絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
ライカでシステムを組む際に、良くセットとして考えられたのが35mm.50mm.90mmの3焦点距離である。同時代の90mmレンズとしては他に『Summicron 90mm/f2.0』が存在するが、かなり大柄なレンズである。軽量なシステムとして、携帯するのにちょうど良いレンズとして人気があるのがこの『Elmarit 90mm/f2.8』だ。彩度とコントラストは少々低いながら、オールドレンズらしさと現代的な安定感の折衷したバランスの良いレンズである。開放の柔らかい描写も魅力的だ。
絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:1800 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
良い時代の造りであり、絞り羽根も多い為にボケも丸く綺麗に出る。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
前玉がレンズのギリギリにある為フードは装着したい所だが、しっかり装着していればこうした逆光でも想像以上にパリッと写る。滑らかな水面の照り返し、ゆらぎも美しく、しっかりとした諧調表現と併せてこのレンズのポテンシャルを伺わせてくれる1枚だ。
絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1200秒 / ISO:400 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
夕暮れ時の駅、この時はフードを外してしまった為にフレアが生じ、コントラストが下がっているが、それはそれで少しアンニュイな街の雰囲気を捉えてくれた。
絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:1000 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:1800 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
F2.8程度のレンズであれば、日が傾いても撮影を続ける事が出来る。
絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M + Elmarit 90mm/f2.8
決してカリカリの神経質な描写ではないが、心地よい柔らかさと諧調表現の気持ちよいレンズだ。壁面の時代を経たレンガの雰囲気までしっかりと伝わってくる。
次の世代の『Tele-Elmarit 90mm/f2.8』はテレタイプのレンズ設計になり、全長も短くコンパクトになるが重量は重くなる。軽量でスリムなこの第一世代もライカ望遠レンズとしては人気の1本だ。また、この第一世代のみレンズヘッドが外れ、一眼レフ化するミラーハウジング『ヴィゾフレックス』での使用が可能だ。アダプターを介せば各社一眼レフでもその描写を楽しめるのもこのレンズならではのポイントである。価格や描写、使い勝手のバランスの良いレンズとして、オススメのレンズである。
Photo by MAP CAMERA Staff