

今回のKasyapaでは『 Nikon NIKKOR Z 24-105mm F4-7.1 』をご紹介いたします。レンズ構成はEDレンズ1枚、非球面レンズ2枚を採用した10群12枚構成。焦点距離24-105mmのズーム域をカバーしながら、約350gという小型軽量を実現させた標準ズームレンズで、スナップ撮影に適しているのはもちろんのこと、最大撮影倍率0.5倍(焦点距離70-105mm時)と立ち上がったりせずテーブルフォトもこなせます。静かな場所でも作動音を気にせずに撮影できるSTM(ステッピングモーター)を採用したAFや防塵・防滴に配慮した設計で、気軽に色んなところへ持ち歩けるレンズ。「 Nikon Z5II 」のキットレンズにも採用されていることもあり、その組み合わせで撮影してきましたのでぜひフォトプレビューをご覧ください。

手前に生い茂る草木をフレームのように見立てて撮影しました。中央の岩に生えた植物はもちろん、その奥にある木々の葉一枚一枚の輪郭までクリアに解像しています。S-Lineである「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」が非常に高性能なキットレンズとして知られていますが、S-Lineに属さない本レンズもまた、Zマウントらしい妥協のない描写力です。

今回はレンズフード無しでの撮影でしたが、木漏れ日を直接フレームに入れるような厳しい逆光条件でも、フレアやゴーストは最小限に抑えられている印象です。前ボケもざわつくことなく柔らかで、光を効果的に取り入れた表現も安心して楽しめます。

広角端24mmでF9まで絞って撮影しました。画面中心部は言うまでもなく、上空に伸びる細い枝先までしっかりと線が潰れることなく緻密に描かれており、風景撮影においても信頼できる一本です。

標準域で高層ビルを切り取ります。直線の歪みもなく、目立つような歪曲も感じられません。ガラスの冷たい質感や金属のシャープなラインを気持ちよく写し止めてくれました。

広角端24mmは街の雰囲気を丸ごと切り取るのに最適で、絞ってみると、コントラストが高くメリハリのある描写をします。STM(ステッピングモーター)を採用したAFですが、行き交う人々の自然な一瞬を逃さず捉えてくれました。

天井窓から地面に落ちる光のトーンの柔らかさが気に入りました。明暗差のあるシーンですが、シャドウ部も黒つぶれすることなく粘っており、階調豊かに表現されています。

本レンズの魅力の一つが望遠端での近接撮影。最大撮影倍率0.5倍の接写性能により、被写体のディテールにここまで迫ることができます。描写が甘くなりがちな近接域でもシャープネスは抜群です。レンズ内手振れ補正はありませんが、軽量なおかげでホールディングしやすく、ボディ内手振れ補正だけで十分に撮影が可能でした。

カフェでのテーブルフォト。少し絞ることでピント面の解像感が高まり、ミルクの泡のキメ細やかさまで写します。座ったままで撮れる気軽さが良いです。

夕暮れ時の水面を望遠端105mmで切り取りました。波の揺らぎが作り出すグラデーションが美しく、その中にいるシルエットの水鳥が良いアクセントになってくれました。強い反射光があるシーンですが、白飛びすることなく階調豊かに表現されています。

82mm中望遠域での撮影。停泊する船の屋根に反射した光沢感や、夕日が作り出す水面の質感の対比が見事を描写してくれました。

夕日が構図内に入るようにして、手前の車体に配された「AIRSTREAM」のプレートに焦点を合わせました。中望遠域での開放絞りでもピント面のキレが良く、背景も綺麗にボケてくれます。フレアやゴーストが入ってきてしまうかなと懸念していましたが、その心配もなくクリアに写すことが出来ました。

マジックアワーのグラデーションを滑らかに描き出してくれました。広角端24mmの開放絞りでの撮影です。ボディ内の周辺光量補正はデフォルト設定で、かなり良好に補正してくれます。

日が落ちた後の湾岸エリア。暗所での手持ち撮影ですが、ISO感度を抑えつつシャープに捉えることができました。決して明るいレンズというわけではありませんが、夜間でも十分に撮影を楽しむことができる1本です。


日常に寄り添うパートナー
小さいレンズが良いということであれば「Nikon Z5」のキットレンズだった「NIKKOR Z 24-50mm F4-6.3」がありますが、1本でさまざまな撮影を楽しみたいとなったとき、焦点距離が2倍あって撮影の幅が広がる『 Nikon NIKKOR Z 24-105mm F4-7.1 』は非常にオススメです。24mmから105mmという広範囲なズーム域、約350gの軽快な携帯性、被写体にグッと寄れる接写性能。日常のスナップから旅行、テーブルフォトまで、これ一本で完結できます。これからZマウントを始める方はもちろん、軽装備で高画質を楽しみたいユーザーにとっても、最良の選択肢となるはずです。ぜひこのレンズを相棒に、日々の撮影を楽しんでみてください。
Photo by MAP CAMERA Staff





