『ライカで撮る、ライカを知る。 SLとM』イベントレポート | THE MAP TIMES 
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『ライカで撮る、ライカを知る。 SLとM』イベントレポート

[ Category:Leica|掲載日時:2017年08月31日 11時30分]


2017夏ライカイベント・SLとM

2017年8月20日 東京・新宿にて、マップカメラ主催

『ライカで撮る、ライカを知る。SLとM』

のイベントが開催されました。


2017夏ライカイベント・SLとM

今回トークゲストとしてお招きしたのは、

カメラ雑誌やライカ関連の書籍で機材をインプレッションしているフォトグラファー・河田一規氏と、
カメラ・時計など幅広いプロダクトに精通し、数多くの専門誌で執筆活動をしているライター・ガンダーラ井上氏


お二方ともライカに関する歴史や知識に大変詳しく、ライトな話から少しマニアックな説明まで多彩なトークを繰り広げてくれました。



2017夏ライカイベント・SLとM

まずはゲスト紹介。

河田氏は肩から『LEICA SL (Typ601)』を下げて登場し「この日のためにSLを購入しました」と衝撃の告白。
打ち合わせの際に「仕事の時は機材を借りていた」と話していたのですが、さすがプロです。

そしてガンダーラ氏の挨拶ではファンクなアフロヘアーに皆さんの熱い視線が集中してました。



2017夏ライカイベント・SLとM

「すでにライカをお持ちの方はどのくらいいますか?」との問いかけに挙手する場面。
今回は初めてライカを触る方からベテランの方まで多くのお客様が集まりました。



2017夏ライカイベント・SLとM

前半のトークでは『ライカはどの様なカメラなのか』を大テーマとし、スライドショーを見ながらゲスト陣の解説が始まります。
このスライドでは巨匠アンリ・カルティエ=ブレッソンがライカを使い、
スナップショット(決定的瞬間)という撮影方法を確立させたとの説明。

ガンダーラ氏「それまでバルナック型ライカを使って写真を撮っていた方なのですが、1954年以降(ライカM3登場後)、
写真の完成度がものすごく増した。これはM3がスナップショットにとても適した作りだった為だろうと思います。」

筆者自身もライカは好きなので基礎的な知識は持っていたのですが、
ガンダーラ氏のトーク術でどんどん話の中へ引き込まれていきます。



2017夏ライカイベント・SLとM

これはガンダーラ氏がライカM10の工場を訪れた際に撮影した写真。ファインダーユニットの組み付けを行っている所でしょうか。

ガンダーラ氏「M10のファインダーは127個の部品から作られているそうです。それをこうやって手で組み立てていくんですね。」



2017夏ライカイベント・SLとM

続いては河田氏によるライカSLの解説です。

河田氏 「レンズはノクティルックスのF1.0を使用して、わざと画の隅にピントを合わせる構図で撮影しました。」

ガンダーラ氏 「これはM型だと撮れるようで、なかなか撮れない写真ですよ。」

河田氏 「そうなんです。ノクティルックス開放で隅にある被写体に正確にピントを合わせるのは、M型ではほぼ不可能に近いです。
しかし、ライカSLだとちゃんとまつ毛にピントが合わせられるんですね。改めてすごいレンズだと気づかされました。」

ライカSLの高精細なEVFはまるで最上級のフィルムマニュアルカメラのファインダーのようだと絶賛していました。



2017夏ライカイベント・SLとM

ライカSL用のレンズを片手にライカレンズを使うボディとしての優位性について話が続きます。

河田氏「ライカSLはこの専用レンズの他に、マウントアダプターを用いることでM型レンズの使用も可能です。
これは他のミラーレス機でも同じことができるのですが、ライカSLが決定的に違うのは
“センサー前面についている保護ガラスの薄さ”“正確なフラッジバックの長さ”です。」

ポイントはこうです。

・ライカSLの保護ガラスは他のミラーレス機よりも薄く、M型レンズの光学性能をより引き出せる。
・ライカSLはフランジバックを正確に出して作られている為、M型レンズの距離指標の目測でピントが正確に合う。

とのこと。

今や様々なミラーレス機でライカレンズを楽しむことができますが、
“Mレンズの使用を前提に作られたミラーレス機”はこのライカSLとTLシリーズだけと言えます。



2017夏ライカイベント・SLとM

トークの次はお待ちかねのタッチアンドトライ。
今回の貸出し機材は…

【カメラボディ】
・SL(Typ601), ・M10, ・TL2, ・M(Typ240), ・M(Typ262)
・Mモノクローム(Typ246), ・Mモノクローム(CCD)

【レンズ】
・ズミルックス SL50mm F1.4 ASPH., ・バリオエルマリート SL24-90mm F2.8-4 ASPH.
・ズミクロン TL23mm F2 ASPH., ・Mレンズアダプター M/ SL・TLボディ用

・エルマー M24mm F3.8 ASPH., ・ズマロン M28mm F5.6
・ズミルックス M35mm F1.4 ASPH. (FLE), ・ズミルックス M50mm F1.4 ASPH.
・ノクティルックス M50mm F0.95 ASPH.
・ズマリット M50mm F2.4, ・ズマリット M75mm F2.4
・アポズミクロン M50mm F2 ASPH., ・アポズミクロン M75mm F2 ASPH.(6Bit), ・アポズミクロン M90mm F2 ASPH.(6Bit)

と、前代未聞の豪華ラインナップ!
純正アダプターも用意しましたので、ライカSLにノクチ0.95という夢の組み合わせも可能です!



2017夏ライカイベント・SLとM

実際にライカ機材を使ってモデル撮影の時間です。今回お呼びしたのは加藤 綾さん



2017夏ライカイベント・SLとM

そして、いのうえ のぞみさんのお二方です。



2017夏ライカイベント・SLとM

思い思いの機材を選んでいただいて撮影スタートです!
モデルさんも一度にこれだけのライカを向けられるのは初めての経験だったのではないでしょうか。



2017夏ライカイベント・SLとM

河田氏・ガンダーラ氏も参加者の方々にライカの使い方や撮影のアドバイスしていました。



2017夏ライカイベント・SLとM

モデル撮影後の後半のトークでは“ライカレンズについて”

河田氏「ライカの望遠レンズはどれも素晴らしいものばかりですが、
SL用の『アポ・バリオ・エルマリート SL90-280mm F2.8-4.0』も、もの凄く写るレンズです。」

ガンダーラ氏「見てください!手前の船やレインボーブリッジ、そして奥の建物や雲までクリアに写し出していますね!」


ライカというとM型、そしてMレンズにばかり注目が集まりますが、SL用に開発されたレンズの完成度も素晴らしいと大絶賛です。



2017夏ライカイベント・SLとM

最後は『アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.』と『ズミクロン M50mm F2.0』の画質を比べた写真です。
超絶的な解像力の違いはもちろんですが、微妙なボケ味の違いやレンズ誕生の秘話など
一歩も二歩も突っ込んだ河田氏の解説が非常に興味をそそりました。


いかがでしたでしょうか、今回はライカ初心者の方も楽しめるイベントとして企画したのですが、
河田氏とガンダーラ氏の知識や経験が豊富なため、解説がどんどんディープになっていく場面もありました。
お二方のトークはベテランの方も楽しめたのではないかと思います。

そしてマップカメラのイベント史上最も豪華なラインアップとなったタッチアンドトライ。
ライカSL、M10だけでなく、発売されたばかりの『TL2』や、受注生産の復刻レンズ『ズマロン M28mm F5.6』も
使用する事ができる貴重な時間となりました。


今回も皆様のおかげでカメライベントを開催することができました。
この場をお借りしまして再度お礼申し上げます。
今後も皆様にお楽しみ頂けるイベントを企画して参りますので引き続きマップカメラを宜しくお願いします。



[ Category:Leica|掲載日時:2017年08月31日 11時30分]



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