SIGMAのsd QuattroにM42レンズ用のマウントアダプターを使い、AUTO YASHINON-DX 50mm f1.7を付けて東京の下町風景を撮影してきました。
AUTO YASHINON-DX 50mm f1.7は1967年に発売されたYASHICA TL SUPERという一眼レフフィルムカメラのセットレンズとして登場しました。
オールドレンズらしさを出したかったので全て絞り解放で撮影しました。
モノクロとオールドレンズ、相性がとてもよく思えます。
sd Quattroの持つモノクロームの空気感をどこか懐かしい描写で味付けしてくれるレンズです。
ハイライト部分は少し滲んだ様な、ソフトフィルターでも使用している様な写りになります。
美しいです。
約50年前のレンズですが解像度は申し分ありません。
換算75mm程度になるので少し引いて撮らなければいけないシーンが多々ありました。
コントラストが弱めなのでシャドウからハイライトまでかなり写ってくれる印象を受けました。
このレンズ、絞り解放でF1.7ですがそれ以上にボケるような感覚でした。
換算75mmでボケるとなればスナップよりポートレート寄りなのではないかと思います。
最短撮影距離は50㎝となっていますので植物などの撮影にも使えるのではないでしょうか。
普段はAF撮影なのでMFはなかなか鍛えられます。
シーンによってはMFの方が早く撮影できる場合もあるのでこれに慣れてしまえばスナップ撮影が捗るかもしれません。
下町の風景と本当に合うレンズです。
思わず普段の3倍くらいの枚数を撮っていました。
いかがでしたでしょうか?
私にとって初めてのオールドレンズでの撮影となりましたが、印象としては現代レンズにはない描写とMF操作による、より強い「撮る」という感覚がいつもとは違う非常に刺激的な撮影となりました。
何事もどんどん便利になっていく世の中ではありますが、こうした便利さとは逆の事柄には、普段気付けない「豊かさ」を生み出す魅力が詰まっている様な気がします。
まだオールドレンズに挑戦したことが無いという方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
SIGMA (シグマ) sd Quattro
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