絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
Elmarit28mmはこのレンズが5世代目、初代の対称設計から変遷を重ね、本モデルからはついに非球面レンズを採用した。レンズの全長も先代モデルから大幅にコンパクトになり、35mmズミクロンと共用のフードを装着出来るなど小型軽量さに磨きがかかったレンズだ。『LEICA M8』で使用すると35mm判換算で38mm相当と使い勝手の良い画角となる事も見逃せないポイントである。
描写は驚くほどシャープで先鋭。線の立ちが良く、全体にわたって驚くべき高解像度を発揮する。『LEICA M』との相性も間違いなく良く、さすがはデジタル時代に登場したレンズという印象だ。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
ゆがみの無いまっすぐな描写が印象的だ。悪い条件でもしっかりとこなしてくれるのがありがたい。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
エルマリートの28mmシリーズは珍しい”柔らかな”描写が特徴の広角レンズであった。初代から第2、第3世代にかけて開放付近での柔らかなトーンと諧調、そして収差が見所のレンズであったのだが、本世代、『Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.』ではその描写性能は一変、全域にわたって張りつめた様な高解像度レンズに生まれ変わった。レンズの性能で言えば間違いなく上がっており、解像線の立ち上がりも素晴らしい。コンパクトながらしっかりとした完成度を持つレンズである。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:800 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
こうした輝度差の激しいシチュエーションでも全体で驚くほどの解像を誇る。細かい路面の凹凸まで見せるその描写は実に見事だ。
絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/1200秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1000 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:1800 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
ウェットな被写体もギリギリまで描き出す。しかし開放でのボケは違和感無く使いやすい、自然な遠近感を演出してくれる。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
被写体の発色も鮮やか、夕刻の日差しが落ちたのもかまわず、夜の街の色彩を捉えてくれている。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1800 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.
ほとんど『Summicron 35mm/f2.0 ASPH.』と変わらないサイズなのには驚いてしまう。これまでの少し情緒を伴った描写から、非常にストイックに対象を突き詰めて行く描写に変わった印象で、用途に合わせたチョイスが出来るのは嬉しいポイントだろう。『Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.』、その細緻な描写は1つの個性である。
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