絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:400 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.
21mmという画角はその強烈なパースペクティブが大きな魅力だ。ライカの21mmレンズと言えばシュナイダー社から供給を受けた『Super-Angulon21mm』が有名だが、1980年に『Elmarit 21mm/f2.8』が登場。その改良型として1997年に非球面レンズを搭載して登場したのがこの『Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.』になる。広角レンズでは特に湾曲、ディストーションの補正に非球面レンズは有効に働いている様だが、トーナルな諧調表現と艶めく様な質感描写がこのレンズの魅力である。カリカリと神経質ではないその描写は場の雰囲気もしっかりと留めてくれる。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1200秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.
超広角であれども、F2.8で最短距離ではピント面は薄くなる。しかしそれでも、石柱のざらざらとした質感まで伝わってくる様だ。
絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.
陰影もドラマチックに描く。新設計のレンズだけにしっかりとしたコントラストを持つが、周辺に至るまで抜かりの無いその描写はさすがである。情報量が多いせいか、どこか厚みを感じさせるその描写はこのレンズの個性となっている。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.
絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:800 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 21mm/f2.8 ASPH.
一眼レフのレンズと比べて格段に小さくコンパクトな設計で収まっているが、それでいて抜群の描写力を誇るのはさすがLEICAである。独自のフードも格好の良いもので、否応にも”撮る”気分を盛り上げてくれる。この濃密な描写世界をぜひ楽しんで頂きたい。
Photo by MAP CAMERA Staff