長年愛され続けている『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8』を改めてご紹介します。35mm換算で150mm相当の望遠レンズで、開放F値が1.8と明るく、シャープでヌケのよい描写が特長です。レンズ表面に「ZEROコーティング」を施すことで、ゴーストやフレアを抑制しました。AFはインナーフォーカス方式でなめらかな駆動を実現。静か、且つ、高速なので写真のみならず動画の撮影にも向いています。金属の鏡胴と最前面の大口径ガラスレンズは高級感があり、手にすると得も言われぬ満足感が湧いてくるルックスです。今回『OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III』に組み合わせて撮影してきたので、ぜひご覧ください。
古民家を見学。とても古い国指定重要文化財ですが手入れが行き届いており、ふと振り返ると昔の人が今も暮らしているかのような風情です。当時もこのように庭の新緑を縦格子越しに眺めたのでしょうか。もし叶うなら、会って話を聞いてみたいです。
臼に陽の光が当たり、強く反射していました。モノクロ写真のように見えるかもしれませんが、カラーで撮影しています。木でできているかと思うのですが、こう見るとまるで金属製のようです。半円を切り取り、図形的に捉えてみました。
古民家のそばで婚礼写真の撮影が行われていました。それを慣れた様子で見守る猫の表情が何ともとぼけていて癒されます。筆者も新卒で入ったスタジオではウエディングを撮ることも多かったので、心の中でカメラマンにエールを送りつつその場を後にしました。
囲炉裏に赤い火がともっていました。あまりに赤いのでLEDライトかと思いスタッフさんに聞くと、本物の火だと教えてもらえました。もう少し早い時間にはメラメラと炎が上がっているそうで、今は閉園に向け火を小さくしているところとのことでした。次にやってきたお客さんが同じ質問をしたので、思わず「私もいま全く同じ質問をしたところです!」と声をかけ、しばし談笑となりました。
東屋を風が通り過ぎていきます。透ける素材がゆらゆらと踊るのはなんとも優雅で、ゆったりとした時が流れるこの庭園にピッタリです。最近は暖かく筆者も半袖だったので、腕に当たる風を感じながら日陰を選んで次の場所へ進むことにしました。
駅に戻ると、いつも通る道に美しいガラスの時計があることに気付きました。35mm換算で150mmなので、少し高い場所にあるオブジェも自由に切り取ることができます。ガラスの表面に施された加工まで精細に写せて、当レンズの描写性能の高さを実感しました。
以前より気になっていたパフェ専門店に行きました。とても凝っていて、見えないところも含め17種類ものスイーツが詰まっています。一番の特長は途中に空洞があり、一輪のバラが佇んでいること。筆者はパフェなんて詰まっているほどいいと思っていたので、この繊細なデザインを思いついたパティシエの感性に感銘を受けました。バラは食用で歯ごたえがあり、ふんわりと花の香りがします。お腹だけでなく心も満たされる逸品です。
大口径レンズのボケ味を活かして街の光を撮りました。当レンズは丸ボケにも定評があり、口径食が少ない美しい円形をしています。幾重にも重なる玉ボケを見るといつもの街がファンタジックに見え、なにか素敵な出来事が起こりそうな予感がしてきます。
解像感もボケ味も享受できる大口径
長く愛されるには訳があると描写力で納得させてくれました。とにかく描写がいいレンズです。主役をシャープに捉え、前ボケも後ろボケもなめらかでその画作りは立体的。優秀なレンズでないと柔らかな世界を描くことができませんが、当レンズはそれを得意としていると感じました。次は夜景ポートレートで使いたいです。ぜひお試しください。
Photo by MAP CAMERA Staff