トークイベント『ライカを使う理由、 選ぶ理由。』レポート | THE MAP TIMES 
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トークイベント『ライカを使う理由、 選ぶ理由。』レポート

[ Category:Leica|掲載日時:2018年02月20日 20時30分]




2018年2月17日 東京・新宿にて、ライカを使用している5人のフォトグラファーの方々をお招きし、 愛用の機材解説も交えたトークショー『ライカを使う理由、 選ぶ理由。』が開催されました。
今回はその様子を写真を交えてレポートいたします。





今回はマップカメラ本館地下1階『ライカブティック MAPCAMERA SHINJUKU』の5周年記念として開催されたイベントの一つで、有名フォトグラファー5人が一堂に会す特別なトークイベントとなりました。





会場はいつもより多い50席の募集だったのですが、発売して早々に完売御礼。たくさんのライカ好きなお客様が集まる中、果たしてどのようなトークが繰り広げられるのでしょうか。



 

ここでゲストのご紹介です。左から、柏木龍馬氏、河田一規氏、舞山秀一氏、松田忠雄氏、萩庭桂太氏と並びます。
自己紹介を兼ねて現在使用している機材の説明も行われ、ライカを使用するきっかけも語ってくださいました。
話を聞くと、皆さん初めは国産メーカーの一眼レフをメインに使われていたそうですが、ライカを使ってその描写の違いに驚き、気付いたらメイン機材になっていたそうです。





続いては各フォトグラファーの作品を投影し、それを解説していただきます。トップバッターは現在M10を使用している萩庭氏から。
「今回持ってきた写真はすべて アポズミクロンM50mm F2で撮影をしました。今映っているのは海外アーティストが来日した際に撮影したものなのですが、いい顔してるな、と思った時にライカだとパッと撮れてしまう。とてもいい表情をしているでしょ?実は皆さん僕の顔を見てるんです。ライカって構えると顔半分が見えるので、この時の僕の顔も笑っているんですよ。これらの事から、この写真はライカじゃなければ撮れなかったんじゃないかなと思います。」





デジタルではMモノクロームとLEICA Qを使用している松田氏。
「これはLEICA Qでライブ撮影した写真です。望遠ズームを付けた一眼レフと、このLEICA Qを持っていくとステージ下からの画だったり、引きの画を撮るのに非常に便利なので使用しています。そしてこの写真を拡大すると分かるのですが、左端に写っている観客の細かな表情まで写し出しているんです。相当暗い状況での撮影だったのですが、これはレンズの性能が素晴らしいからだと実感しました。」





続いては柏木氏。前半はフォトジャーナリスト時代のフィルム写真が投影され、次に現在のメイン機材であるライカTとアポズミクロンM50mm F2で撮影したWEC世界耐久選手権の写真が映し出されました。 「ライカTとアポズミクロンM50mm F2の組み合わせなので換算75mmになります。これでモーターレーシングの写真が撮れるのか?と思われるかもしれませんが、僕はすべてこの組み合わせで撮影しています。通常は超望遠レンズで大写しにすると思うのですが、それは車の写真であって、モーターレーシングの写真ではないと思っています。じゃあ、どうやったらモーターレーシングの写真になるのかというと、フェンスとか手前に何か重なっていたり、あるいは車が重なっていたりする状況を写すことだろうと。そうするとライカでも十分モーターレーシングを撮れます。」





続いては河田氏。自身でもライカ沼にハマったと言うほど様々なライカを使用し、MデジタルはM8から使用しているとの事。そんな河田氏が「写真を見て驚いた」と言うのがMモノクロームです。
「私が飼っている猫が外の雪を見ている姿を撮った写真です。この写真を撮った時、ものすごい発見がありました。CCDのMモノクロームなので1800万画素なのですが、2倍の画素数があるローパスレス一眼レフ機よりも解像力が高いのです。しかもレンズは「昔のズミクロンM50mm F2」なのに、です。これは衝撃的でした。解像力の高いアポズミクロンM50mm F2を組み合わせると本当に凄い解像力の写真が撮れます。」





最後は舞山氏。今回持ってきていただいた写真はM9を使い始めた頃の写真と、SLを使い始めた頃の写真です。
「これはSLのテストを兼ねた作品撮りをした時のものです。まずSLを手にした時、このカメラのポテンシャルをフルに活かせるのはどうしたらいいだろうかと考えました。当初はリアルなポートレートで考えていたのですが、スタジオで動きのあるポートレートに変更をしたのです。強い光を浴びてもどこまで階調を表現できるのか、動きのある被写体を僕の中にあるイメージでちゃんと撮れるのか、など色々試しました。」





続いては来場したお客様への質問です。
「ライカを持っている方、挙手をお願いします!」
多くの方がライカを使用している“ライカ使い”。機種はM型デジタルが一番多かったです。





続いては萩庭氏がマイクを持ち、
「じゃあライカを持っていない方はどのくらい?なんで持ってないんですか?(笑)」
と質問していきます。多くの方が検討中、どれが良いか悩み中という回答でした。





来場者様の中には学生さんもいらっしゃいました。「欲しいライカはM4のブラックペイントです」との答えに、ゲストのトークが盛り上がります。





フリートークでは来場者様からライカへの疑問や悩みも話題に上がりました。子供を撮影する際にネックとなる70cmからの撮影距離、自分が良いと思った瞬間にピントを合わせる難しさ。その事について、ゲストからは分かりやすい説明と写真を撮る“心構え”が語られます。とても心に響くお話でした。





最後に、舞山氏から「ストラップって皆さんどう掛けてます?」という話題が。萩庭氏は首に掛けるスタイル。舞山氏は斜め掛けスタイルです。「この方が旅で撮影する時に良いのです。首掛けだと前かがみになった時、カメラが前に来て邪魔になってしまうから。」とのこと。





そこから柏木氏の撮影スタイルに話が変わります。ストラップは付けないでそのまま手に持ち撮影をするという柏木氏に「カメラを撮影中に落としたりしてしまわないの?」という質問。「その緊張感を作品に変える。」という柏木氏の答えに驚きと凄みを感じます。





実際に柏木氏が現場で行っている撮影スタイルの実践です。ライカT用のホルスターを遊びが無くなるまで締め上げます。「こうすると走っても大丈夫です。」





カメラを装着するとこのように。





そのままカメラを抜いて撮影、と思ったら、ファインダーを取り付けてから撮影を開始するそうです。
「なぜファインダー付けるのですか?見てないと聞いていますよ?(柏木氏はピントを目ではなく指の感覚で合わせる凄腕の持ち主です)」という萩庭氏の質問に、「これはファインダーに目の上を押し当ててカメラを固定する意味と、自分の中で撮影始める“スイッチ”になるんです。」という答えに一同驚愕。
しかし、これはプロアスリートが行う“ルーティン”と同じではと思いました。 撮影もここぞというときにだけホルスターからカメラを抜き、1回シャッターを切って、ホスルターヘ戻す。まるで居合をする侍のようです。
この事に舞山氏も「柏木さんは本当に凄いことを撮影の際に行っているので、興味ある方はぜひ質問した方がいいですよ!」と一言。





最後はゲスト全員で自慢の愛機を携えパシャリ。貴重なお話をありがとうございました。

約2時間のトークイベントでしたが、時が経つのを忘れてしまうほど楽しく、そして心に残る話を聞けたトークイベントでした。私の中では「ライカは楽器みたいなもの」という河田氏の言葉が印象に残っています。練習を重ね、癖を知り、体の一部のように使いこなせるようになれば、感情も音(写真)で表現できる素晴らしい道具。まさにライカはその通りだなと思いました。次々と新しい技術や機能が搭載される今のデジタルカメラですが、世紀を越えてライカが愛され続けられる理由はそこにあるのかもしれません。

今回も皆様のおかげでトークイベントを開催することができました。この場をお借りしまして再度お礼申し上げます。 今後も皆様にお楽しみ頂けるイベントを企画して参りますので引き続きマップカメラ、そして ライカブティック MAPCAMERA SHINJUKUを宜しくお願いします。



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[ Category:Leica|掲載日時:2018年02月20日 20時30分]



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