【Leica】何コレっ?! 第1回 『VIOOH』
思わず「何コレっ?!」と叫びたくなるこの物体。まるで理科の実験で使った顕微鏡の先端のようなこれは、いったい何でしょう?
ライカのコードネーム「VIOOH(12000)」は、外付けファインダーの一種です。
↓ このようにカメラのアクセサリーシューに取付けます。 (カッコいい~!)
ローレット加工されたリングの指標を
装着したレンズの焦点距離に合わせるとそれに対応した視野が現れます。
ズームレンズのように倍率が変わるのではなく、広角から望遠にリングを回していくとだんだん視野が狭くなっていく仕掛けです。
また、本体基部のレバーを操作する事によって、パララックス(視差)の補正ができます。
カメラのレンジファインダーでピント合わせをした後、レンズの距離目盛を基部のレバーに移します。
↑クリックすると大きく表示されます。
無限から最短距離になるにつれお辞儀をしたように下を向きます。
バルナック型ライカのファインダーは、50mmレンズ対応なので、その他の焦点距離にレンズ交換をした場合
それぞれのレンズに対応した外付けファインダーが必要になります。
でも、このVIOOHが一つあれば、35mmから135mmまでの対応できるのです!
このファインダーは「イマレクトファインダー」や「正像ビドム」とも呼ばれています。
1939年頃から1964年頃まで製造されました。
↑ ライカIIIf + エルマー35mmF3.5 + FIKUSズームフード + VIOOH
新しいものでも50年も経っているので状態の良いものは多くありません。
しかし、多少クモリが出ていても写りには影響しませんので構図が決められるくらい見えていれば
「良し」としていいのではないでしょうか。
小さな胴体のなかに2つのプリズムを内蔵した精巧な作りとライカの高度な技術を感じさせる
コレクター心を刺激するファインダーですよ。