【新元号令和、平成を振り返る】或る日のT2 | THE MAP TIMES 
Select Language



【新元号令和、平成を振り返る】或る日のT2

[ Category:etc.|掲載日時:2019年04月19日 10時30分]


CONTAX T2



関東では桜の見頃が過ぎ、だんだんと日が伸び、
吹く風もすがすがしい季節になってまいりました。


CONTAX T2



さて「平成を振り返る」をテーマに弊社スタッフがこのブログを書いております。
皆様にとってはどんな日々でしたでしょうか。
私は平成生まれなので、人生のすべてが平成の思い出ということになります。

先日久しぶりに父とじっくり話す機会がありました。
私が今、フィルムカメラにはまっている話をしたところ、
父がおもむろに昔使っていた【CONTAX T2】を引っ張り出してきました。
T2は1990年、平成2年に当時の京セラから発売されたコンパクトカメラです。
今回はそのT2で私が撮った新たな写真と、
父親の撮った過去の写真とで平成を振り返ってみます。


CONTAX T2

  【父撮影】
父撮影の昔の写真です。
兄と私。
現在では一緒にいることが少なくなったふたり。
私はいつも兄の後を追いかけて、たびたび迷子になっていた覚えがあります。
この頃は目に写るものすべてが大きくて
世界が限りなく広いものだと信じていました。



CONTAX T2


今回オート機能(プログラムモード)付のコンパクトカメラを使うのは初めてです。
いつでも撮れるようにとポケットに詰めこんで、落としそうになりながら撮り回りました。
絞り優先オートにして、ただシャッターを切るだけ。
ピント合わせはすべてAFに任せました。
巻上げも自動、ピント合わせもシャッタースピードも考えなくていいことがこんなに快適であり、また不安なことでしょう。
家の物置に長い間眠っていたものですのでちゃんと動くか、しっかり写っているかも不安でした。
実際はコマとコマの間が狭く重なる部分がありましたが、問題なく写っています。


CONTAX T2

  【父撮影】
弟が生まれた年の里帰りです。
生意気でマイペースでいつも回りを巻き込んでいる弟も昨年成人式を迎えました。
主に弟の面倒を見ていた私はその日の感慨深さに少し視界が滲みました。
そんな弟にもこんなにかわいい日があったとは。



CONTAX T2

こちらは私の通学路だった場所です。

レンズは38mmF2.8。
あまりなじみのない焦点距離ですが、
私の記憶が確かなら
人の視野角が約60度といわれ、35mmや50mmよりも人の視界に近い、
まさにその光景を写し出す。
目の前で起こるほんの一瞬をこの目にそのフィルムに焼き付けたい。
T2はそんなお方にぜひおすすめです。




CONTAX T2

  【父撮影】
祖父、祖母、母。
親が結婚してすぐの頃の写真でしょうか。
覚えのない光景なのですがどことなく懐かしさを感じます。
父曰く意図して設定をしたことがないとのことですので、
フルオートでもその高い精度が窺い知れます。恐るべしT2。





CONTAX T2

実は私、生まれが島のためか海や波、水の音を聞くとすごく眠くなります。
これを撮った昼下がりもあまりの日差しの良さも相まってこのあたりでつい横になってしまい、翌日は鼻声になりました。
皆様もどうかお気を付けくださいませ。



CONTAX T2




さて、いかがでしたでしょうか。
先の家族写真数枚は私の父が撮影したものです。
相棒のT2は長らく眠っていたこともあって駆動系に始まりレンズ、ファインダもすべて寝ぼけた状態になってしまい、
本来あったはずの高級コンパクトカメラ代表たらしめるその性能を失っていました。
でも重なったコマ間も、レンズのくもりも時の流れをより一層実感させてくれる結果となり素敵だなと思っています。
足りないところは自分で補えば問題ございません。




CONTAX T2




また今回は20余年前のフィルムをスキャナーにて読み込みました。
色も上下も反転した思い出をひと手間かけてひも解く。
浮かび上がった淡い色合いのそれは、かつてあったほんの瞬間の出来事を呼び起こす写真本来の役割そのものなのかもしれません。
中にはピントが合わなかったり暗かったり、決して綺麗で完璧な画とはいえないものもたくさん見つけました。
フィルム自体が劣化しすぎていてまともに読み込めたのは片手で数えられるほどですが、
その数枚がある種の歴史や文化となって後の代にひっそりと繋ぎ紡がれていくのではないでしょうか。
そして我が家ではその語り部役が父から私に回ってきたということで。


CONTAX T2



時には古びた思い出の埃を払って、家族の軌跡を読み解く。
また新たに綴る日があっても良いのではないでしょうか。
存外相棒はあなたの近くで深い眠りについているやもしれません。



CONTAX T2




それではこの度はここまで。またいつか。







CONTAX T2



今回使用した機材はこちら。













〓〓タイムズフォト〓〓〓〓商品ピックアップ〓〓


[ Category:etc.|掲載日時:2019年04月19日 10時30分]



≪前の記事 記事一覧 次の記事≫

空を印刷 【写真を楽しむ6月】空を印刷 2019年06月19日
FUJIFILM X100F -今月の空- 6月は梅雨の季節。 防塵防滴のカメラも増え、雨の日でも写真を楽しめる現代ですが、 それでもやはり雨の日は撮影に出かけるのは控えてしまいます。 そんな6月に写真を楽しむ方法のひとつとして、 今までご自身で撮った写真を振り返り、お気に入りの写真を選別・印刷し、 まとめてみることはいかがでしょうか。 私は、毎日の空をFUJIFILM X100Fで撮って楽しんでいます。 今回このブログを書くために、1年間撮り続けた空の写真を整理・選別してみました。 そして...
続きを読む
イメージです 【写真を楽しむ6月】ローライ持って出かけよう! 2019年06月18日
ある日、棚を開けたらローライフレックスが出てきたとします。 「棚からローライ」……出たらいいなぁ… ……なんて願望はともかく、幸運にも二眼レフカメラの雄 ローライフレックスを手に入れることに成功した貴方は、いざ撮影に出かけようとして大変な事に気がつきます。 そう、ストラップがない!! ローライフレックスのほとんどのモデルで、ストラップ取付部が下の写真のような形状になっています。(ローライコードのシリーズは異なります。) 真ん中に心棒が入っているため、通常のスト...
続きを読む
【写真を楽しむ6月】OLYMPUS OM-4 とちょっとそこまで 【写真を楽しむ6月】OLYMPUS OM-4 とちょっとそこまで 2019年06月17日
とある平日の午後。東京都東村山市にある北山公園菖蒲苑に行きました。 北山公園菖蒲苑は東村山駅から徒歩で20分ほど。八国山緑地を背景にした自然公園です。 毎年6月上旬から中旬にかけ、300種、8,000株の花菖蒲が開花し、新東京百景にも選ばれています。 この日、首から下げたのは、OLYMPUS OM-4TiとE.ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8の組み合わせ。 コンパクトなボディとレンズは、動き回る撮影にぴったりです。 OM-4Tiは1986年に発売され、電子制御布幕横走りフォーカルプレーンシャッターを持...
続きを読む
紫陽花を見上げる 【写真を楽しむ6月】紫陽花を見上げる 2019年06月16日
手に入れてすぐ、 これはめいっぱい楽しむには一脚必須! と確信した RICOH THETA SC。 今後の様々な撮影シーンを見据え、 小さな三脚付きの一脚を購入し、 紫陽花を見に出かけた際に連れていきました。 たくさんの品種が植えられており、 満開時にはそれは美しいようなのですが、まだ見頃はこれからというところ。 現在は、白と緑が上品なアナベルがとてもきれいに咲いていました。 これがやりたかった、中から! まるでこびとになった気分です。 手持ちではできません...
続きを読む
null 【写真を楽しむ6月】Tokyo Reflection 2019年06月15日
  筆者は昔から、建物のガラスなどに「反射した光」に惹かれ、 気が付けばカメラを向けていることが多くありました。 梅雨に入り、曇りがちの天気が続いております。 晴天のようなドラマチックな光線状態は望めません。 そんな中、「反射した光=Reflection」をテーマに最近撮影した写真を集めてみました。 東京タワーは昔から好きな被写体です。 普通に撮影すると平凡になってしまうため、ビルのガラスに反射する姿を狙ってみました。 道端の道路標識が、車のヘッドライトに照らさ...
続きを読む

[↑TOPへ戻る]