『Hasselblad X1D』東京発表会レポート
皆様お待たせいたしました!!
先日スウェーデンで発表された世界初のミラーレス中判デジタルカメラ「Hasselblad X1D」が、国内初お目見えです。
7月1日、東京原宿のハッセルブラッド ストア東京で発表会が行われました。
重要なパーツを日本から輸入し、スウェーデンの技術で完成させた「Hasselblad X1D」は両国の友好から誕生したと、
スウェーデン大使 マグヌス・ローバック氏のご挨拶で発表会は始まりました。
まずはハッセルブラッド・ジャパン株式会社 社長のWilliam Penrice氏から商品コンセプトの説明です。
大型テレビには創業者のヴィクター・ハッセルブラッド氏の画像が映し出され、
以後75年間で製造された機種の遍歴をたどりながら、カメラの小型化のこだわりを熱く語りました。
そして完成した「X1D」を「This is Hasselblad」と称し、
75年周年の記念の年に「X1D」を発売できたことをヴィクターも喜んでくれるはずと嬉しそうに語りました。
続いてOve Bengtsson氏による機材解説です。
基本性能は「H6D」から受け継いだ5000万画素CMOSセンサーを搭載し、ISO感度 100-25600を実現。
フルHD動画25fpsの撮影も可能です。
裏面は主要ボタンの他に3型のタッチ式パネル液晶モニターが搭載されており、
画面に表示されたアイコンでスマートフォン感覚で操作が可能です。
右列のカメラモード、動画モード、設定モード以外はカスタマイズできるとの事ですので、かなり使いやすそうな印象です。
続いてアンバサダーカメラマンのアルフィー氏とデリック氏が24時間で撮影したという作品が披露されました。
大きなセンサーを持つカメラは、光が少なくてもとてもシャープな写りに加え、カラフルな色再現です。
雨の中でも安心して撮影でき、今までの中判デジタルでは難しかった手持ちでのスローシャッターも楽しめ
作品の幅が大きく広がったとの事です。
最後に機材に触れる機会がありましたので、再度紹介を。
まずは専用のXCD45mmF3.5レンズを装着。
日本人の小さな手にも収まるボディはとても軽く、外観だけではとても中判とは思えないサイズ感です。
トップ部は押し込むとロックのかかるモードダイヤルと電源などで、とてもシンプルなデザインです。
ハッセル75周年カラーのオレンジ色のシャッターボタンが目を引きます。
ホットシューも搭載で、より手軽に中判カメラでストロボ撮影が可能になりました。
発売時に用意された専用レンズは2本で、もう一方のXCD 90mmF3.2を装着してみました。
いずれも大きなピントリングでとても使い易い印象です。
2本のレンズは日本の「日東光学」の製造で、レンズ内に1/2000秒に対応したシャッターが組み込まれています。
冒頭の大使の挨拶にもあった、まさにスウェーデンと日本の技術の結晶が感じられます。
レンズを外すと、大きな中判センサーが顔を出します。
大きさの比較になればと思い、取材機材(Nikon D5)と並べてみました。本当にコンパクトというのが納得いただけると思います。
続いて操作感です。電源を入れるとモニターに「H」のマークの登場でテンションも上がります。
各種設定はタッチパネル操作なのでとてもスムーズ。もちろん日本語表示で悩むことはありません。
236万画素の電子ビューファインダーも見やすく良好です。
各種設定もファインダー内で確認/変更できるので、目を離さず撮影に集中できます。
シャッター半押しでAF補助光が発光。室内でも快適なAF動作が確認できました。
レンズが2本だけでは心もとないという方、ご安心ください。
専用のアダプターを介してHシリーズのレンズをそのまま使用することができます。
アダプターはミラーやレンズの無いシンプルなタイプで、画質への影響は心配ありません。
24mmF4.8レンズを装着してみました。少し迫力が増しますが現行12種類のHC/HCDレンズが使えるメリットは計り知れません。
さてそんな魅力いっぱいの「X1D」、気になるお値段は、7900ユーロで、国内では100万円程、
12月上旬から随時出荷されるとのことですのでお楽しみに。
ご予約は以下より受付しております。皆様のご予約を心よりお待ちしております。
Photo by MAP CAMERA Staff
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