固定されるので、逆に安定した画像が得られました。また連写中のブラックアウトを感じさせないので、車両の動きに合わせてカメラを動かすのもスムーズです。

Nikon Z6 焦点距離:35mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/40秒 / ISO:32000 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

普段なら日没終了となる撮影時間ですが、「高感度性能にも優れたオールラウンドモデル」のZ6は暗いシーンでこそ、さらなる実力を発揮します。

夜の芝公園。手持ちで夜景撮影に挑戦です。ISO 32000では、街灯に照らされた木々の葉にザラつきを感じますが、東京タワーの細部までよく捉えているのが分かります。またカラーノイズもほとんど見られません。

Nikon Z6 焦点距離:24mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:13秒 / ISO:100 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

せっかくなので、東京タワーにも登ってみました。箱根からの長距離移動にも関わらずこの体力。これも軽量なミラーレス機の恩恵によるものでしょう。一眼レフの良さも熟知していますが、この軽快さを知ってしまうと一眼レフの出番が減ってしまうのは必定です。

Nikon Z6 焦点距離:33mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/10秒 / ISO:1600 / 使用機材: Nikon Z6 +NIKKOR Z 24-70mm F4 S

Z7同様、強力な手ブレ補正機能が低速シャッターをカバー。高感度に頼りたくないときでも、ストロボを使わずに撮影が楽しめます。

Nikon Z6

ファインダーメインで400カット程撮影しましたが、充電池(EN-EL15b)1個で賄うことができました。予備にもう1個あると心強いですが、ミラーレスの電池消耗にさほど神経質にならなくても良いと感じました。

Z7との使い勝手の差はAFポイントの大きさの違い位で、よほど近接撮影をしなければ不便さを感じません。Fマウントレンズを使用した時は逆に広い1点でピントを合わせる分、Z6の方がスムーズに合焦する印象も受けました。また高感度にも強い分、Z6の方が少し使いやすいのかもしれません。

ただし、Z7の4575万画素の解像力は凄いの一言。Z6の2450万画素も十二分の高画質ですが、Z7の画を見てしまうと少し大人しく思えてしまいます。使いやすいZ6と高画質のZ7。カタログに記載通りの結果となってしまいましたが、使用用途での棲み分けがしっかりできていると感じました。

なにより注目したいのが、コストパフォーマンスの良さです。Zシステムの新光学設計が楽しめ、D5に次ぐ高感度性能と高速連写機能を有しています。それでいてZ7より15万円ほど安い価格は大きな魅力です。

Z6をお待ちのお客様!お待たせしました。期待通りの凄いモデルの登場です。

Photo by MAP CAMERA Staff


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