【SONY】α7R IV 第4世代の進化点と革新
カメラ史に残るフルサイズミラーレス『α7』が登場して約6年、そこからフルモデルチェンジを繰り返しながら進化を果たし、2019年9月に第4世代に当たる『α7R IV』が発売されます。トピックとして有効6100万画素の新型センサーを搭載したことが挙げられますが、特徴や魅力は超高画素だけなのでしょうか?マップカメラでは世界中のカメラユーザーが注目する『α7R IV』の魅力を改めて検証したいと思います。
ダイナミックレンジ15ストップ、常用ISO感度32000。『α7R IV』が今までの超高画素機と大きく違うのは、画素数を上げておきながら画質表現が劣っていないと言う所です。今まで飛び抜けた高画素機が登場するとハイライトが飛びやすかったり、シャドウがザラついて見えたり、高感度が弱かったりと、何かしらピーキーな特性を感じられる機種が多かったと感じます。その点『α7R IV』は、『α7R III』で採用した裏面照射型CMOSのメリットを踏襲し、超高画素ながら情報量豊かな画質も実現させました。中判デジタルカメラ並の画像サイズは、大きなプリントや様々な比率のトリミングにも耐え、APS-Cサイズにトリミングしても2620万画素の画質を得ることができます。スポーツや野生動物の撮影はもちろん、スナップや作品撮影でも表現の可能性を広げてくれることでしょう。
使用レンズ:FE85mm F1.4 GM / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100
使用レンズ:FE24mm F1.4 GM / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100
パッと見た感じでは大きな違いが感じられないかもしれませんが、一度カメラを構えるとその進化の度合いに驚くと思います。まずは大きく深く握れるようになったグリップ部。形状が大きく変ったことにより、構えた時に小指が余る事がなくなりました。これは大柄なレンズを装着した時に従来機と比べて大きな差が出そうな進化点です。
グリップの次に大きく変わったと感じるシャッターボタンとダイヤル類。初代から色々と言われてきた操作系ですが、『α7R IV』はライバル機を超えてきたと感じました。自然に指が乗るシャッターボタンや少し上を向いて使いやすくなった前ダイヤル。後ダイヤルは上部に独立し、露出補正ダイヤルにはロックボタンが付いたので、意図しないところで設定が変わっている誤操作が大幅に軽減されました。
背面の操作系も見直され、マルチセレクターの形状も大きく変わりました。その他ボタン類やジョグダイヤルの凹凸も見直され、スムーズな設定変更や機能呼び出しが可能になっています。
『α7R IV』は見た目でわかる進化だけでなく、使用して分かる所も大きく進化しています。まずファインダーには現在最高峰の576万ドットEVFを搭載。368万ドット級以上にリアルな世界を感じ取ることができます。
そしてシャッターを切った瞬間に感じるシャッターショックの低減化。超高画素機だからこそ気になる手ブレを、シャッター機構の改善と約5.5段分のボディ内5軸手ぶれ補正がサポートしてくれます。
カードスロットの順番も上から1、2に変更。両スロットともSDXC UHS-II対応になりました。気になっていたユーザーも多かった所だったので嬉しい改善点です。また、蓋の防水性と気密性が向上し、よりカッチリと硬く閉まるようになりました。
外部入力・出力もスッキリまとまりました。こちらも防水性と気密性が向上しています。開いた蓋のグラつきもなくなりました。
シンクロターミナルだけが独立して配置されたのも使う方にとっては嬉しい変更点です。
プロカメラマンの意見を積極的に取り入れ、様々なところが改善された『α7R IV』はプロ向け機材としての完成度がさらに増したカメラになりました。画質や操作性、それに伴う機能向上はもちろんですが、より堅牢性と防水性が向上したことにより過酷なフィールドでの撮影でも信頼できる機種へと進化しています。
発売までもう少し。次世代のフルサイズミラーレス機『α7R IV』は最高の選択肢だと言える機種です。皆様のご予約お待ちいたしております。