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997:拡がる選択肢『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS RF-Mount』

997:拡がる選択肢『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS RF-Mount』

2025年05月12日

焦点距離:300mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:640/ 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

前回の『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS L-Mount』に続き、今回は同レンズのキヤノンRFマウント版をご紹介いたします。センサーサイズの関係でキヤノンRFマウントでは35mm判換算で約25.6-480mmの焦点距離となり、さらに望遠側での自由度が広がります。広角こそやや狭まりますが、500mmに迫る望遠域ということでRFマウントの本レンズに注目していた方もいらっしゃるのではないでしょうか。前回と区別化して、最大撮影倍率1:2(焦点距離70mm時)のマクロ撮影や生き物中心に「Canon EOS R7」と組み合わせて撮影してまいりましたので、ぜひご覧ください。

野鳥を撮ろうと森へ撮影に出かけました。初夏を迎えた森は青々とした葉に包まれ、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてきますが、なかなかその姿を捉えることが出来ず。一通り森を歩き、そろそろ引き返そうかというところで、地面で餌を探しているガビチョウを見つけました。まだ距離はあるように思えましたが、すでにこちらの気配に気づいていたのか、陰へと姿を隠してしまいそうに。日が差し込んだ瞬間を狙ってシャッターを切りましたが、羽毛の一本一本までしっかりと解像してくれました。

 

焦点距離:16mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:1250 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

広角端は約25.6mmとなりますが、シーン全体の情報をしっかりと捉えるには十分に広い画角だと思います。

 

焦点距離:16mm / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/40秒 / ISO:640 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

 

焦点距離:171mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

中間域での解像力も、まさに素晴らしいの一言です。羽根の一本一本から、嘴や皮膚の質感など、細部までしっかりと描写されています。グリーンとブルーが溶け合う繊細な色合いや、イエローの発色も忠実に再現されており、「高倍率ズームレンズだから…」と画質に妥協する必要を、まったく感じさせない写りです。

 

焦点距離:219mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:640 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

水浴び直後に羽根をバタつかせる瞬間を、連写で捉えました。このサイズの鳥であれば、被写体を認識して撮影するのに特に難しさは感じません。もちろん、さらに素早い動きに対応したくなったときには次のステップへ進む必要が出てくるかもしれませんが、このレンズは、その「ステップアップが本当に必要かどうか」を見極めるための良き指標になれるレンズだと思います。

 

焦点距離:160mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:640 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

飛んでいた鳥にとっさにカメラを向けて撮影した一枚です。ちょうど羽根の部分に光が当たっていたこともあり、フォーカスは羽根を追う形になりましたが、それでもしっかりと合焦してくれました。

 

焦点距離:69mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:640 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

目の前でしゃがんだまま、移動せずに撮影を続けられるズームレンズは、やはり非常に便利だと感じました。今回はたまたま運が良かっただけかもしれませんし、鳥の機嫌が良かったのかもしれませんが大きなレンズを向けているときに比べると、どこか緊張感が少ないように感じられました。

 

焦点距離:69mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

焦点距離70mm時に最大撮影倍率1:2となるマクロ撮影ですが、ここまで寄れるとなると、もはや立派なマクロレンズだと名乗っていいくらいです。雌しべや雄しべの毛、先端の微細なディテールまでしっかりと描写されており、その解像力には驚かされました。背景のボケも非常に美しく、不快に感じる要素がありません。

 

焦点距離:72mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:1000 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

同じように、花の蜜を吸っている蝶にも寄ってみます。あまりに寄れるため、フードを装着したレンズの先端が蝶に触れてしまうのではないかと、慎重に距離を取りながらの撮影しました。花のパープルや蝶の翅のブルー、背景のグリーンなど、色味も豊かに表現されており、発色の良さが際立っています。

 

焦点距離:300mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:800 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

 

焦点距離:169mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

河原沿いにスイバが群生していたので、その一帯をまとめて撮影してみました。中間距離にピントを合わせ前ボケ・後ボケを見てみましたが、ともに硬すぎる印象はなく、自然で心地よい描写です。光を浴びたスイバはキラキラと輝き、奥行きと立体感をしっかりと感じさせる一枚となりました。

 

焦点距離:63mm / 絞り:F10 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

 

焦点距離:300mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:250 / 使用機材:Canon EOS R7 + Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

 

 



 

拡がる選択肢

広角で撮るも良し、望遠で撮るも良し、さらにはグッと寄って撮るも良し――『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS RF-Mount』は、非常に幅広い撮影バリエーションを楽しめる一本です。動体撮影に強い「EOS R7」と組み合わせれば、その選択肢はさらに広がりますし、もちろんエントリーモデルとの相性も良く、初めての一本としてもおすすめです。このレンズを使って撮影を重ねていくうちに、「もっと広角で撮りたい」「もっと大きくぼかしたい」「暗所でもしっかり写したい」といった、自分の理想とする写真像が少しずつ見えてくるはずです。まだぼんやりとしていた「本当に撮りたい一枚」に近づくための、大きなヒントとなってくれることでしょう。拡がる選択肢を楽しみながら、自分にぴったりの一本を探す相棒としても。どんなユーザーにも新たな発見と刺激を与えてくれる『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS RF-Mount』を、ぜひ一度体験してみてください。

Photo by MAP CAMERA Staff

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