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1061:最初の準広角『 SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 』

1061:最初の準広角『 SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 』

2026年06月12日

今回はSAMYANGより発売される『 SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 』のフォトプレビューをご紹介いたします。クリエイターが最初に選択するレンズを目指して企画された「Prima シリーズ」。そのポータビリティ、利便性、使いやすさの哲学を引継いだ第3弾目となる本レンズは、新たに搭載したXHR(Extra High Refractive)高屈折率レンズを採用するなど、216gという軽さとコンパクトでありながらも、次世代テクノロジーがふんだんに盛り込まれた1本となっています。最初に選ぶ1本というのは、写真を撮るものとしては実に悩ましいもの。どんな写りを見せてくれるのか早速撮影してまいりました。ぜひご覧ください。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

河原沿いに広がる大きな空、左側から強い日差しが射し込む条件下。ボディによるレンズ補正は歪曲収差まで全て「オート」に設定して撮影しましたが、開放絞りによる周辺減光の影響は僅かです。中央の薄雲が広がるエリア周辺において、わずかに白飛びが見られる程度で踏みとどまっており、ハイライト側もよく粘ります。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

咄嗟にカメラを向けてシャッターを切りましたが、先頭の群れに続いて飛んできた鳩の姿にピントが合っています。本レンズに搭載されている次世代の「Linear STM II」オートフォーカスモーターは、フォーカスがより高速・高精度になっているとのこと。前カットの開放から少し絞ってF3.5で撮影したことにより、描写の安定感がさらに向上。中央のタワーマンションの緻密なベランダの格子から、画面四隅の空や芝生に至るまで、収差を感じさせずすっきりとクリアに描き切っています。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

藤棚の先頭部にピントを合わせて撮影したカットです。被写体から一定の距離を置いての撮影ですが、主役となる藤棚の手前部分が背景から明確に分離され、際立った立体感を見せています。当日は潤沢な日差しが降り注ぐ好条件であったことも影響していますが、レンズ自体に「ピント面の鋭い立ち上がり」を正確に描き分ける性能が備わっていることが分かります。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

赤い橋にピントを合わせて撮影したカットです。光が差し込む中央の川面、奥の木々へと続く非常に奥行きのあるシーンですが、ピント面である赤い橋や、その下に集まる人々のシルエットがシャープに描写されています。縦構図を選択したことにより、画面下部に水面へのリフレクションを大きく取り込むことができました。自分の眼で見たよりも少し多めの情報を写すことができるので、散歩のスナップレンズとして 35mm は使い勝手がいい画角だと思います。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:250 / 使用機材:SONY α7RVI + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

絞り開放F1.8での撮影ですが、ピントが合っている石像の表面のざらざらとした凹凸や、細かな質感が鮮明に描写されており、周辺寄りに配置された被写体に対しても、芯のある高い解像力が期待できます。また、前景に大きく取り入れた右側の葉と、石像の背後に広がる薄暗い岩肌のボケ味は、ともに不自然な輪郭を残すことなく、なだらかにボケていきます。丸く柔らかいトーンで描かれており、主役である石像の存在感を自然に引き立てる優れたボケ描写となっています。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

大きな赤い提灯にピントを合わせて撮影したカットです。光量が限られたシチュエーションですが、提灯や、右側に並ぶ五色幕の色調など現場の光のトーンを的確に捉えてくれました。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F2 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RVI + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

円形の温度計にピントを合わせて近接撮影したカットです。本レンズは最短撮影距離が27cmと短く、このようなクローズアップ撮影やテーブルフォトにも柔軟に対応することができます。絞り値はF2を選択。被写界深度は非常に浅く、ピントを合わせた温度計の文字盤や針、ガラス面の細かなチリまでシャープに写してくれました。鏡胴に搭載されたAF/MF切り替えスイッチは、ファインダーから目を離すことなく指先の感覚だけで操作ができる位置に配置されており、オートフォーカスからマニュアルフォーカスへの切り替えも快適です。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

大胆な前ボケを配置して撮影してみました。二線ボケのような硬い輪郭やガサつきを残すことなく、溶け込むように滑らかに描いてくれました。強い逆光が差し込むシチュエーションですが、ピント面にある花びらの薄い脈のディテールや、光を透過した色彩がクリアに描写されています。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:320 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

F5.6まで絞り込み、モノクロームで街の明暗を切り取ったカットです。画面手前の大部分を占める深い影と、中景の広場に差し込む強い日差しとのコントラストが明確に表現されており、あえて黒く潰した手前の床面や樹木のシルエットに対して、光が当たっているタイル床のパターンはシャープに浮き上がっています。F5.6まで絞ったことで、画面中央の広場から右奥の建物、そして左端のエスカレーター付近に至るまで、収差がしっかりと抑え込まれ均一に像を結んでくれました。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

樹木から差し込む強い太陽光を真正面に捉えた逆光スナップ。太陽の強いハイライトが画面上部に位置する極めて明暗差の激しいシチュエーションですが、本レンズに採用されている次世代のコーティング技術「UMC II (Ultra Multi Coating II)」の性能が確認できます。強い光線が直射しているにもかかわらず、コントラストを低下させるような画面全体の大きなフレアや、ゴーストの発生を抑えてくれました。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

高層ビルの上層階から、ガラス窓越しに都市のビル群を俯瞰したカットです。撮影環境としてガラスを1枚隔てていますが、中央の超高層ビルに無数に並ぶ窓枠のディテールや、ガラス面に反射した強烈な夕日の光、そして画面上空を飛行する航空機のシルエットにいたるまで、破綻なくシャープに結像されています。F8まで絞り込んだことにより画面全域で収差が極めて低レベルに抑え込まれた均一な解像性能を発揮してくれました。空のグラデーションも美しく、周辺光量落ちも目立ちません。最初に選ぶレンズとして位置づける「Primaシリーズ」ですが、単焦点レンズならではのヌケの良い光学性能を実感できる1本です。

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 実写レビュー作例

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:320 / 使用機材:SONY α7RV + SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE

SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 外観写真

最初に選ぶ1本

世の中にはレンズの選択肢は無数にあり、いずれ上のクラスへステップアップしていくという道も当然あります。しかし、実際に本レンズを連れ出して様々なフィールドでシャッターを切ってみると、そのステップアップという選択が随分先のことになるのではないか、と感じるほどクオリティの高い一本でした。描写にクセがなく、絞り開放から芯のある高い解像力を発揮し、前後ともに素直で滑らかなボケ味を見せる光学性能。高速・高精度な「Linear STM II」モーターや、近接撮影能力など小型軽量ながら確かな実用性を持っています。「明るくて、軽くて、よく写る35mm」を求めているすべての方に。この『 SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE 』は、日々のスナップから本格的な作品作りまで長く寄り添ってくれる頼もしい相棒として、自信を持っておすすめできる選択肢です。

Photo by MAP CAMERA Staff

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