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【Leica】ぼくらのズミクロン日記Vol.3 ~繋がる夢~

[ Category: Leica|掲載日時:2019年10月29日 13時30分]


ぼくらのズミクロン日記


We are summicron!!

この連載は、マップカメラライカブティックのスタッフそれぞれがズミクロンへの愛を語るものです。
1954年に発売され、その性能の高さと描写力で世界のレンズ設計の基準を引き上げたとすら言われるLeicaレンズのレジェンド、ズミクロン。
今ではライカMマウント以外にも、Rマウント、Lマウント、Sマウント等様々なズミクロンが存在します。
十人十色ならぬ十本十個性の色々なズミクロンに対し、様々な角度でスポットを当てていきたいと思います。

Leica M10-P +ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

お久しぶりでございます。
新人スタッフである私が今回ご紹介いたしますのは「summicron 35mm 1st」。
通称、8枚玉と呼ばれる35㎜ズミクロンの初代でございます。

さてさてそれではM10-Pに装着いたしまして早速このレンズの撮れ味をば…

と、書き始めたいところではございますが。
今回ばかりは暫し逡巡の末、以下のように進めさせていただきたく存じます。

いざ題しまして『繋がる夢』。
筆者、一眼レフからミラーレスに乗り換えまして、マウントアダプターの多さに感動したものです。
中でも試してみたかったのはCマウント、ライカRマウント、そしてライカMマウント。

メインのカメラをαに変えてから既に数か月が経ちますが、初めてMマウントレンズを体験します。
写りはどのように変わるのでしょうか、それとも変わらないのでしょうか?
今回は出来るだけ撮影環境を寄せて、SONYα7RⅢとLeicaM10-Pで撮り比べてみます。

10月だというのに、私の休日は雨ばかりです。
私、何かお天道様を怒らせるような事をしたでしょうか、心当たりは…
ああそういえば、夏に暑いと言いすぎたかもしれません。

眠い眼を擦りながら地上に出てもやはり曇天。休日悪天候神話は今月ずっと続くようです。
ちなみに執筆中の休日も例に洩れず大雨でございます。寒い。
気を取り直して、まずはα7RⅢに装着してお散歩です。

SONYα7RⅢ+ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

こうして現れる周辺減光が非常に好きです。
マウントアダプターを介しての使用、致命的な悪影響は無いと予想しておりましたが、悪影響が無いどころか、想像をはるかに超えて綺麗に写ります。
約5~60年前のレンズと言えどやはりズミクロン。恐れ入りました。

Leica M10-P +ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

さて、天候が回復する兆しも無いままフラフラと撮影を続けています。
ずっしりとした重みすら感じる雲はなみなみ水を湛えているようで、雨粒を落とされる前にフォトスポットへ早めの退避です。
ここでは少し、同じような構図で撮り比べてみましょう。

SONYα7RⅢ+ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)


Leica M10-P +ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

ふむ。上、1枚目がα7RⅢで、下、2枚目がM10-Pです。
こうして同じ構図で見比べるのは初めてですが…
やはりまず顕著なのはそれぞれのカメラがオートで持ってくる色の違いでしょうか。
幾分か、M10-Pの方が鮮やかなように感じます。
ちなみに、こんなに空が青いのは、建物内に入った途端に雲が切れ始めたからです。タイミングが悪いですね。
広い広いガラスから見下ろす眼下の街並は、雨のことなどとうに忘れているようでした。
さて、もう一枚ずつ。

SONYα7RⅢ+ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)


Leica M10-P +ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

こちらも上、1枚目がα7RⅢで、下、2枚目がM10-Pです。
センサーの色の出し方は勿論のこと、光量の具合も少し異なっているように思います。

しかし何枚か撮り比べて独り呟くのです。

「どっちもええなぁ…」

ボディの違いによって引きだされる差は様々です。
この二枚ずつを見比べただけでも、色あいも光量も異なります。
しかし、(あくまで私には)優劣を付けることはできず、その二枚がそれぞれ良い写真だと感じました。
自分で良い写真、なんて言うのは恥ずかしい限りでございますが、これは恐らくレンズの力なのでしょう。
実際何となく撮影をしているだけでも「おっ」と思う一枚が、いつもより少し多く撮れています。

これはライカに限らずですが、レンズとボディ、同じメーカーで揃えて使った方がいいの?
そんな疑問を持たれた方も少なくないかと存じます。

勿論、メーカーの中で癖を理解し、“合う”ように作られたタッグはそれ相応の世界を見せてくれるでしょう。
ただ、マウントアダプターが繋げた異マウント間の化学反応を楽しむのもまた一興、一驚ではないでしょうか。

SONYα7RⅢ+ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

自宅の近くに帰ってきました。
落ち着くこの町、沢山被写体になってくれたこの町。
たとえ慣れたレンズと焦点距離が似通っていようとも、たとえボディはいつもの相棒であろうとも、たとえいつも一人で歩く道であろうとも。幾人もの夢を何十年も紡いだこのレンズを通し、新たな世界を見ることができます。

私にとってライカは夢であり憧れでした、いえいえ、誤解しないでください、今だってもちろん憧れていますよ。
そんな夢を、憧れを通して世界を切り取ることがまたこんなにも楽しいなんて、言葉にするまでもない感動、伝わるでしょうか。

SONYα7RⅢ+ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)

ズミクロンの知られざる知識や、深い深い情報を、スペックを、提供する筈だったのですが、どうしても私が書くブログはこんな感じになってしまいます。

代わりと言ってはなんですが、私からはちょっとした豆知識を。
カメラ好き、写真好き、ライカ好きの大いなる夢、ズミクロン。
持つだけで気分は高揚し、ついつい写真を撮りたくなります。きっと歴代の所有者がこのレンズを持っているが為に見つけられた被写体、撮れた写真、それはこの歴史の中で幾万に及ぶでしょう。
撮影者の心に作用する、この事実こそ、このレンズ達の“スペック”ではないでしょうか。

是非当店へお越しください。
貴方の掌にすっぽり収まる「夢」を感じてください。
お待ちしております。

それではまた。

ぼくらのズミクロン日記



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[ Category: Leica|掲載日時:2019年10月29日 13時30分]

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