

タムロンより発売されるズームレンズ『 TAMRON 35-100mm F2.8 Di III VXD 』をご紹介いたします。本レンズは発売されて以来ポートレートレンズとして多くの支持を得ている「TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD」に寄せられた声に応え、携行性を徹底的に追求し、長さ119.2mm・質量565g、なんと全長40mmの短縮化と約600gもの軽量化を実現させた1本です。ポートレートレンズとして間違いない1本ですが、最短撮影距離0.22mでテーブルフォトや室内撮影にも使いやすく、旅行・スナップ用レンズとしても最適です。1日中持ち歩いても苦にならない、まさに「ポケットレンズ」。さっそく撮影してまいりましたのでぜひご覧ください。

春の訪れを告げる桜を広角端の35mmで捉えました。少し絞り込むことで、花びらの繊細な重なりや色づきがより鮮明に浮き上がります。開放絞りでは周辺部のボケがややレモンボケになる傾向がありますが、少し絞ることで改善されます。ボケ味も硬くなりすぎることもないので、ボケが気になる場合は少し絞るのもオススメです。


F9に絞っての撮影。左側から伸びている中央の幹にピントを合わせました。特に解像力の高さを謳っているわけではないのですが、体感的には「α7RV」の高画素にも対応できる解像力を持っています。

意図的に大きな前ボケを配置してみましたが、ボケの質は極めて柔らかく、発色も鮮やかです。ピントを合わせた紐の編み目が一本一本識別できるほど解像してくれています。

標準域の54mmで撮影。非常に精緻な写りで、木肌の乾いた質感がリアルに伝わります。前後に続いていくなだらかなボケと、誇張しすぎない色味の自然な写りがお気に入りのカットです。

中間域を使い、手前の蕾を前ボケにして撮影しました。蕾が美しい円形を保ちながら玉ボケとなって画面を彩ります。芯のあるピント面とボケの柔らかさ、どの焦点域でもクオリティの高い画を撮ることが出来ます。

最短撮影距離は広角端で0.22mと被写体に接近して撮影することが出来ます。濡れたチューリップの質感を見事に描写してくれました。近接撮影時でもこれほど解像力が落ちることなく写るというのは、スナップレンズとして非常に頼もしいです。

絞り開放から一段絞ることで、ソファーの革特有の細かなテクスチャーや光沢感が非常にリアルに描写されました。ハイライトの階調も美しく、革の質感を損なうことなく再現してくれています。レンズに手ブレ補正はありませんが、ボディ内手振れ補正があるカメラならまず手ブレの心配はいらないでしょう。


望遠端、開放絞り。太陽はすでに雲に隠れてしまっており、日没までのあと僅かな明るい時間。浮標の黄色や水面の深い青が濁ることなく鮮やかに描写されており、本レンズの発色の良さが分かります。どんな光の条件下でも「よく写る」というのが良いレンズであることを証明してくれています。

夕刻から夜へと移ろう空のグラデーションを豊かな階調で見せてくれました。樹の細い枝先まで解像しており、遠景描写においても高解像な画を見せてくれます。日が沈んだあとでもF2.8の明るさのおかげで、ISO感度に頼らない撮影ができるという点もメリットです。



ポートレートもスナップも楽しめるポケットレンズ
今回の撮影に先立ち「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」を使用する機会がありました。そのため、本レンズを手にした際のコンパクトさには、改めて驚かされました。500mlのペットボトル1本分より軽くなるというのは、想像以上の快適さを提供してくれます。日常使いにおいて、35mmから始まる焦点域は必要十分な広さを備えており、かつ「あと一歩」の引き寄せを叶える100mmまでを全域F2.8でカバーしている点は、非常に大きな魅力といえます。まさに、ポートレートもスナップもこれ1本で楽しめる、新時代の定番ズーム「ポケットレンズ」です。この焦点距離に魅力を感じているならば、ぜひ使ってみていただきたいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff





