【Leica】 何コレっ?! 第5回 『10101』 『10103』
思わず「何コレっ?!」と叫びたくなるこの物体。まるでファインダーを付け忘れたようなこのカメラは、いったい何でしょう?
ライカのコードネーム「10101」 ライカMD(奥) と「10103」ライカMDa(手前)は、れっきとした M型ライカです。
「10101」 ライカMD から見てみましょう。
ライカM 2にそっくりですが、ボディ前面にあるはずの、距離計窓(向かって左)、採光窓(中央)、ファインダー窓(右)がありません!
↓ ライカ M 2
セルフタイマー、ファインダーセレクターレバーもありませんね。
手動リセット式のフィルムカウンター、シンクロソケットの形状は、 M 2 と同様です。
フィルム装填も「スプール式」で M 2 と同じです。
続いて、「10103」ライカMDa。ライカ M 4 ベースですね。
こちらはファインダーだけでなく、その土台というべきところも無くなって、のっぺりしたトップカバーになっていますね。
巻上レバーは、M 2タイプです。 やはり、セルフタイマー、ファインダーセレクターレバーもありません。
↓ ライカ M 4
クランク式巻き戻し、シンクロソケットは、M 4タイプ。
フィルム装填は、クイックローディングで、これも M 4同様ですね。
これらファインダーの無いボディは、もともとは、計測機器などの特殊用途やビゾフレックス用に作られました。
しかし、今はこんな使い方が、お勧めですよ! ↓
( Leica MD + Super-Angulon 21mmF3.4 + 21mmFinder )
広角レンズと外付けファインダーを組み合わせて、「スナップシューター」としてみましょう!
レンズの被写界深度目盛りを利用したパンフォーカスで、ピント合わせを気にせずに
シャッターチャンスだけに集中して撮影できます!
例えば↑のように、絞りをF8にセットし、距離目盛の∞のマークを被写界深度目盛りの右側の8に合わせると、左の8が0.9mくらいの位置になりますね。
これで、約0.9m~無限までピントが合った写真が撮れます。いちいちピント合わせをしなくてもいいんです!
これなら街中でのスナップ撮りでも、シャッターチャンスを逃しません!
ライカなら、シャッターのタイムラグも気にせずに、感じた瞬間を思うように切り取ることが出来るでしょう!
さあライカMDをもって街へ出ましょう!
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