
LK Samyangとドイツの名門光学機器メーカーSchneider-Kreuznachの共同開発による2本目のズームレンズ。ソニーEマウント用『 SAMYANG Schneider AF 24-60mm F2.8 FE 』をご紹介いたします。非球面、高屈折、および特殊低分散ガラスを含む11群14枚のレンズ構成で、ズーム全域開放F値2.8ながら質量494gというコンパクト設計。リニアSTM(ステッピングモーター)を搭載したオートフォーカスは静音性に優れ、瞳AFなどにも対応しています。また最短撮影距離0.18m(広角時)0.32m(望遠時)と被写体にグッと寄った撮影も可能。鏡筒には高強度アルミ合金を採用し、表面へのホコリ、水滴、指紋の付着を最小限に抑えるハイドロシールドとIP5防塵設計により耐久性にも優れています。『 SAMYANG Schneider AF 14-24mm F2.8 FE 』の写りが非常に良かっただけに期待値が高まります。どんな写りを見せてくれるのか、撮影してまいりましたのでご覧ください。
都内の一角なのですが、うまい具合にボケてくれたおかげでマリーゴールドの花畑かのように写してくれました。背景の花たちが玉ボケになっていて個人的にはこの沢山の玉ボケの綺麗さに惹かれました。前景の花々も輪郭を溶かすように綺麗にボケており、中間のピント面の立体感がさらに際立ちました。
広角時、最短撮影距離18cmでの近接撮影が可能です。ピントを合わせた茶色い葉はシャープに解像されており、背景の奥のビル群は柔らかくボケ、葉には綺麗な玉ボケが出ています。
絞り込んで撮影、画面全体がシャープに解像されていて、とても爽快な一枚です。一応ピントは水上バスに合わせているのですが、青空にスカイツリーがくっきりと浮かび上がっているかのような立体感で、薄い膜を1枚剥いだようなシャープな写りです。光線状況が良かったのかもしれませんが、撮影時にはこのような仕上がりになるとは思ってもなかったので驚きました。
雑踏の中、光と影が混在する一瞬。陰影のつきかたが非常にドラマチックで、まるで映画のワンシーンな仕上がりに。なんというか良い意味で、「手応えの違う」描写です。リニアSTMのオートフォーカスですが、カメラを向けたその瞬間から被写体を即座に認識してくれるレスポンスの良さがあり、スナップ撮影で出会うシャッターチャンスを撮り逃さない印象です。リアルタイム認識AFにもしっかり対応できていました。
ここでも前ボケが、良い演出になってくれています。ピント面はちょうど光が当たった指先あたり。線香の煙が濃い中で、しっかりフォーカスしてくれました。
絞り込んで撮影しましたが、空の青さ、雲の立体感、そしてイチョウの葉1枚1枚から屋根瓦のディテールに至るまで、画面の隅々までシャープに解像してくれました。Schneider-Kreuznach社の光学技術の高さを改めて実感させられます。
色鮮やかな着物と、窓に差し込む光で反射するガラスの描写を見てみました。ピントが合っている部分の、布地の質感や金糸の刺繍のディテールは非常にシャープ。ガラスに反射した光のボケもとても綺麗です。
日が沈むのもだいぶ早くなってきました。窓から差し込む柔らかな光で涼しげに輝くジンジャーエール(辛口)。氷の透明感と、ドリンクの琥珀色が美しい1枚です。ピントを合わせたグラスはシャープでありながら。その背景は滑らかなボケ。奥行きもしっかり感じられて、テーブルフォトでも活躍できるレンズです。
店内にあるドラム缶に赤、青、黄、白といった絵の具が派手に飛び散っていました。左上から差し込む一筋の光が、絵の具の盛り上がりや「しぶき」の立体感を写してくれています。彩度が過度に高くなることがなく、見たそのままを描いてくれました。
日が沈み、空に深い青が広がるマジックアワーのひと時。とは言っても曇り空でそこまで色が出ていたわけではないのですが、スローシャッターで撮ることでキレイな青が出てきました。シャッタースピード:1/5秒で人物がブレるように撮影しましたが、建造物はしっかりとシャープに写りました。手ブレ補正機構は搭載されていませんが、ボディ内手ブレ補正だけでも、こういった写真表現が可能なのは「レンズが軽量だから」というのも理由の一つかと思います。
ボカしてみたらどんな玉ボケを見せてくれるのだろう、という興味本位で撮影した1枚。想像以上に綺麗なボケが出てきて非常に驚きました。


信頼できるズームレンズ
感想をまとめると、素晴らしく良く写るレンズでした。60mmまでという焦点距離のレンジをどう思うかはユーザーに寄るところですが、このクオリティをこの価格帯で手に入れられるというのは衝撃的です。F2.8通しのズームレンズが欲しくても資金面で、どうしても難しいという場合は最有力候補の1本になること間違いありません。すでに同じスペックを持っているという方にも、一度はこの写りを体験してみてほしいという願望もあります。シャープネスやコントラストの違いでしょうか。うまく説明できないのですが、何度も「手応えの違う」感覚を味わいました。思えばそれは『 SAMYANG Schneider AF 14-24mm F2.8 FE 』で撮影したときにも同じ感覚があったかもしれません。ソニーEマウントで軽くて明るいズームレンズを探していた方にはぜひともオススメしたいレンズです。ぜひ使ってみてください。
Photo by MAP CAMERA Staff




















