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913: 質実剛健、確かな進化。『OM SYSTEM OM-1 Mark II』

913: 質実剛健、確かな進化。『OM SYSTEM OM-1 Mark II』

2024年01月30日

2024年2月23日発売予定『OM SYSTEM OM-1 Mark II』をご紹介します。「OM-1」の後継機でさらなる進化を遂げた一台。どんな進化があったかをいくつか挙げます。ドライブは最大撮影コマ数が大幅アップし、例えばRAWで10fpsの連写をした場合に従来機では枚数制限がありましたが、本機はカード容量一杯まで連写し続けられます。AF性能も向上しており、人が帽子を被っていたりマスクをしていても、しっかりと認識することができるようになりました。手ぶれ補正はボディ単体でも8.5段分と非常に頼りになります。そして「ライブGND(ライブグラデーションND)」はフィルタータイプを選べるようになったうえ、フィルターの位置や角度を調整できるようになりました。いずれも撮影者の意のままに補助してくれ、本機ならではの写真が撮れるのです。
同時に発表された「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」は2024年3月発売予定とのこと。こちらも一緒に持ち出して撮影してきました。ボディ、レンズの両方にご注目いただきながら、フォトプレビューをどうぞご覧ください。
 

焦点距離:229mm(35mm換算458mm相当) / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:500
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

 
人間を見るペンギン。こちらの水槽は他の動物園よりペンギンの密度が心なしか高い印象で、泳ぐ時もぶつかりそうなほど互いに近づいていました。ペンギンたちはたびたびアクリル板に近づいては私たちを見ています。意外と好奇心旺盛です。動物園ではよく連写をしますが、あまり小刻み過ぎると「ほぼ同じ写真」を量産してしまうので都合が悪いです。本機は早すぎない連写も選べるようになり、今回の撮影でもそれを選択しました。
 

焦点距離:600mm(35mm換算1200mm相当) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:10000
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

 
黒い羽に赤い顔が印象的なミナミジサイチョウ。その赤さに目が行きがちですが、一本一本が太くて立派なまつ毛こそがチャームポイントだと気付きました。警戒心があるのか檻の奥の方にいましたが、当レンズは35mm換算1200mm相当ですからこんなにアップで撮ることができました。
 

焦点距離:600mm(35mm換算1200mm相当) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

 
本レンズにはズームリングを回すときの固さを選べるので、次の動物に会うために園内を歩くときは固くしておけば、うっかりレンズが伸びでしまうことがありません。歩いていると道の向こうに穂が輝いているのを見つけました。近づいて撮るのとはまた別の、形を客観的に見ることができるという特長があります。遠くから撮っているにもかかわらず、等倍で見てみると穂の細かなところまで鮮明に写っており驚きます。
 

焦点距離:600mm(35mm換算1200mm相当) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:20000
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

 
滝行ならぬお湯浴びをするカピバラ。全身がわかる構図もよかったのですが、額にお湯を当ててうっとりしている表情、そしてビショビショな感じが愛らしく感じたのでやはりアップのカットを採用しました。『OM-1 Mark II』と「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」の組み合わせは、焦点距離をうんと稼ぎつつ腕が痛くなったりしないという超望遠ユーザーにとって最高の組み合わせです。
 

焦点距離:150mm(35mm換算300mm相当) / 絞り:F5 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:500
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

 

焦点距離:391mm(35mm換算782mm相当) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:320
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

 
シャッタースピードを上げて噴水を氷のようにカチッと止めて撮ることができました。よく見ると小さな水しぶきも飛んでおり、これが氷ではなく水の一瞬を切り取った写真だということがわかります。そして背景の水面の一部に光が反射して輝いている様を、抽象画のようなアーティスティックなボケ味で表現してくれました。アウトドアでの使用に強いOM SYSTEMですから、仮に水しぶきがかかっても大丈夫なのも嬉しいところ。
 

焦点距離:31mm(35mm換算62mm相当) / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:200
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 

焦点距離:40mm(35mm換算80mm相当) / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:800
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 
今度はキットレンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」を付けて街へ。階段に当たる光を強弱をモノクロで捉えました。
 

焦点距離:40mm(35mm換算80mm相当) / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:200
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 

焦点距離:12mm(35mm換算24mm相当) / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:200
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 
筆柿という種類の細長い柿がありますが、その筆柿のような形をしたカラフルな電球たち。『OM-1 Mark II』ならではの豊富な色で表現できています。一球に注目してみたのが上にある写真。周囲の電球が映り込んで、ちょっぴり瞳の虹彩にも似た得も言われぬ写真となりました。
 

焦点距離:40mm(35mm換算80mm相当) / 絞り:F18 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:800
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 
午後から撮影に出るとすぐにこうしたアンバーがかった世界になってしまいます。色温度を調節して抑えることもできますが、ありのままの色味を楽しむこととします。
 

焦点距離:29mm(35mm換算58mm相当) / 絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:800
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 
屋外のスケートリンクの方からスケート靴の音が聞こえてきます。ひとりで来ている人はあまり見受けられず、一緒に来た人と楽しく語りながらおのおの過ごしているようでした。被写体認識機能が向上し、帽子をかぶったりマスクをしている状況でもしっかりと認識できました。
 

焦点距離:40mm(35mm換算80mm相当) / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:1600
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 
なだらかな曲線が光に照らされ、艶かしく浮かびあがります。全貌が見えないからこそさらに妖しさを増します。まるで宇宙船、このまま宇宙に連れて行かれてしまいそう。
 

焦点距離:18mm(35mm換算36mm相当) / 絞り:F11 / シャッタースピード:5秒 / ISO:200
使用機材:OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

 
街路樹に電飾がついていたので、車が通るのを待って長秒露光で撮影しました。長さは同じなのに軌跡の異なる、赤い光とオレンジの光。こういった撮影が手持ちで容易にできるのは、本機の強力な手ぶれ補正のおかげ。
 


質実剛健、確かな進化。

「OM-1」はあくまでもオリンパスからバトンを受けたものであり、OM SYSTEM初のフラッグシップは本機『OM-1 Mark II』とのこと。より頼もしくなった本機を手にしてシャッターを押すごとに、その進化を感じられました。言うなれば、撮影においてより痒いところに手が届き、これは実践に即した開発だと実感できたのです。OM SYSTEM初のフラッグシップは、より快適に撮影したい方、特に「OM-1」ユーザーにはきっとお気に召すはずです。ぜひお手に取っていただきたいです。
  
Photo by MAP CAMERA Staff
 

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