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1045:モノクロームモデルの到達点『 RICOH GR IV Monochrome 』

1045:モノクロームモデルの到達点『 RICOH GR IV Monochrome 』

2026年02月01日


 

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F16 / シャッタースピード:1/6秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

リコーより発売されるハイエンドコンパクトデジタルカメラ「GR」シリーズの最新モデル『 RICOH GR IV Monochrome 』のフォトプレビューをご紹介いたします。先月発売された「RICOH GR IV HDF」に続くGR IV シリーズですが、ローパスフィルターレス仕様のモノクローム専用CMOSイメージセンサーを新たに搭載したモノクローム専用モデルとなっています。NDフィルターの代わりに、内蔵レンズユニット内にワンタッチでON/OFF可能な赤色フィルターを内蔵。青空のトーンを落としたり、赤い被写体を明るくして存在感を浮きだたせるなどモノクロームならではのコントラストのコントロールによる表現を楽しめます。イメージコントロールには[ソリッド][グレイニー][ソフト]といったモノクローム専用のルックを搭載。ISO感度は最低感度がISO160となり、高感度は409600まで拡大されました。外観においても、セミグロスブラックの前面ロゴや白色の電源ボタンライトなど、モノクローム専用のデザインとなっています。GRだからこそ描ける、モノクローム写真。どんな世界が撮れるのか、撮影してまいりました。ぜひご覧ください。

今回の機能で最も気になったのがこのイメージコントロール[グレイニー]です。[グレイニー]はスマートフォンなどの小さい画面で見ても分かるような強い粒状感が印象的です。ハイライトは完全に白く飛ばさず、暗部は黒く塗りつぶさないことにより、銀塩プリントを感じさせるような仕上がりになるとのこと。静と動を写したくて、逆光の昼間の明るい時間帯ながらスローシャッターで撮ったので、本来ならハイライトの白飛びを気にしてしまうところですが、[グレイニー]のおかげで成立させることが出来たと思います。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F9 / シャッタースピード:0.6秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

このカットも[グレイニー]です。この仕上がりを見て、まさに銀塩プリントのようだなと感じました。この粒状感がとてもクセになります。5軸の手ぶれ補正機構はシャッター速度換算で6.0段分の補正効果があるので0.6秒くらいなら何の気負いもなく、手持ちシャッターで簡単に撮れてしまいます。赤色フィルターをONにすることでコントラストも上がり、光陰を印象的に写してくれました。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F8 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:409600 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

このカットは最高ISO409600で撮影してみました。この感度で撮ってもちゃんと写っているというのはすごいことではないでしょうか。最高1/16000秒の電子シャッターが切れるので、日中の高ISO感度による粒状撮影も可能です。高感度のノイズを表現に取り入れることで街の景色にも新しい発見があります。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F16 / シャッタースピード:1/10秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

ガラスをフィルター代わりに使うのはもちろん、ガラスのキズや汚れなどの粗ささえ、モノクロームにとっては表現の一手になりえます。[グレイニー]はストリートスナップにおいて非常に頼もしいイメージコントロールになってくれそうです。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:1600 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:1600 / イメージコントロール:ソリッド / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

一方、[ソリッド]は硬調なトーンカーブで輪郭をくっきり描写します。[グレイニー]と比べてクールな仕上がりで、逆光で浮かび上がるラインもすっきりと表現してくれました。イメージコントロールによって写真表現をガラッと変えることが出来るので、モノクローム写真の表現にこだわる方にもどれかが必ず刺さるはずです。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/8秒 / ISO:160 / イメージコントロール:ソリッド / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F10 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:160 / イメージコントロール:スタンダード / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

イメージコントロール[スタンダード]にて撮影。赤色フィルターの効果により青空のトーンが落ち、ビルの存在感がより浮き立ちました。1つ1つの画素が被写体の輝度情報を取得し、レンズを通して入ってきた光の情報をダイレクトに取り込めるため、シャープで階調豊かなモノクローム描写を可能としています。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

煙の描写がたまりません。強い逆光をイメージコントロール[グレイニー]と赤色フィルターによる組み合わせで、非常にコントラストの高い写真が撮ることが出来ました。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F13 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:51200 / イメージコントロール:ソリッド / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

イメージコントロール[ソリッド]の各種設定のパロメーターで粒状感を足して、あえて高感度にして撮影してみました。ISO51200という感度でノイズが写真のスパイスになるのですから、撮影は楽しくなる一方です。他にも各種設定をいじることでより自分好みに仕上げることが出来るので、ぜひ色々と試してみてください。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:2500 / イメージコントロール:ソフト / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

イメージコントロール[ソフト]は軟調でやさしい仕上がりです。ISO2500という高感度でもノイズっぽさがありません。『 GR IV Monochrome 』ならこの軟調さを活かした作品作りも可能です。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:2500 / イメージコントロール:ソフト / 調色:B / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

標準モードでも約0.1m、マクロモードでは約0.06mまで接写することが出来ます。瓶の中に入っている紙幣に描かれた人物と目が合ったので撮影してみました。解像力も申し分なし、前後のボケ感もとても綺麗です。イメージコントロールの各種設定の中には[調色]という設定があり、S/R/G/B/Pの5色から選択することが出来ます。(※HDRはSのみ)

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1.6秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 調色:S / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

クロップ:50mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:5000 / イメージコントロール:スタンダード / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

「GR IV」同様にクロップで35mm/50mmの選択が可能です。仏像の眼に入ったハイライトもしっかり捉えてくれていますし、クロップを使えば前ボケをつくっての写真も撮ることが出来たりと幅広く撮影することが出来ます。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F9 / シャッタースピード:0.5秒 / ISO:250 / イメージコントロール:グレイニー / 調色:S / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

5軸の手ぶれ補正機構はシャッター速度換算で6.0段分の補正効果があります。手持ちで十分に止めることが出来るので、風景は固定したままブレや動きのある写真を撮ることが出来ました。「GR IV Monochrome」の撮影は夕暮れから、また違う楽しみ方がうまれます。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F11 / シャッタースピード:1秒 / ISO:160 / イメージコントロール:グレイニー / 調色:S / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

シャッタースピードを1秒にして、少し止めてわざと上方向にカメラを動かしました。フィルム写真のときは意図せずこんな写真が生まれてしまったりします(あえてこの効果を狙った作品というのもあると思いますが)。その場で撮って確認しての試行錯誤ができるデジタルカメラならではの作品作りも楽しそうです。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F5 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:2500 / イメージコントロール:スタンダード / 赤色フィルター:OFF / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

実はここまでずっと赤色フィルターをONにして撮影していました。どのシチュエーションでも使えてしまったというのが理由ですが、F/Nボタンで簡単に切り替えることができ、結果もモニターですぐ確認できるので気軽に使えるのが良いところです。

 

RICOH GR IV Monochrome 実写レビュー

絞り:F16 / シャッタースピード:1/16000秒 / ISO:409600 / イメージコントロール:グレイニー / 赤色フィルター:ON / 使用機材:RICOH GR IV Monochrome

では最後にグレイニーのイメージコントロールと赤色フィルターを使い、電子シャッター1/16000秒に最高ISO 409600を組み合わせた『 GR IV Monochrome 』ならではの写真をご紹介いたします。実はこの写真、今回撮影をした中でもスタートのほうで午前中の光で撮ったカットです。このシチュエーションでもしっかり写るという事実に今までにない衝撃を受けました。これが最初に撮れてしまうのですから、そのあとはもはや怖いものなしです。ISO感度を気にせず、手ブレも気にならず、撮りたいと思った画を撮る。レビューながら、純粋に写真を楽しんでしまいました。電子シャッターは今後アップデートで「GR IV」にも追加される予定ということです。進化し続ける「GR」の今後も楽しみです。

 


RICOH GR IV Monochrome 外観
  

RICOH GR IV Monochrome 外観
  

 

モノクロームモデルの到達点

表現にゴールというものはないと思っていますが、現時点で到達できる最高点というものはあります。高感度のノイズ表現と手振れ補正によるスローシャッターの表現を自由自在に操れる『 GR IV Monochrome 』はスナップシューターとして現時点でその極地に至った、と言いたくなるカメラでした。最初にスペックを見て内蔵NDフィルターがないということが少し残念だったのですが、その代わりに内蔵された赤色フィルター、最高ISO 409600の高感度とモノクロームの組み合わせによる写真表現を体験してから、これが最適解だと納得しました。「GR」というカメラとモノクローム両方の特性を最大限に活かす使い方を、これほどまでに考え抜いたメーカーに最大限の賛辞を贈りたいです。筆者はカラーもモノクロームもどちらも好きで欲張りです。メインのカメラを持ちつつ、モノクロームの表現は『 GR IV Monochrome 』に全てを任せたスタイルが自分の写真スタイルの完成形だとさえ思いました。もちろんそんなサブ機としての運用を考えずとも、このカメラだけで十分にストーリーは完結できます。モノクロームを愛する写真家なら、きっと誰もがこのカメラに夢中になるはず。手に入れるまで時間がかかるかもしれませんが、ぜひ、どうか使ってみていただきたいカメラです。

Photo by MAP CAMERA Staff

 

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