Select Language



【LEICA愛】 時を越えて

[ Category:Leica|掲載日時:2013年04月08日 21時30分]

メーカー愛スプリングバトルLEICA編


通常のボディには無い特殊な刻印が施され、コレクションの対象となっているライカが多く存在する。

軍用ライカを筆頭に、ライカ社内で使用されたボディ等々。

そのバリエーションは多岐に渡るが、

それらの刻印は、ライカ社において正式に打刻が為された物が殆ど。

だが、上述のような機械工作による刻印ではなく、

前所有者のイニシャルや、今となっては何を意味しているか判らない数字や文字の羅列等、

手書きで乱雑に彫られているようなライカを、一度は目にした事が無いだろうか?

例えば、アメリカで長年使用されていたような個体には、

個人のSocial Security Number・・・社会保障番号が平然と彫られていたりするのを良く見かける。

カメラが一生モノとして扱われていた証でもあるが、

同時にそれらは、落書きとみなされ、中古カメラとしての価値を下げてしまう。

しかし、見方を変えると、その個体が過ごしてきた時代を垣間見ることが出来る、貴重な手がかりとも言える。

今日ご紹介するのは、私が愛してやまない、そんなライカから一台。

null

一見して判るほどに使い込まれた状態のLeica M3。

貼り革は所々剥がれ落ち、歴戦の証ともいえるキズも多数。

出会いは、とある中古カメラ店のショーウィンドウだった。

null

84万台、1956年生まれのダブルストローク。

状態の悪さから、相場より遥かに低い価格が提示されていた。

目に留まったのは、トップカバー上部に小さく丁寧に彫刻されていた、

“Dagens Nyheter”という文字。

使い込まれたその外見から、

「もしかすると、誰か名の通った写真家の所有していたライカかもしれない」という好奇心が働いた。

店を出た後、刻印されていた文字の意味を調べてみると・・・

それはなんと、北欧はスウェーデンにある、新聞社の社名。

すぐに戻り、勢いに任せて購入してしまったのは言うまでもない。

null

“Dagens Nyheter”

読みはダーゲンス・ニュヘテル。

スウェーデン語で 「一日の知らせ」 という意味を持つ、

1864年より現在も続く、歴史あるスウェーデン最大の新聞社。

インターネットを駆使して調べをすすめるうち、

同様の書体で刻印が施された別のLeica M3や、

LeicaM2 & Leicavit MPを見つけることに成功。

そのどちらにも、上述の新聞社の所有物であった旨が記してあった。

私の手元にあるこのLeica M3も、新聞記者が使っていた可能性が高そうだ。

null

擦り切れて真鍮が覗くシャッターボタン周り。

すっかり広がってしまったストラップアイレットは、

長年に渡って数々の現場を記者と共に駆け回った事を想像させる。

null

巻き上げレバーもクロームメッキが落ち、ニッケルメッキが光り輝く。

シャッターダイヤルの根元に付いた傷跡で、

どのシャッタースピードを多用していたのかある程度想像できるのが面白い。

null

時代を捉えてきた眼。

写し撮られてきた“時”は、もしかすると、

地元のお祭りかもしれないし、遠く国外の紛争かもしれない。

スウェーデンから遠く離れた日本で私が巡り合ったM3は、

ライカというカメラが報道の第一線で活躍していた頃の、物言わぬ証人であった。


・・・


皆さんがお持ちのライカにも、不思議な手書きの刻印は無いだろうか?




(文責/写真:R.Hirokawa)


Leica M3の中古商品の詳細・ご注文は⇒コチラからどうぞ。






↓クリックで1票!

[ Category:Leica|掲載日時:2013年04月08日 21時30分]



≪前の記事 記事一覧 次の記事≫

【Leica】1日中撮りたいあなたに! 【Leica】1日中撮りたいあなたに! 2018年07月17日
夏の日差しと暑さが一層厳しくなってきました。 しかしこの季節は撮影すると光と影が色濃く出る面白い季節。 汗を拭って歩き、撮影して帰りにお酒を呷るのも大きな醍醐味です。 今回はLeica M(Typ262)とSummicron M35mm F2(6枚玉)そしてSummilux M75mm F1.4の2本構成で歩いてきました。 M(Typ262)はM(Typ240)から 動画撮影機能とライブビュー機能を廃し、 カバーの素材を真鍮からアルミに変更することで100gほどの軽量化にも成功しています。 どうしても暑さで足取りも重くなる中、この100g...
続きを読む
leica オールドレンズを使ってみる vol.1 2018年06月30日
暑かったり、涼しかったり、風が強かったりと天候が安定しない日が続いていますが皆さんは写真を撮れていますでしょうか? 今回はすっかり防湿庫でコレクション化していたライカ ズマール L50mm F2を 眠らせておくだけだと逆にレンズに悪い、ライカM(Typ240)につけて外に連れ出してみました。 さすがに、季節を過ぎたので枯れ始めてしまっている紫陽花 これだけでも、分かってしまう癖の強いボケ。 当時、あまり評判が良くなかったらしく酷評だったようですが 時代が流れてデジタルの時代にな...
続きを読む
Qと海を渡る 【Leica】Qと旅する~台湾編~Part2 2018年06月26日
前回に引き続き、Qで撮影した台湾の景色をお届けいたします。 さて、日は変わり朝食です。 タレがこんなに種類があります。 そのままでも美味しいのですが、色々試している間にあっという間に完食です。 その後は甘~~いコーヒーを飲んだり、お土産を見ながらフラフラ。 余談ですが台湾で見かける車は、日本車ではトヨタ、マツダ、ホンダが多く、 その他ではBMWやベンツが多い印象でした。 そして再びのかき氷 こちらは流行りの店らしく、大変な賑わいでした。 マン...
続きを読む
【Leica】SL(Typ601)で撮るライブ in 新宿レッドクロス Vol.2 【Leica】SL(Typ601)で撮るライブ in 新宿レッドクロス Vol.2 2018年06月24日
皆様こんにちは! 前回のブログに続きライブ写真をお送りします。 今回は引きの写真を載せていないので、機材はLeica SL(Typ601)とアポズミクロン M90mm F2 ASPHです。 マニュアルフォーカスで追いかけるのは楽しいですが難しいです。 コチラのバンドは初めて見たのですが、圧巻のパフォーマンス! 他のバンドもそうですが、歌で観客を惹き込むってすごいことです。 良い光が来た!と思ってパシャリ。 ブルースハープも吹いて歌も歌ってすごいタフです。 そして今回のトリを務めるのは...
続きを読む
【Leica】Qと旅する~台湾編~ 【Leica】Qと旅する~台湾編~ 2018年06月19日
今回Qと共に訪れたのは、台湾! まずは仕事終わりに羽田に集合! 一晩明かし、早朝の便で旅立ちます。 人生初海外ということもあり、ドキドキワクワクの中上陸しました! 暑いというのは調べていましたが、正直甘かったです。 サウナと言っても過言ではない次元でした。 ではまずは水分補給をしましょう。 Monster改め魔爪です。 日本のものに較べると味や香りが薄く、癖がない印象でした。 こちらは日本では見かけないチュッパチャップスのジュース お茶が激甘だったりと、甘...
続きを読む

[↑TOPへ戻る]