
今回のKasyapaでは、ソニーから発売された注目の高画素ミラーレス一眼カメラ『 SONY α7RVI 』をご紹介します。本機における最大の進化はRシリーズとして初となる最大約6680万画素の積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」を搭載したこと。画像処理エンジンも最新の「BIONZ XR2」が搭載されたことにより、最高約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連続撮影が可能になりました。クロップなしの4K 60p撮影、最大約16ストップのダイナミックレンジ、より自然で忠実なオートホワイトバランス(AWB)など「α7V」と並ぶ新世代にふさわしい進化を遂げた『 SONY α7RVI 』。進化した高解像と色表現がどのような描写を見せてくれるのか、今回は広角から超望遠にいたる最新のG Masterレンズ群と組み合わせて撮影に行ってまいりました。ぜひご覧ください。

「FE 16-35mm F2.8 GM II」で撮影。広角16mmの画角を活かしてハナビシソウ畑の広がりを捉えたカットです。青空の階調から遠景の山並みの輪郭にいたるまで、シャープな解像感です。一面のオレンジ色の発色や青空の階調も滑らかに再現してくれました。

一面に広がるオレンジの絨毯の中に咲く赤い花を狙いました。前後の大きなボケに挟まれた非常に浅い被写界深度でありながら、主役となる一輪の赤い花びらの質感や細い茎のディテールを正確に捉えてくれました。同系色の強い色彩が画面の大部分を占めるシチュエーションですが、豊かな階調表現の恩恵により、発色が飽和することなく滑らかなトーンを維持しており、色再現性もとても優れていることが分かります。

アルパカの鼻先にある短い毛から頭部のふさふさとした毛並みにいたるまで、それぞれの細かなディテールも緻密に解像します。日差しの強い光量条件下では白い毛並みが飽和しがちですが、ハイライト部の階調が破綻することなく滑らかに維持してくれました。

パーツの表面に積もった微細なチリの粒子感から、サビや塗装の剥がれにいたるまでシャープに描き出しています。このカットではクリエィティブルック「VV」を使用。ベタっとした重さではなくコクのある色味で描写してくれました。

木漏れ日が降り注ぐ新緑の森に、色鮮やかな五色旗がたなびくカット。逆光により明暗差の激しいシチュエーションだったので「Dレンジオプティマイザー(DRO)」を使用しました。真っ黒に潰れてしまいがちな鬱蒼とした木々のシャドウ部や、五色旗の色を鮮やかに引き上げてくれました。『 α7RVI 』では静止画時のレベル設定が、新たに最大Lv8まで拡張されましたが、今回のカットでは「Lv5」を採用しています。実はDROを活用したことはあまりなかったのですが、非常に有用な機能だということを今回改めて実感しました。またディープラーニング技術を導入したオートホワイトバランスが、夕暮れ前にかけてイエローが強まる時間帯の難しい光を的確に判別して本来の色味を再現してくれました。撮って出しでも十分に性能の進化を実感することができます。

このスリッパの一枚は、クリエイティブルック「FL」を適用し、RAW現像で露出のみを調整したものです。飽和しがちな赤の階調が破綻することなく滑らかに表現されており、一つ前のカットで使用した「VV」の濃厚な色彩に続き、不自然さを感じさせない絶妙なバランスを維持しています。こうした優れた色再現性と滑らかなグラデーションは、一新されたイメージセンサーと最大約16ストップを誇る広いダイナミックレンジの恩恵を存分に感じさせてくれます。

暗い水面を泳ぎ回る錦鯉の動きを止めるため、シャッタースピードを1/1000秒まで上げ、ISO12800で撮影しました。一般的にはノイズによるざらつきや色のくすみが目立ちやすい感度ですが、画面の大半を占める漆黒の水面を見ても不自然な輝度ノイズやカラーノイズがほぼ見受けられず、クリアに写してくれました。

17時を回った頃の少し陽が傾き始めた時間帯ですが「Dレンジオプティマイザー(DRO)」をLv5に設定してシャッターを切りました。被写体本来の色の鮮やかさが再現されており、後からのRAW現像でシャドウや明るさを単純に持ち上げただけでは再現できない、極彩色の装飾や金箔の鮮やかな発色に驚いた1枚です。

最大759点の位相差測距点は画面の約94%をカバー、「リアルタイム認識AF+(プラス)」により、粘り強い追尾性能を実現します。砂浜を駆けていくシルエット姿もしっかりと認識して捉え、動体へのアプローチにおいても確かな安心感がありました。夕暮れ時の美しいグラデーションの再現も見事です。

後悔させない高解像
定評のある高解像力に、積層型センサーと最新の画像処理エンジンを組み合わせた『SONY α7RVI』。今回の撮影では広角から超望遠にいたるまで、レンズの持つポテンシャルを余すことなく引き出してくれる実力を体感できました。約16ストップのダイナミックレンジや正確性を増したオートホワイトバランスは、撮って出し・RAW現像を問わず大きなメリットをもたらします。風景から動体、日々のスナップまで、画質に妥協したくない方にとって、まさに「後悔させない」頼もしい選択肢となるはずです。ぜひこの進化を体感してみてください。
Photo by MAP CAMERA Staff









