絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1200 / 使用機材:LEICA M + Summilux 50mm/f1.4 2nd
1968年。かつて『貴婦人』と称されたレンズが、ブラッククロームメッキに身を包んだ無骨な外見となってリニューアル。
初代Summilux50mmでは貼り合わされていた2群目に、所謂『空気レンズ』構造を設け、本格的な“カラーフィルム時代”の到来へ向けた光学設計の変更も為されている。
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Summilux 50mm/f1.4 2nd
初代Summilux50mmに比べ、柔らかなフレアが減少。コントラストも向上した為に、シーンを選ばず使いやすくなった印象をかなり受ける。しかし、その繊細なピント面の描き方に、先代の面影は健在なようだ。
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M + Summilux 50mm/f1.4 2nd
被写体によっては少々クセのある後ボケが現れるが、こうしたオールドレンズらしい収差は程好いアクセントとして目を楽しませてくれる。レンズ構成は後継であるフード組み込み式の3rdモデルへとそのまま受け継がれている為に、最短撮影距離が1mという点に目をつぶれば、中古市場での価格差において非常にお買得なモデルと言えるだろう。
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1000 / 使用機材:LEICA M + Summilux 50mm/f1.4 2nd
絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1200 / 使用機材:LEICA M + Summilux 50mm/f1.4 2nd
夜の街歩きを楽しませてくれる、開放F1.4というスペック。もちろん、絞れば非常に端正な描写を見せてくれる本レンズだが、特にこういったシーンで“冴える”印象だ。
筆者自身、モノクロフィルムを用いて長年愛用した思い入れのあるレンズ。描写はもちろん、モノクロームにおける諧調表現にも一目置いていたが、今回最新のデジタルライカであるM(typ240)で使用してみて、新たな魅力を発見できたように思う。
使い込むほどに味わい深い、Leicaレンズを語る上では欠かせない、お勧めの大口径レンズだ。
Photo by MAP CAMERA Staff