
本日発表されたました『 LEICA SL3-P 』のフォトプレビューをご紹介いたします。象徴とも言えるライカの赤いロゴバッジを外し、主張をしないという選択をした「P」(プロフェッショナル)モデルがSL3世代に登場しました。新開発の4400万画素裏面照射型フルサイズセンサーは最大14段の広いダイナミックレンジの階調表現を実現。最高40コマ/秒の高速連写と3つの技術を融合した新世代のハイブリッドオートフォーカスシステムが搭載されています。動画に関しても8Kまでの撮影機能を搭載。4K/120pでのディテール豊かなスローモーション撮影、最大5.8KのApple ProResコーデック対応など充実した機能です。全体を落ち着いたブラックで統一した控えめなデザインながら、IP54規格の堅牢な防塵・防滴性能を備えており、「Leica Content Credentials(ライカコンテンツクレデンシャル)」も搭載されています。『 LEICA SL3 』とも『 LEICA SL3-S 』とも違う、ハイブリッドモデルの『 LEICA SL3-P 』。フォトプレビューをぜひご覧ください。

朝焼けに染まる鱗雲。新開発された4400万画素の裏面照射型フルサイズセンサーによる、最大14段の広いダイナミックレンジによって繊細な階調表現がこの画面全域に実直に反映されています。上空の深いディープブルーから、朝日に照らされて鮮やかなピンク色に染まる鱗雲の陰影、そして地平線近くのオレンジ色まで描いてくれています。

画面中央右寄りの一輪にピントを合わせ、その前後に広がる黄色の花々を大きくボカしたカットです。ハイライト部分の黄色は飽和することなく立体感を維持しており、センサーの豊かな階調再現性と、レンズの素直なボケ味を感じることの出来る1枚です。

撮影日当日は午前は日が出ている時もあったのですが、午後からはずっと梅雨の時期らしい分厚い雲に覆われてしまいました。そんな中、少しの光を浴びて暗闇に浮かび上がる紫陽花を発見し「APO-SUMMICRON SL 50mm F2 ASPH.」で撮影したのですが、レンズの実力を改めて実感させる写りを見せてくれました。高解像センサーと高解像レンズ、この組み合わせだからこそ撮れたカットだと思います。


当日の空模様がよく分かるカット。画面の大部分を占める重厚な雲のうねりは、ハイライトから深いシャドウに至るまできめ細かなグラデーションで写しています。色情報を持たないモノクロだからこそ、雲の立体感や密度の違いといった、その場の天候の険しさが視覚的に強調されている事実が確認できます。

新開発の4400万画素裏面照射型フルサイズセンサーと最高峰の光学性能をもつ中望遠レンズ「SIGMA Sports 200mm F2 DG OS」との組み合わせ。サイの肌の質感をリアルに描いてくれました。せり上がった皮膚のディテールにピントを合わせており、サイの皮膚特有の緻密な凹凸や、泥が乾いたようなざらざらとした質感が非常にシャープに描かれています。

特に前触れもなく走り出したフラミンゴ。助走をつけて水面を激しく蹴り出す突発的な動体に対しても、今回新たに搭載されたハイブリッドオートフォーカスシステムは、位相差検出(PDAF)、物体認識AF、コントラスト検出AFの3つのフォーカス技術を組み合わせ、素早く、正確かつ確実にピントを合わせてくれました。1/2000秒の高速シャッターで切り取ったピント面は、フラミンゴの頭部から、大きく広げた羽の黒と赤の境界、そして飛び散る水飛沫までピタっと止めてくれました。

まっすぐ奥の方から走ってくる子ザル。手前側にいる何組かの猿とシルエットが重なったりもしましたが、フォーカスは食いつき、走っていく子ザルをしっかりと捉えてくれました。最大40コマ/秒の高速連写機能、819点のAFポイントにより向上したトラッキング性能によって動きの激しい被写体や不規則な動きにも対応してくれます。

解像度を最大1億7600万画素にまで向上させるマルチショットモードも手持ちで撮影が可能です。通常モードで撮影したカットと見比べてみると、円周上に刻まれた微細な目盛りや数字のフォント、ガラス面に走る細かな擦り傷文字まで緻密に描き出されています。三脚固定が必須であった超高解像撮影を、スナップの延長線上で機動的に選択できるこのマルチショットモードは、ディテールが命となるマクロ撮影や建造物、静物撮影など、多くのシーンで強力な選択肢となるはずです。

ISO感度をステップ順に撮影して、あとから見返したときにIS06400くらいかなと思っていたカットだったのですが、さらにもうステップ先の12500でした。実際に拡大して観察すると、背景のアウトフォーカス部には高感度撮影特有の輝度ノイズ・カラーノイズが確認できますが、主被写体の輪郭やディテールは芯を残してシャープに写っています。ISO12500という高感度でありながら、実用性の高い描写性能です。



暗くなってからも「SIGMA Sports 200mm F2 DG OS」と組み合わせて撮影。ほぼシルエットになった人物にしっかりとフォーカスしてくれました。夜間のスナップ撮影でも信頼して使えます。


ハイブリッド&プロフェッショナル
新開発の4400万画素裏面照射型フルサイズセンサーが持つ、最大14段の広いダイナミックレンジや超高画素のマルチショットモード、最大40コマ/秒の高速連写とハイブリッドなオートフォーカスシステムに8Kまで搭載した動画機能。IP54規格の堅牢な防塵・防滴性能、そして信頼性を担保する「Leica Content Credentials」の搭載を含め、写真・動画制作の要求に応えるハイブリッドでプロフェッショナルなカメラである『 LEICA SL3-P 』は道具としての静寂と実用性を突き詰めた、長く安心して使い続けられる1台になってくれるはずです。
Photo by MAP CAMERA Staff






