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1064:パワーズームを搭載した初のLレンズ『 Canon RF20-50mm F4 L IS USM PZ 』

1064:パワーズームを搭載した初のLレンズ『 Canon RF20-50mm F4 L IS USM PZ 』

2026年06月25日

今回のKasyapaでは、キヤノンから発売されるパワーズームレンズ『 Canon RF20-50mm F4 L IS USM PZ 』をご紹介します。超広角20mmから標準50mmまでをカバーした本レンズは、風景や建造物をダイナミックに写し出す超広角から、近接撮影までを可能にする、開放F4通しの「L(Luxury)」標準ズームレンズです。非球面レンズ2枚、UDレンズ3枚、そしてASCコーティングの採用により、画面周辺まで一切妥協のないシャープでクリアな描写力を誇り、ズーム全域でのF4固定を維持しながら、質量約420g・全長約98.4mmという小型軽量化を実現。フルサイズ対応RFレンズ初となるパワーズーム(電動)を内蔵しつつ、マニュアルズーム(MZ)とパワーズーム(PZ)を1つのリングで操作が可能。15段階から細かくカスタマイズできる可変速ズームを採用しています。3基のナノUSMを採用し、静止画/動画ともに快適な撮影を実現するAF性能とともに新時代の常用 Lレンズに仕上がっています。今回はレンズの記事で静止画のカットを、『 Canon EOS R6V 』の記事では動画からの「キャプチャー(切り出し画像)」を紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:20mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

広角端20mmの開放絞りF4で、青空に向かってまっすぐ伸びる花を捉えたカットです。広角端かつ絞り開放F4というシチュエーションですが、光を浴びて咲く白い花弁の細かな造形や、細い茎、鋭い葉先にいたるまで実にシャープな写りです。細い線まで丁寧に描いており、くっきりと浮かび上がるような立体感もあります。開放F4とは思えないほど豊かなボケで、二線ボケのようなうるささもなく、滑らかなトーンで描写されています。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:50mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

次は望遠端50mmで古民家の軒下に吊るされた大きな草鞋(わらじ)を撮影しました。藁(わら)を1本1本編み込んだ複雑な繊維の質感が、緻密に解像されていることが確認できます。望遠端開放絞りでも線の滲みが一切なく、細部までしっかりと描いてくれています。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:42mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

絞りをF8まで絞り込んでガクアジサイの群生を俯瞰気味に撮影しました。画面中央のアジサイはもちろん、周辺の肉厚な葉の表面の葉脈にいたるまで、線が細く非常に鋭いシャープネスで描き出されています。パンフォーカス撮影では、時に絵作りの平面的な硬さが懸念されますが、被写体それぞれの存在感が埋没せず、確かな立体感と奥行きがあることに驚かされました。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:36mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/8秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

古民家の土間の竈(かまど)や鉄瓶などの道具類を撮影。外光が限られた非常に低照度な屋内シチュエーションでしたが1/8秒のスローシャッターでもブレることなく撮影できました。レンズ単体でも6段分の補正効果を誇り、ボディ内ISを搭載したEOS Rシリーズとの組み合わせによって、中央8段、周辺8段分の補正を得られます。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:37mm / 絞り:F4 / シャッターススピード:1/50秒 / ISO:3200 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

先ほどよりもさらに暗い奥座敷を捉えたカットです。両脇の障子戸や天井の照明から仄かな光が差し込むものの、室内は大半が深いシャドウに覆われた非常に輝度差の激しいシチュエーションです。今回は手持ち撮影のシャッタースピードを確保するため、感度をISO3200まで引き上げてみましたが、画面全体で非常にノイズレスな写りです。一般的には高感度撮影時、こうした古びた木の板壁や、中央の戸の奥にある暗がりには、ザラザラとしたノイズが発生しやすくなりますが等倍近くまで拡大して確認してみても、滑らかなトーンで描かれているのが分かります。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:47mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:50mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:3200 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:50mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

画面中央の扉にあしらわれた精巧な透かし彫りの格子模様や、細かな凹凸など望遠端かつ開放F4という条件を感じさせない非常にシャープな写りです。レンズ横の「ズームモード切り替えスイッチ」で、マニュアルズーム(MZ)とパワーズーム(PZ)を一つのズームリングで操作可能な新しい操作体系を採用しています。マニュアルズーム時には一般的なパワーズーム非搭載のズームレンズと同等の操作感になります。パワーズーム時はズームリングやカメラ側のズームレバー、カスタムボタンでなめらかなズームワークを実現。静止画/動画どちらの撮影においても快適なズーム操作が可能です。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:50mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

最短撮影距離0.24m、最大撮影倍率0.33倍(50mm時)の近接撮影が可能です。ピントは柄杓の縁に合わせており、木目の細かな質感や、水に濡れて鈍く光るディテールを開放絞りからシャープに描き出しています。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:38mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/10秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

Canon EOS R6V 』では動画からの切り出しでISO3200のカットをご紹介しましたが、静止画ではISO400のカットをご紹介します。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:20mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

カラーフィルター「TastyWarm」で撮影。カラーフィルターで写真の印象がガラッと変わります。『 Canon EOS R6V 』では「RetroGreen」で少しシチュエーションの違うボートを撮影しましたが、全く印象の違うカットになりました。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:20mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:20mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

地平線近くの鮮やかなオレンジから、ディープブルーへと移り変わるマジックアワーのグラデーションを、非常に滑らかに描いてくれました。

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー

焦点距離:50mm / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ

Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー 外観写真1
Canon EOS R6V + RF20-50mm F4 L IS USM PZ レビュー 外観写真2

パワーズームを搭載した初のLレンズ

今回このレンズを使用するうえで懸念していた操作感ですが、マニュアルズーム(MZ)とパワーズーム(PZ)の切り替えはとてもスムーズで、静止画を撮影する際にも一切ストレスはありませんでした。広角20mmスタートというのが静止画・動画どちらにおいても、開放的で気持ちがよく、これだけ広く撮れるなら、とロケーションを決めるきっかけにもなりました。標準域までズーミングが出来、近接性能も優れている。そもそへの解像力、描写力が高くパワーズームレンズという特性がなくとも使いたくなるレンズでした。動画制作をメインに「 Canon EOS R6V 」などと組み合わせての使い方を想定されたレンズではありますが、写真の記録も同時進行で行いたいという方などにはとてもオススメできる1本です。ぜひ使ってみてください。

Photo by MAP CAMERA Staff

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