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【Nikon】Nikonの話~ いい機会なのでFマウントをかるーく振り返ってみる話

Nikonがとうとうミラーレス一眼のシステムを発表しました。
時代がまた変わろうとしているようです。
それに伴い不変とうたわれたFマウントに変わり、ミラーレス用では新規格Zマウントが採用されます。
もちろんNikon マウントアダプター FTZを介してZシステムには使用できますが
一部制限もあるようなので今のうちに移行される方はよく確認をした方がよいと思います。

さて、Fマウントのレンズシステムが発売されてから59年ほどとなっています。
マウントの基本構造は変えずにいろいろと機能を追加しており
物理的に装着できなかったり、機能制限があったりと複雑な経緯をたどっているので
知らない人にはかなりわかりにくくなっています。
現行のNikonデジタル一眼レフカメラに装着することを前提でなるべく見た目にわかりやすく大雑把にわけて掲載してみようと思います。
内容的にはNikon Fマウント初心者の方向けのものとしたいので可能な限り簡素にかるーく紹介してみたいと思います。

Nikon D500  AF-S60mmF2.8G

これが現行のNikon Fマウントのボディ側になります。
D810のものですがこれならば初期のAuto NikkorやNew nikkor以外ならばほぼ問題なく使用できます。
こちらに装着するという観点からお話を進めてみようと思います。
(ちなみにボディ側もクラス毎に使える機能や機構が違いますので注意。)

まずはFマウント初期のFマウント
Auto Nikkor・New Nikkor・オールドニッコールと呼ばれるものです。
Fマウントなのではめることはできるのですが上記の現行のデジタル一眼レフカメラのFマウントでは
一部機能を物理的に破壊してしまうので決してつけてはいけません。

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壊れてしまうのはこの部分、露出計連動レバーと言われる部分です。
かなり薄く作られているので違和感を感じずに装着して破損する事があります。

Nikon Auto Nikkor 55mm F1.2 C
1965年に55mm F1.2を発売されたものです。

Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4 E
Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E

マウントのふちを見て頂きたいのですがこの後に出てくるAi形式のレンズと違い
ふちがマウント面より一段盛り上がって一周しています。
これを付けるとボディ側のレバーをつぶしてしまうのです。
(Nikon Dfの様にレバーが可倒式になっているものならば装着可能です。)

ここからご紹介するのが現行のボディに装着しても物理的に破損がおこらない形式です。

AiとAi-s形式のMFレンズです。
こちらのレンズはレンズマウントのふちがカットされています。
ここが露出計連動ガイドと言われる場所で先程の露出計連動レバーに引っかかるようになっており
レンズの絞りを機械的・物理的に伝えるようになっています。
現行のデジタル一眼レフカメラで露出計連動レバーが搭載されているものならば
絞り値を伝達して露出を制御できます。

Nikon (ニコン) Ai Nikkor 35mm F1.4

Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E
Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E

Nikon (ニコン) Ai Nikkor 35mm F1.4S

Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E
Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E

さて、マウントがカットされている点ではAiとAi-s形式はおなじです。
マウントの機構ではどこが違うのでしょう。

マウント面のU字の切れ込みがあるところを見てみると凹みがあるものとないものがあります。
ある方がAi-sタイプとなります。
レンズタイプ識別ノッチと言われるところですが、これの違いはレンズの絞り値の伝達に誤差が出ないようにする機構がある事
Aiでは絞り値が正確に伝わらないことがあった為、この機構が追加されています。

Nikon D500  AF-S60mmF2.8G
Nikon D500  AF-S60mmF2.8G

次はAF(オートフォーカス機構が搭載されたレンズ)

解りやすく現行のレンズから Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E
Nikon D500  AF-S60mmF2.8G

このマウントで追加された主な機構を二つ
AF機構(AFをカップリングで物理的にボディ側のモーターからカプラーを介して制御する。
CPU内蔵/電子接点機構を搭載しボディ側より絞りを制御する。

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このレンズはボディ側にモーターが入っていないとAFは動かないので
いわゆるエントリ機種と呼ばれるD3000・5000代のシリーズでは動かない。(以前のエントリ機種でも同様)

ちなみにCPUの電気接点の付き方にも特徴があり4・1の様に分かれている場合はカプラー式のレンズであったりする。

もう一つの機構のCPU連動の電気接点を使用しているものは
CPUを使用した情報のやりとりにより絞りをボディ側で制御する機構です。
この機構を搭載したレンズは絞りを最小にしていないとエラー表示が出て撮影が出来なくなる。
(設定でレンズの絞りで制御することもできます。)

ちなみにレンズ名についているDというのはDistance(距離)を表していて絞りがあるレンズのタイプ名ではない。
距離エンコーダーを搭載しており被写体までの撮影距離をボディ側に伝えられるタイプを表すもの。
それに基づき的確な露出制御やスピードライト調光制御が可能になる。

次にGタイプと言われるレンズ
絞りリングを省略したもの
このタイプはAF-Sになっていて超音波モーターによるAFで制御されている。
(Sがsonic)

AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G

Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E
Nikon D500  AF-S60mmF2.8G

電気接点が一続きにつらなっているのも特徴
絞りはボディで制御するのでレンズタイプ識別ノッチが無くなっている。

AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G

Nikon D500  AF-S16-80F2.8-4E
Nikon D500  AF-S60mmF2.8G

マウントは一緒だがDXの表記がレンズに明記されている。
この表記は全てAPS-C用でセンサーサイズ用なのでフルサイズを使用している方は注意。

AF-S NIKKOR 28mm F1.4E ED

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Eタイプ・電磁駆動絞り
レンズの絞りをレンズ内に組み込まれたステッピングモーターで駆動する方式。
機械連動制御から電磁式になったので高精度な絞り制御が可能
機械式の絞り機構が排除されています。

Fマウントをわかりやすく大雑把に分けてみました。
軽く触れてみるだけでもこれだけの内容があるのでなかなか奥が深いです。

興味のある方は是非、詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

[ Category:Nikon | 掲載日時:18年09月05日 20時50分 ]

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