『SONY α7C R』が登場しました。その名の通り、フルサイズなのにコンパクトな「α7C」に、「α7R」シリーズの高画素要素が組み合わされたモデルです。クラス最高となる有効最大約6100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型Exmor R CMOSセンサーと、最新の画像処理エンジンBIONZ XRによる高い描写は、画質に妥協できない方も納得の描写力を誇ります。他にも、AIプロセッシングユニットによる人、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機といった被写体の認識性能向上や、最大693点の像面位相差センター、AF/AE追随で最高約8コマ/秒の連続撮影、光学式5軸ボディ内手振れ補正が7段分対応など、コンパクトなボディにさまざまな機能が詰まっています。またグリップエクステンション「GP-X2」が付属しているのも大きなトピックです。「GP-X2」は「α7C II」にも付けられるグリップで、装着することにより小型・軽量な「α7C R」「α7C II」に高いホールド性を付加し、三脚の取り付けやバッテリー交換も装着したままできます。まさに「こんなカメラ欲しかった!」という声が聞こえてくる夢のような「α7C R」でさっそく撮影してきました。フォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
まずは6100万画素の精細感を見るべくレインボーブリッジを船上からアプローチすると鉄骨の細部はもちろん、吊り橋を支えるロープの一本一本までしっかり捉えてくれました。そして忘れていけないのが撮影している場所が揺れる船上であったということ。ここまで細部までしっかり捉えているのにブレ感が全く感じないのです。7段の光学式ボディ内手ブレ補正がしっかりサポートしてくれました。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
小型軽量化された「FE 24-70mm F2.8 GM II」との相性もバッチリです。トータルでも約1125gと重くなりすぎず、単焦点レンズに匹敵するG Masterレンズならではの高画質を存分に引き出してくれました。少し広めに収めたカットでも隅々まで細かく捉えています。
使用機材:SONY α7C R + FE 16-35mm F2.8 GM II
先日発売されたばかりの「FE 16-35mm F2.8 GM II」との相性も抜群です。ソニーの最新ボディと最新レンズの組み合わせですから当然なのですが、やはりすごいと唸ってしまいます。大きな東京タワーと広い空を見事に描写してくれました。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
燕が四葉のクローバーを運んでいるという珍しい帯を撮らせてもらいました。帯締めがどこか四葉のクローバーに似ていて、コーディネートもばっちりです。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
大きな塔と空を仰ぎ見るように撮っているようで、実際の主役は人々から伸びる影。白飛び、黒つぶれし過ぎることなく、そのどちらもを絶妙なバランスで表現できました。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
お祭りのような雰囲気の場所にやって来ました。そろそろ季節外れになりそうな風鈴。奥にある点光源が丸ボケとなり、楽しい雰囲気がよく伝わってくるようです。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
立派な門から通りがこちらに伸びています。夜なので閉まっているお店ばかりでしたが通りは明るく、お参りに行く人や終えた人の往来を見ることができました。表通り、裏通りと言いますが、道を一本外れると本当に一気に人が減るものだなとその名を実感します。
使用機材:SONY α7C R + FE 24-70mm F2.8 GM II
撮影の帰りしなに何の気なく振り返ったところ、あの有名な提灯と目が合いました。間にはたくさんの人がいるはずですが存在を感じず、雷門と二人きりのような気分に。これはあと一回シャッターを押してから帰りなさいという思し召しだろうと受け止め、従ってから帰ることにしました。
魅惑の小型・高画素・フルサイズ機
何かを選ぶときには何かを捨てなければならない、というのは過去の話。「小型」も「高画素」も「フルサイズ」も欲しいと願っていた人のために、新たな選択肢が登場しました。しかもソニーEマウントですから、豊富なラインアップのレンズ群から最適な一本を選ぶことができます。「α7C R」を手にするデメリットがあるとすれば、言い訳できなくなることくらいかもしれません。贅沢な一台です。ぜひ全てを手に入れてください。
Photo by MAP CAMERA Staff