Nikon Z6 で撮影する4Kムービーの世界
昨今のカメラは動画機能も充実しており、写真撮影と一緒に本格的な動画撮影も楽しめるようになりました。
そこで今回は「写真も動画も本格的に楽しめるカメラ」を紹介いたします。
紹介するのは、ニコン初のフルサイズミラーレスカメラ「Z6」
RAW 動画出力への対応も控えており、動画機としても一気に存在感を示しました。
撮影モデルは「瞳AF特集」にもご出演頂いた 水穂 まき さん。「瞳AF特集」撮影の合間にZ6で4K撮影も試してみました。
使用機材:Nikon Z6+AF-S NIKKOR 105mm F1.4E ED(マウントアダプター FTZ)
ATOMOS NINJA FLAME記録(2160/24p)
※カラーグレーディング済み(YouTubeで4K再生可能です)
写真と違い、モデルさんの表情を連続して記録出来るので編集の際に動画からベストなフレームを抜き出して4K写真として活用するのも楽しいと思います。
Z6の4K解像度は「3840×2160」、簡易的な写真素材として十分使用できます。
すべてのカットを開放F1.4で撮影。銘レンズ名高い「NIKKOR 105mm F1.4E ED」は動画でも安定して良い画を出してくれます。
Z6はクロップや画素間引きの無いフルサイズ域での4K/30p撮影に対応しており、解像感も十分。
動画撮影をメインに考えるとフルフレームでの全画素読み出し可能なZ6が筆者には魅力的に思えます。
雨の中、照明の無い薄暗い環境での撮影でしたが、肉眼よりも明るく美しい映像を収録できました。(この表現力はフルサイズならでは)
動画撮影中は被写体にカメラを向けると自動で顔認識が機能してくれます。
中望遠レンズを付けて手持ちでの撮影に臨んだため手振れが心配でしたが、カメラ内補正と「電子手ブレ補正」機能が連携する「ハイブリッドVR」は効きも良く、動画撮影をサポートしてくれました。
※「ハイブリッドVR」使用時、撮像範囲が若干狭くなります。
今回の収録には「ATOMOS NINJA FLAME」を使用。
対応している外部レコーダーを使用することで、内部記録(8 bit)よりも深い色深度を持つ10bitでの撮影が可能となります。
編集時にカラーグレーディングを行いましたが、10bitだと8bit素材に比べて破綻が起こりにくく、編集の幅が広がります。
今回の撮影では試せませんでしたが、外部収録の場合Nikon独自の「N-Log」も使用可能となります。
「N-Log」の12段、1300%の広いダイナミックレンジを活かし、カラーグレーディングに最適な映像を出力できます。
動画性能が大きく向上した事で、ミラーレスの機動力を活かした撮影から本格的なワークフローまで幅広い現場での活躍が期待されます。
今回の撮影を通して「写真」だけでなく「動画」も本格的に楽しめるオールラウンダーなカメラだと改めて実感させてくれました。
Z6をこれから購入する方、動画機能を使用したことが無い方はぜひZ6の4K動画を体験してみて下さい。
写真とは違う「動画」の新たな楽しみを発見できると思います。