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【増税前にデビュー】[Noct debut] Noctilux M75の描写・画質

[ Category: Leica|掲載日時:2019年09月03日 12時00分]




写真でしか、描き出せない世界があります。
我々人間の目がどんなに高性能でも、たとえ息を呑むような美しい景色が目の前に広がっていても…。
結局は普段通りの「自分の目」で、付き合い慣れた「自分の感性」で視ていることに他なりません。
だからこそ、シャッターを切った先で待っていてほしいのは“どこでもない”ファンタジー。
そこへ至る手段は多々あれど、一番痛烈で、妖艶で、官能的な選択肢はNoctilux M75mm f1.25 ASPH.ではないでしょうか!


数えきれないほどの伝説を遺してきたM型の現行機である「ライカM10」にこの魔物をマウントし、はやる心を抑えながら街へ繰り出します。いったいどんな画が撮れるのでしょうか…!

M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.
今回の作例はビゾフレックス(typ020)を使用し、ピント面をかなりシビアに追い込んでおります。
最初はレンジファインダーを使っていたのですが、私の視力ではどうしても難しく、極薄のピント面を上手くコントロール出来ませんでした。
それに、撮る→確認(ピントずれ)→再撮影→確認(またピンズレ)を繰り返しているうちに、偉大なるステファン・ダニエル氏の声が聞こえてくる様な気がしたのです。「青年よ。それは、チンピングだ」と…
せっかくホモ・サピエンスに産まれたのに、今更進化前に戻るわけにもいきません。プライドは投げ捨て文明の利器を使うことにします。
また、全ての作例はJpeg撮って出しかつ絞り開放です。


M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.

M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.
これはらくちんだ…。あっけないほど簡単に開放でピントが来ます。先ほどまでの苦労は何だったのでしょうか?!ビゾフレックス万歳!ステファン・ダニエル氏万歳!!
ただ一つ惜しむらくはバッテリーの減りが通常より早いことです。
それでもこの利便性の前では些細な問題だと感じました。

M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.

M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.
しかしこのNoctilux、白のいなし方が非常に巧いレンズだと感じます。アポクロマート仕様ではないものの、色収差による濁りは見受けられません。
Noctilux 50㎜ F0.95 ASPH.の持つ独特な「ヌメリ感」に、透明感をプラスしたような大変気品のある描写です。
フォーカスリングや伸縮式フードの操作感もシルキーです。


白が綺麗なのは解りました。ではカラフルな色はどうか!?
色が濃く出すぎるせいで透明感やヌケが損なわれたり、グリーンやマゼンタが乗ってしまうようなことは無いのかも気になります。
M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.

M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.
そんな心配は杞憂でした。M10の持つ「その場の雰囲気を誇張して写し出す」画と相まって、大変魅力的な色です。
(余談ですがM10のjpegは非常に優秀です。「ライカ節」全開かつ破綻の無い絵作りは流石と言うほかありません。)
ポップでキッチュな被写体も、枯れた雰囲気も思いのまま!
M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.



せっかくなので、ちょっと意地悪な「解放四隅解像度チェック」もしてみます。
M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.

M10+Noctilux M75 F1.25 ASPH.
全く問題ありません。安心して使用できます。


ズッシリと来るその重さも、フォーカシングの感触も…。
そのすべてが別次元であるノクティルックス。
中古の入荷数も少なく、なかなか出会えない逸品です。
いつかまた、試写できる日を夢見て。


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[ Category: Leica|掲載日時:2019年09月03日 12時00分]

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